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【J2:第16節 徳島 vs 水戸】レポート:2つの狙いを結実させ堅守・水戸から3ゴール。徳島が風向きを変える大きなキッカケとなるであろう5試合ぶりの白星を奪取。(10.06.06)

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6月5日(土) 2010 J2リーグ戦 第16節
徳島 3 - 1 水戸 (16:04/鳴門大塚/3,224人)
得点者:47' 平繁龍一(徳島)、50' 佐藤晃大(徳島)、72' 大橋正博(水戸)、89' 濱田武(徳島)
スカパー!再放送 Ch185 6/6(日)深01:30〜
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まだ復調と言うには早い。やはりそれにはこの戦いを継続することが必要となる。しかし、まず一旦悪い流れは断ち切った。5試合ぶりのゴールと白星─。「雰囲気を変えるいいゲームだったと思います」とは平島崇の弁だが、その通り今節の勝利は徳島にとって風向きを変える大きなキッカケとなるであろう。

さてこの一戦、徳島は2つの大きな狙いを持って戦ったと言えよう。まずその1つ目だが、それはいい形でのボール奪取からのスピードを上げた攻めだ。「良いプレッシャーで(ボールを)奪った後の早い攻撃というのはこれまで幾つもチャンスを作ってきたので、そこにフォーカスし、ビデオもそういうシーンを編集して選手にイメージを持たせてきた」と美濃部直彦監督はそれへの周到な準備を明かしたが、その効果もありチームは実際この日のピッチで意識高く実践。ボランチ倉貫一毅が取る統率のもと、狙いを持った前線からの組織守備を展開し、それによって序盤からたびたび効果的なカウンターへ持ち込んで見せた。
そして2つ目の狙いは、立ち上がりすぐのプレーから明確に示した、水戸のDFライン裏を突くこと。「背後を突くことでラインを下げ、それからバイタルを使っていく(美濃部直彦監督)」ために2トップの佐藤晃大と平繁龍一が再三そこへ飛び出し、最終ラインの三木隆や三田光、ボランチの濱田武らがその2人に長いフィードを送り込んでいったのである。

すると迎えた後半、開始のホイッスルから間もなく、その2つの狙いが同時に実を結ぶ。しかも僅かの時間の中で続けて。
まず得点の形から説明しておくと、47分の先制点はボールを奪った三木からの素早いパスを受けた柿谷曜一朗が一気のドリブルで水戸陣内へ侵入し、最後は平繁が決めたもの。さらに50分の追加点は高い位置でのボール奪取に成功しそのまま迷わず持ち上がった平島のミドルシュートからで、水戸GK本間幸司がはじいたところを佐藤が見逃さず詰めて押し込んだのだ。と、両方の場面が1つ目の狙いのカウンターであったのはすでにお分かりだろう。いい守備から素早く攻め入ったことがゴールに結び付いた。さらに、どちらの場面でも前半しつこくDFライン裏を突いた積み重ねが効力を発揮していたことを忘れてはならない。柿谷と平島がそれぞれ仕掛けたアタックに対し水戸の最終ラインは下がって深く構えていたばかりに適切な守りのアプローチをし切れなかった。

結果、その後一時は水戸に点差を詰められやや重い空気が流れる時間もあったが、徳島は試合終了直前に三度いい位置でボールを奪った速攻から、濱田が再び突き放す3点目。一貫した狙いで勝負をも決定付けた。そのようにチームとしてすべきであったことを最後まで徹底出来た戦いだったからこそ、この勝利は冒頭にように大きなキッカケとなる可能性に満ちているのである。
とは言え決して徳島に課題がなかったわけではなく、時折サイドからバイタルエリア中央へとパスワークで入られていたのは事実。それを表すかのように決められたFKはちょうどその位置だっただけに、対処策構築は急ぎたい。

対して水戸であるが、千葉を降した前節の素晴らしいサッカーを鳴門の地へ持ち込めなかったと認めざるを得ないだろう。もちろん徳島の術中にはめられたのもあったが、自分たちでイージーなミスも発生させてしまい、どう見てもらしからぬ戦いをしてしまった。吉原宏太や大橋正博らは時々局面での存在感を見せ付けていたもののグループとしてのパワーは影を潜めてしまったことから、チームは中断前の最後の一戦となる次節までにいいイメージをもう一度整備しておかなくてはならないだろう。

以上

2010.06.06 Reported by 松下英樹
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