J2第9節・栃木戦以来のスタメン出場となった第16節・愛媛戦で2得点を挙げ、チームの勝利に大きく貢献した米倉恒貴。試合後のミックスゾーンでは千葉のオフィシャルサイト用の動画撮影取材を終えたあとにペン記者に囲まれ、記者から「(米倉選手自身の)2点目を取ったあとには舌を出していて、いつもとは違って珍しい顔をしていたけど、久々の2ゴールでそれだけうれしかったんですか? 舌を出していたのは大型ビジョンにも映されていたけど、その映像は自分でも見ましたか?」と質問された。
それに対する米倉の答えは「ゴールはうれしかったです。でも、舌はたまたま出ちゃったんです。舌を出したかったら出したわけではないです(笑)。映像は見ましたけど、舌よりも髪型のほうが気になりました」というもの。どうやらチームメートから髪型のことでイジられているらしく、2点目のヘディングシュートについて「みんなに言われたんです。『あれはパンチパーマだったから(頭がボールに)触れたんだぞ。普通の髪型だったら触れてないぞ』って。それも武器にしていきたいところです」とジョークを交えながら話していた。
その米倉と特に仲がいいのが、今季、G大阪から期限付き移籍で加入した倉田秋。倉田曰く「選手寮に入っていない独身選手で同い年」ということもあって仲良くなったそうだが、スタメン争いやゴール数などではいい意味で刺激し合っている。今季、先にゴールをあげたのは第1節・熊本戦で途中出場した倉田だが、フクダ電子アリーナ(フクアリ)での次の試合(第2節・鳥栖戦)ではスタメンで今季初出場した米倉が2得点の活躍。後日、「ヨネ(米倉)がフクアリでゴールを決めて気持ちよさそうやった。俺もフクアリで千葉サポーターに向かってゴールを決めたい」と話したほど、倉田は米倉がうらやましそうだった。
だが、第2節からスタメン出場していた米倉は、第4節・草津戦に臨む週の練習試合を風邪で休んでしまい、「体調管理ができていない」と怒った江尻篤彦監督がこの試合からベンチ外に。逆に、第4節から倉田はスタメン出場し、第5節・北九州戦の得点に続いて、第6節・横浜FC戦では願いどおり千葉サポーターに向かって2ゴールを奪う活躍を見せた。
一方、米倉は第9節・栃木戦でスタメンに入って第3節以来の出場を果たしたが、満足のいくパフォーマンスができなかった。さらに、一時は軽傷だがケガもして「あいつ(倉田)に先に行かれた」(米倉)状況だった。それだけに、初の2人揃ってのスタメンで「2人で点を取ろう」と話していた第16節で、倉田の先制点に続いての2得点は相当うれしかったようだ。
かつてないほどの激しいレギュラー争いの中で、切磋琢磨している米“倉”と“倉”田の『クラクラコンビ』(と千葉サポーターは呼んでいる)。今季が終わる時、この2人がどれだけ成長しているのか、とても楽しみだ。
そして、『クラクラコンビ』が活躍した第16節では、巻誠一郎が第3節以来のスタメンとなった。試合前から千葉サポーターはコールや応援歌など巻に大きな声援を送っていた。前線から必死にボールを追い、激しく競り合う巻の姿に千葉サポーターは歓声をあげ、今季はまだ無得点の巻が得点チャンスにシュートを外すと、本人以上に落胆していた。試合終了の時間が近づくに従ってボリュームが大きくなっていく声援に、巻が千葉サポーターに愛されていること、千葉サポーターが心の底から巻のゴールを願っていることを、改めて強く感じさせられた。
第16節では残念ながら得点できず、「個人的にはゴールが取れなかったので50点」と試合後に話した巻。今季はつらく苦しい日々が続いてきたが、千葉サポーターの期待に応えられる日が早くくることを筆者は願っている。
以上
2010.06.09 Reported by 赤沼圭子
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