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【ヤマザキナビスコカップ 横浜FM vs 浦和】レポート:横浜FMは1点が遠く、涙を飲む。浦和は守備面で収穫あり(10.06.10)

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6月9日(水) 2010 ヤマザキナビスコカップ
横浜FM 0 - 0 浦和 (19:00/日産ス/13,463人)
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試合終了の笛が鳴った瞬間、会場がシーンと静まりかえった。と、同時に横浜F・マリノスの選手たちは、ガックリとうなだれる。飯倉大樹はピッチに仰向けで寝て、しばらく動けなかった。ドローという結果により横浜FMは、8年連続の決勝トーナメント進出を逃したのだ。

会見で、木村和司監督の口から「ヘタクソ」という言葉が2回飛び出す。それが指すのは、アタッキングサードでの攻撃。序盤からペースを握り、パスを回す。だが、足元へのボールが多く、浦和レッズ守備陣を攻略しきれない。結局、バックパスを送るか、遠目からシュートを狙うしか打つ手がない。「最後のところで、どう崩すかが足りなかった」(渡邉千真)のである。8分に河合竜二がロングシュートを放ったシーンも、その前に10本近くパスを通したにもかかわらず、最終ラインを突破できず、仕方なくシュートを打っているような印象を受けた。

片やこの日の浦和は、最終ラインの集中力が研ぎ澄まされていた。特に前半は、山田暢久とスピラノビッチが高いラインを保ち、前からの守備で敵の縦パスをほぼ完璧に遮断。横浜FMが苦戦した要因はそこにもある。また、フォルカー フィンケ監督が「とても喜ばしいのはスピラノビッチの成長」と言ったほど、彼は出色のデキを見せる。39分には守備だけでなく、攻撃参加して鋭いミドルを打った。
43分、横浜FMにアクシデントが発生。栗原勇蔵が左モモ裏を痛め、すぐに交代。松田直樹が代わりにセンターバックを務める。

後半が始まると、いきなり浦和に最大の決定機が訪れた。右サイドでダイレクトパスがつながり、平川忠亮がクロス。フリーで柏木陽介が頭で合わせるも、ボールはGKの正面へ。
勝つことが予選突破の条件だった横浜FMは、攻撃を活性させようと、52分に兵藤慎剛を投入。しかし、前半同様になかなか決定打が出ない。55分には河合竜二がこの日、3本目のロングシュート。58分には、齋藤学が積極的なドリブルでDF2人の間を割って入るも、3人目に止められた。ビッグチャンスは、67分の田中裕介のシュート。山瀬功治のスルーパスでGK加藤順大と1対1の場面を迎えたが、好セーブに阻まれた。その後も、攻めの圧力をかけ続けたが、1点が遠い。逆に浦和のカウンターがハマり出し、エジミウソンや柏木、そしてケガ明けで途中出場した山田直輝が、何度か仕掛けた。しかし、仕上げの段階でパスの精度を欠く。
横浜FMにヤマザキナビスコカップの終焉が訪れたのはロスタイム4分。渡邉が兵藤のFKから放ったヘディングシュートを外した直後に、その時を迎えた。

横浜FMにとって、この日の収穫にしたいのは、今回の屈辱を忘れないこと。
「選手は泣いてるヤツもいましたけど、そういう気持ちは大事だと思う。そして、それが表面だけでなく、心底、そういう気持ちで常にいてもらいたいですね」(木村監督)
試合後のミックスゾーン。泣いた後なのか、兵藤の目は真っ赤だった。その悔しさを再開後のリーグ戦にぶつけてほしい。

以上

2010.06.10 Reported by 小林智明(インサイド)
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