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【J2:第17節 福岡 vs 大分】大分側プレビュー:4年ぶりの再会。九州の盟主としてのプライドをかけた一戦がはじまる。(10.06.13)

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6月13日(日)J2 第17節 福岡 vs 大分(16:00KICK OFF/レベスタチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch186 後03:50〜
--試合速報--
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ワールドカップ中断期間前の最後の試合に相応しい組み合わせである。4年ぶりに復活した九州ダービー・福岡vs大分。九州でJ1を経験した2チームの対戦とあって盟主としてのプライドをかけた『バトル オブ 九州』最上級の試合となるはずだ。これまでの対戦成績は大分の4勝2分(J2での対戦成績は3勝1分)。過去の成績だけをみると大分が圧倒しているが、現在の順位、ここ最近の試合をみる限り福岡に分があるようだが。ただ、ダービーとはチームの意地とプライドをかけた戦いであり、フロント、サポーターを含めたクラブの総合力のぶつかり合いである。そこには予算規模や順位、過去の対戦成績は関係ない。勝ったチームが自分たちのプライドを誇示できる戦いとなる。

大分は7節草津戦で勝利を納めて以降、8試合勝ちなし。順位は9位まで落としJ1昇格ラインとなる3位との勝点差は11。これ以上離されるわけにはいかない状況だ。今季よりチームを率いている皇甫官監督は、就任時に「美しいサッカーをしたい」という理想を語っていた。しかし、「守備が安定しなければ勝てない」と、その理想現実の第一歩として、組織的な守備の整備に着手している。ここ2試合は「先に失点しない」守備的布陣で臨み、カウンターから1点を奪うという戦いを選択。主力がケガで戦列を離れベストメンバーを組めない状況を考えればネガティブな采配ではなく、むしろ自分らの力量を把握した潔い戦いと言える。実際に「プラン通りの戦い」で勝点1を積み重ねているのだから。「中断期間にはケガ人の復帰が見込める。エンジンをかけ直し、中断明けはポルシェ並みのスピードで上位に追いつきたい」と、リーグ再開後の巻き返しを企てており、暫定措置としての守備的戦いを今節まで継続する。
とは言え、その守りの姿勢は当然のように得点力不足を招いている。「中盤が間延びしてロングボールが多くなり攻撃が単発になる」とは前節・東京V戦でのチェ・ジョンハンのコメントだが、受け身の姿勢が反発力を低下させ、中盤の押し上げを無と化し、前線が孤立するという状況を生み出していた。

この状況を打破しようと、今節は前線にキープ力に優れた高松大樹の今季初先発が有力となっている。「大樹がタメをつくることで2列目、3列目の上がりを引き出せる。プレーだけじゃない。アイツはキャプテンでありチームに精神的支柱。ピッチに立っているだけで劣勢な状況になっても周りが落ち着いてプレーできるはず」と指揮官は絶大な信頼を寄せている。高松がピッチで存在感を現すことができれば大分の勝機は高まるだろう。また、最終ラインを高い位置に設定し、全員にチェイシングを要求。パスの出所を絞り込み、インターセプトの確率を高め、相手にゲームコントロールする余裕を与えない攻撃的な守備を考えている。さらに、相手のキーマンとして名を挙げた永里源気対策も考えているようだ。「彼はかなり上がってくるようなので、空いたスペースを利用したい」と右MFには攻撃的な選手を配置し、攻め上がれない状況を目論む。指揮官は中断前のこの試合に、現時点でのすべてを集結し勝点3をもぎ取る、そんな覚悟を感じた。

4年ぶりの再会はカテゴリーを1つ落としての対戦となるが、前回の対戦(06年J1第17節)と同じように5000人を超えるトリニータ・サポーターが詰め掛けるようだ。レベルファイブスタジアムのアウェイ席だけでなく、ホーム自由席にも侵入しスタンドを埋め尽くすだろう。サポーターの作ってくれる雰囲気が選手を駆り立て、スタジアム全部が勝利を目指し、一体となった戦いが繰り広げられるだろう。

以上

2010.06.12 Reported by 柚野真也
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