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【J2:第16節 千葉 vs 愛媛】レポート:前節の反省から気迫あふれる攻守で前半に3点のリードを奪った千葉。後半は変化を加えた愛媛の反撃に苦しむが無失点で勝利。(10.06.07)

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6月6日(日) 2010 J2リーグ戦 第16節
千葉 3 - 0 愛媛 (16:03/フクアリ/11,324人)
得点者:1' 倉田秋(千葉)、18' 米倉恒貴(千葉)、38' 米倉恒貴(千葉)
スカパー!再放送 Ch182 6/7(月)後01:00〜
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前節、千葉はあれほど求めたのに最後までついに得られなかったゴール。だが、それは今節では試合開始直後にあっさりと手に入った。手元のストップウォッチはまだキックオフ後30秒過ぎ、千葉は今季初スタメンのMF太田圭輔が右サイドからファーサイドへクロスボールを入れる。パスを受けたMF倉田秋はフェイントを入れて愛媛のDFをかわし、右足でグラウンダーのシュート。愛媛のGK山本浩正は両手でキャッチに行ったが、ボールを後ろにこぼしてしまう。千葉にとっては相手のミスというラッキーな要素があったにしてもゴールはゴール。この『1点』で千葉は優位に立ち、試合の流れを手中にした。

武器は堅守の一方で得点力不足という課題を持つ愛媛にとって、立ち上がりに失った『1点』は「あれでゲームプランが狂った」(愛媛・MF渡辺一仁)だけに大きなダメージだった。それでも、前から激しくプレスをかけ、ボールを奪い素早く攻撃に転じる。しかし、千葉のプレスもありミスも出て、いい形でシュートを打てない。こぼれ球をよく拾い、前線に選手が次々と飛び出す千葉の勢いに押し込まれた。
千葉は前節の敗戦を反省し、相手を上回るプレスと豊富な運動量で中盤を支配した。18分、右サイドの太田のパスをペナルティエリアのニアサイドに走りこんで受けたのは、ダブルボランチの一角のMF佐藤勇人。佐藤が浮き球をゴール中央に入れると、MF米倉恒貴が愛媛の渡辺と競り合いながらスライディングの形でシュートを打つ。これが決まると千葉は完全に波に乗り、38分には愛媛のディフェンスラインの裏に飛び出した米倉が、DF和田拓三のロングパスがワンバウンドしたのにうまく合わせてヘディング。ロングパスに対応しようと飛び出したGK山本の目の前での「ちょっと触れば入ると思った」(米倉)シュートが決まり、千葉が勝利をグッと引き寄せた。

後半から愛媛はMF田森大己を入れて渡辺とのダブルボランチに変更。さらに同じく後半から2トップの一角をFWジョジマールに入れ替えた。システム変更で守備をテコ入れし、ジョジマールにもボールが収まるようになったことで、後半の愛媛は前半とはうって変わったテンポの良い攻撃を見せた。だが、69分の交代出場のMF大山俊輔の強烈なシュート、78分の大山のスルーパスに抜け出したDF関根永悟のシュートは、いずれも千葉のGK櫛野亮の好セーブに阻まれるなど、反撃の狼煙となる『1点』が奪えない。試合を通して千葉の13本を上回る14本のシュートを打ったが、ノーゴールに終わった。
前節の敗因は「臨機応変にできなかったこと」と選手が口を揃えた千葉だが、後半は愛媛の変化に対応しきれず押し込まれた。前半の3得点という貯金の多さに助けられたが、その貯金の多さが無意識の気の緩みというメンタル面からプレーに影響した感もある。だが、苦しい時間帯でも課題のセットプレーも含めて守備で粘り強さを発揮し、無失点で試合を終えたことは自信の回復にもつながるはずだ。また、J2リーグ戦第3節以来のスタメンのFW巻誠一郎はゴールこそ無かったが、攻撃時はDFのマークを引きつけ、守備では前線から必死にボールを追った。今節は巻をはじめ千葉の選手が攻守に気迫あふれるプレーができたことが、勝点3獲得に繋がったと言えるだろう。

試合開始前、千葉側のゴール裏には『俺達は今の順位に満足していない』という手書きの横断幕が掲げられた。3位までがJ1昇格圏だが、開幕前に『優勝』も目標に挙げた千葉の選手は少なくなかった。次節(6/12vs甲府@小瀬)で甲府に勝てば、得失点差で甲府を上回って2位に浮上できる。選手が目指し、サポーターが満足する順位になるには、勝利の積み重ねが必要だ。

以上

2010.06.07 Reported by 赤沼圭子
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