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【J2:第16節 北九州 vs 甲府】レポート:マイクを封じられた甲府、攻めきれず11試合ぶりに無得点。北九州も決定力欠く。(10.06.07)

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6月6日(日) 2010 J2リーグ戦 第16節
北九州 0 - 0 甲府 (16:03/本城/2,941人)
スカパー!再放送 Ch182 6/7(月)後07:30〜
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2位と18位の戦いには見えなかった。もっとも、細かいところを丁寧に拾っていけばそこに大きな差があるのかもしれないが、今日の試合に限って見ればほぼ互角。いや、むしろ北九州の方がゲーム内容は良かったと言えるかもしれない。

この試合を語る上でのキーマンは間違いなく甲府のハーフナーマイク。
甲府はマイクやパウリーニョをターゲットにボールを入れるが、北九州もそれを阻止しようとマイクを完全に封じようとする。「マイクを潰せばチャンスになる」と北九州のセンターバック・長野聡と川鍋良祐は口を揃えた。川鍋がマイクを取り囲み自由を奪うと、片桐やパウリーニョが抜け出て打ったシュートまで長野がコースに飛び込んでピンチを摘んでいった。

チャンスが多かったのは北九州。システムを4-5-1に変えて中盤を厚くした与那城ジョージ監督の采配がぴたりと当たった。関光博や佐藤真也ら中盤の選手が好調で、中盤のボール回しで甲府を翻弄。サイドからも、中央からも甲府ゴールに迫った。
12分には重光貴葵のクロスに池元友樹が頭で合わせ、こぼれたところを関が飛び込んだほか、35分には関のクロスに佐藤が頭で合わせてゴールを狙った。いずれも枠外に外れてしまうが、ゴールを強く予感させる試合になった。

甲府はMF藤田健とFW片桐淳至が中心になってサイドから何度もボールをゴール前に送り込んだが、最後まで北九州ディフェンスを崩せなかった。マイクを抑えられていたにもかかわらず、クロスボールに終始してしまったことも要因の一つかもしれない。甲府の内田一夫監督は「そういう(ミドルシュートを打つ)ケースが今回はなかった。攻撃の糸口としてはそこが出てくればもっとプレッシャーを掛けられる」と話し、もっとシュートを打つべきだったと指摘。また、マイクは「みんながダラダラしていた。モチベーションが低かった」と反省していた。

一方、北九州も結局、得点を奪うことはできなかった。上述のチャンスシーンのほか、後半ロスタイムには交替出場した選手同士が決定機を演出。長谷川太郎のクロスに大島康明が飛び込んでゴールを狙ったがネットを揺らすことはできなかった。佐野裕哉は「勝てるチャンスがあった。もったいない」と険しい表情。長野も「決定的なチャンスがあったし、あそこで決められるチーム、したたかなチームにしていかないといけない」と話した。ただ与那城ジョージ監督は勝点3を取れた試合としながらも「勝点3を取りに行った結果が勝点1になったと。僕自身は選手たちをかなり評価しています」と手応えは感じている様子だった。
北九州はこれでリーグ最多タイの7つ目のドローゲーム。ただ6試合ぶりに無失点で終えるなどディフェンス面で収穫は多かった。攻撃も甲府を上回る内容で、十分に次に繋がる試合になったと言えるだろう。次節は首位・柏(6/13@柏)との一戦になり、出場停止選手も出て厳しい試合になるが、甲府にきっ抗できたことは選手、監督にとって大きな自信になった。

甲府は下位チームを相手に、甲府らしさのない試合を展開してしまった。11試合ぶりに無得点。4試合連続で得点していたマイクのゴールもなかった。内田監督は「勝点1を取って次に繋げることができた」と話しながらも、北九州のボール回しに手こずったことや、セカンドボールの対応を反省材料に挙げていた。アウェー2連戦で選手のコンディションが良かったとは言い難いが、無敗の柏を追撃し、悲願のJ1を狙う上では、遠征疲れは理由にはならない。勝点2を落としてしまった印象が強いこの試合を総点検し、次節・千葉(6/12@小瀬)との2位-3位対決に臨みたい。

以上


2010.06.07 Reported by 上田真之介
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