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【J2:第16節 千葉 vs 愛媛】プレビュー:セットプレーの攻防が勝敗の鍵を握りそうな一戦。千葉は愛媛を上回る気迫あふれるプレーでサポーターの『愛』に応えたい。(10.06.06)

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6月6日(日)J2 第16節 千葉 vs 愛媛(16:00KICK OFF/フクアリチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch185 後03:50〜
--試合速報--
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前節(J2リーグ戦第15節)、今季は1分2敗と相性の悪かった13時キックオフのアウェイゲームで、再び水戸に敗れた千葉。第15節終了時の順位は3位(勝点27)をキープしたものの、前節でいずれも勝利を収めた首位の柏と2位の甲府との勝点差はそれぞれ9と5に広がり、同じく前節で勝利を収めた4位の栃木に勝点差1に迫られた。「柏と甲府についていく」(千葉・江尻篤彦監督)つもりだっただけに、前節の敗戦はあまりにも大きな痛手だ。それだけに、今節はきっちり仕切り直せるのか、非常に大事な一戦となる。

今節で最も重要なのは、前節で今季初の無得点(スコアは0−1)となった攻撃面。前節は「水戸のディフェンスラインは足が止まりやすいので、オフサイドになってもいいから裏を狙っていけ」と江尻監督に指示されたFW青木孝太がスタメンで3トップのセンターに入ったが、裏を狙う形だけに終始して攻撃が一本調子になった。また、水戸の前線から仕掛ける激しいプレスとスペースを潰す守備に苦戦。動きの量と質の不足もあってパスがつながらず、さらにセカンドボールの支配でも後手を踏んで水戸に主導権を握られた。

今節対戦する愛媛は第15節終了時の総失点数が、柏の7、栃木の8に次ぐ9と少なく堅守を誇る。千葉の選手は前節終了後に「攻撃を臨機応変にできなかった」と口を揃えて反省していただけに、今節は状況の変化に柔軟に対応できるかがポイントになる。また、今節は第4節から第14節までスタメンだったFWネットが累積警告のため出場停止。3トップのセンターは前節に引き続き青木孝か、それとも開幕戦から第3節までスタメンだったFW巻誠一郎か。はたまた別の選手か。他のポジションも含め江尻監督の采配に注目だ。

一方、愛媛が第15節終了時で5勝4分5敗(勝点19)の9位に甘んじている要因の一つは、総得点数が岡山と北九州の7、水戸の10に次ぐ11という得点力不足だ。しかし、前節の甲府戦では高い位置でボールを奪っての速攻、ディフェンスラインからのビルドアップでいい攻めの形を何度も作った。17分にFW内田健太のFKからMF杉浦恭平が素晴らしいヘディングシュートを決めて先制。だが、33分、そして試合終了間際のロスタイムにFKから甲府のFWハーフナーマイクにゴールを許し、痛恨の逆転負けを喫した。

今節は前節の退席処分に伴いバルバリッチ監督がベンチ入り停止処分だが、前節で手応えを得た攻撃の精度を上げ、準備万端で今節に臨むだろう。前線で攻撃の起点となるFW福田健二、強烈な左足のキックが魅力の内田、鋭い突破が光る杉浦の出来が、ゴール奪取のポイントとなりそうだ。

千葉も愛媛も前節の失点はFKからで、今節はセットプレーの攻防が勝敗の鍵を握りそうだ。セットプレーは『形』に目が行きがちだが、そこでゴールを奪いたい気持ち、ゴールを守りたい気持ちをどれだけプレーで表わせるかが大きい。前節の千葉は攻守で水戸の「勝ちたい」という気迫に負けていた。そして負けはしたものの、前節の愛媛も攻守に気迫あふれるプレーを見せていた。第15節終了時の総得点数は甲府の28、柏の27に次ぐ25という攻撃力の千葉だが、『形』云々よりもまず相手を上回る気迫なくして勝利は得られない。

今節は千葉が6月6日を『愛の日』として、試合前から愛媛と連動したものを含めた多くのイベントを行なう。ピッチで戦う選手は、サポーターがクラブを愛する気持ちに応えるプレーを見せてほしい。

以上

2010.06.04 Reported by 赤沼圭子
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