スカパー！生中継 Ch185 後03:50〜
--試合速報--
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
リーグ戦中断まであと２試合となり、ともに必勝を期して臨む一戦。富山17位、鳥栖５位と順位は離れているが、ハードワークという同じ看板を掲げて昨季は好勝負を繰り返してきた。ホームで奮い立つ富山は、J１昇格を目指す鳥栖にとって難敵だ。
富山は前半戦の集大成として地元のサポーターに勝利を届けたい。
前節の札幌戦は、開始13分にFW苔口卓也の今季４点目で先制して優位に進めていた。守りから攻めへの切り替えがスピーディーで、パスもリズミカルにつながった。だが、後半は失速し、１−３で今季５度目の逆転負けを喫した。
ここまでの15試合のうち、先制点を奪ったのが８試合で３勝５敗。昨季は51試合のうち先制したのは13試合だったが10勝３分と負けなしだった。リードするゲームが増えていることは得点力が向上している証拠といえる。問題はその後のゲーム運び。追加点が奪えず、逆に同点にされると我慢できない。浮上のためには詰めの甘さの解消が不可欠だ。
総失点29のうち21を後半に許している。GK中川雄二は「セットプレーから失点する悪い流れを断ち切りたい。トレーニングで改善を積み重ねていくしかない」と話す。３日のセットプレーからの守備練習では、DF濱野勇気が「この前もやられているんだぞ」と大きな声を出してチームを引き締めていた。
けがで調整中だったMF上園和明、MF長山一也、DF西野誠が、前節からベンチに戻ってきた。12試合ぶりに出場した長山は「主導権を握られる時間が長いために疲労し、終盤に失点しているように感じていた。カウンター攻撃を狙いつつ、ボールを保持する時間も作っていかなければならない」と考える。出場停止と体調不良で最近２試合を欠場したFW黒部光昭も今節から戦列復帰の可能性が高い。経験豊富な選手たちが加わって、勝負どころでの踏ん張りも違ってくるだろう。
昨季、先制した試合で負けなかったもう一つのチームが鳥栖（22勝２分）。富山とはスコアレスドローが２試合続き、第３クールに１−０で勝利した。いずれの試合でも、豊富な運動量で中盤から厳しくプレスを掛け合って譲らず、勝負がもつれた。
鳥栖は先発メンバーの顔ぶれこそ昨季と大きく違うが、最後まで走り切るチームカラーは継承されている。今季も先制した５試合はすべて勝っている。韓国U-20代表のMF金民友、大卒ルーキーのMF藤田直之、同２年目のFW池田圭とMF長谷川博一ら若手が台頭し、世代交代によってパワーアップした感さえある。さらに北九州に３−２で逆転勝ちした前節は、特別指定選手のDF森本良（中京大）とMF黒木晃平（佐賀大）が活躍。怖いもの知らずの勢いがあり、最近４試合（３勝１敗）で10得点を挙げている。
富山の楚輪博監督は「鳥栖はサイドからサイドへ展開することができてダイナミックなサッカーをする。金選手の個人技、豊田（陽平）選手の高さを警戒している。サイドを使った揺さぶりに対し、バランスを崩さないようにうまく中へ絞りながら守りたい。あと２試合を勝ち切って、中断期間のトレーニングを有意義なものにしたい」と話した。
試合開始は16時。初夏の夕日に照らされながら躍動するのはどちらのチームか。
以上
2010.06.04 Reported by 赤壁逸朗
