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【ヤマザキナビスコカップ 湘南 vs 神戸】プレビュー:ピッチに立つ理由。(10.06.09)

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6月9日(水)ヤマザキナビスコカップ 湘南 vs 神戸(19:00KICK OFF/平塚チケット販売はこちら
--試合速報--
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振り返れば、5月1日のリーグ戦第9節・川崎F戦以来、複数失点が続いている湘南である。こと直近のヤマザキナビスコカップに限れば、前々節の横浜FM戦、そして前節の山形戦と、敵地に臨んだいずれの試合も0−3のスコアに沈んでいる。

残念ながら内容も芳しくない。織り込み済みだったはずの山形の攻撃のかたちから早々に失点すると、さらにセットプレーから追加点を許し、ほとんど何もできぬままに45分を終えた。途中交代の阿部吉朗が精力的に動いてボールに触った後半は組織が活性化したが、それでもゴールには届かず、逆にフリーキックを直接叩き込まれて敗戦の笛を聴く。

試合後、駆けつけたサポーターに対し、しばし頭を垂れた指揮官の姿が印象に残っている。「プロとして恥ずかしい試合ばかりやっている」。根本は1対1にあろう。いかに相手を分析し、できるかぎりの準備をしても、個々の局面で後手を踏めばそれも水泡に帰してしまう。トップリーグの厳しさはもちろん存在する。ただ、「失敗から学ぶことはあるが、あまり学べていないのが寂しい」と指揮官が吐露したように、リーグ戦第5節・浦和戦で突きつけられた局面の課題がいまなおチームを苦しめている。それでも高い授業料の対価はピッチで返していかねばならない。

言うまでもなく、不甲斐ない思いは選手それぞれの内にある。「準備していたかたちでやられて悔しかった」と、GK金永基は振り返る。野澤洋輔の離脱を受け、横浜FM戦からゴールを守っている金は失点直後、全身で悔しさを露わにした。
「試合の入り方や失点の時間帯も悪い。集中力の問題やと思う。勝つという目標に向かい、共通意識を強く持って戦いたい。自分たちの持ち味を出し、まずは失点を0に抑えたい」

今節、平塚に乗り込む神戸も、湘南と同様に決勝トーナメント進出は叶わなかった。予選ラストゲームは、7月に再開されるリーグ戦を見据え、結果を求めつつ戦力の可能性を探る戦いになるだろう。実際、前節の横浜FM戦では三原雅俊やGK徳重健太など、これまでベンチを温めてきた選手の台頭も見られている様子だ。

湘南と神戸はリーグ戦第10節、平塚にて対戦している。先制点を含め、都倉賢が2ゴールを挙げた前半はとくに神戸の時間だった。かたや湘南も後半にリズムを取り戻すと、三平和司がゴールを決め、ゲームは2−2のドローで決着した。今節はメンバーの違いこそあろうが、互いによいかたちでヤマザキナビスコカップを締め括りたい。

「中断前の最後、勝ちたいですね」そう口にしたのは、前節の山形戦で怪我から復帰した阪田章裕である。くだんの5月最初の川崎F戦で前半途中に負傷交代した際には、ロッカールームで人目をはばからずに嗚咽したという。だが以降は前向きにリハビリと向き合い、ふたたびピッチに戻ってきた。秘めたる思いがこぼれ出す。
「1対1で負けなければ試合にも負けないはず。失点0で勝ちたい」

決勝トーナメント進出の可能性が断たれたときのことだ。残された予選の戦いについて、反町康治監督は語ったものである。
「新しい戦力の発掘という意味合いはある。――ただし、負けに行くわけじゃない。経験を積ませるためではなく、力が十分あるから送り出すんだ。そこに年齢や立場は関係ない」

日々の競争を通して見出された可能性を、選手たちはピッチに置いてこなければならない。たとえ消化試合だとしても、昇華されるべき姿勢がある。「プロとして」と指揮官が語った言葉こそが、ピッチに立つ理由だ。

以上

2010.06.08 Reported by 隈元大吾
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