スカパー！生中継 Ch185 後00:50〜
--試合速報--
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
１日の練習後、選手が心配そうに話しかけてきた。「５日が『雨』みたいなんです」。気になったので天気予報を確認してみると数日前までは『曇り』だった５日の天気が、やはり『雨』になっていた。
選手たちが天候を気にするのは理由がある。５日の札幌戦はクラブ、サポーター、スポンサーが組織する「草津ＧＯ！９３２５！プロジェクト」が集客活動を展開する特別なゲーム。９３２５（ク・サ・ツ・ゴー）人以上を集めスタジアムを満員にするためには雨は避けたい。だが選手、サポーターの想いが通じたのか、草津のチーム状況が上がるにつれて空模様も回復に向かった。３日夕方の予報によると５日は『晴れときどき曇り』。札幌戦では、満員のスタジアムが草津の選手たちに力を与えることだろう。
濃紺で染まることが予想される正田スタへと乗り込んでくる１２位・札幌は、５月６試合を負けなしの２勝４分で乗り切り着々と順位を上げてきている。前節富山戦では西嶋弘之、宮澤裕樹、古田寛幸がそれぞれゴールを叩き込んで３−１で快勝。リーグ序盤は黒星が先行していたが、勝敗をイーブンへと持ち込んだ。「中断期間まであと２試合なのでいい結果を出したい」（石崎信弘監督）。札幌は今後の上位進出を狙うためにも白星を先行させて中断期間を迎えたいところだ。
迎え撃つ草津は前節柏戦で２点を奪いながらも３失点を許して逆転負けを喫した。いくつかの試合記事を何気なく読んでいたら、草津の２ゴールを「ラッキーパンチ」と表現したものがあった。ラフィーニャと佐田聡太郎が決めた２点がビューティフルゴールであったことは疑いの余地がないが、「ラッキーパンチ」とされてしまうのはチームが最下位だからだろう。草津は12節以降、19位から脱出できていないが実力までも最下位のレッテルを貼られるのは、やはり悔しい。選手たちには今ゲームで意地をみせてほしいと思う。
前節はケガから復帰したＣＢ有薗真吾（Ａ）が戦列復帰し今季初先発、田中淳とのコンビで粘り強い守備を魅せた。副島博志監督は「彼の特長でもある対人プレーの強さと、スピードはチームにとってプラスになった」と評価を与えた。ただ、失点につながるセットプレーを与えてしまったことを本人は反省している。有薗は「レイソル戦では簡単にファールで止めてしまったので冷静な判断が必要だった。足りない部分をトレーニングで修正して次の試合に臨みたい」と札幌戦へ闘志を燃やす。
攻撃面で自信をつけてきているのは草津の牛若丸・菊池大介（Ｋ）だ。柏戦では４−２−３−１のトップ下のポジションに入り、攻撃のアクセントとなった。現在チーム２位の２ゴールを記録、勇敢なドリブルと果敢なシュートを武器に攻撃をけん引している。札幌ＭＦ古田と菊池は同学年で、Ｕ−１８、Ｕ−１９日本代表ではポジション争いを展開したライバル同士。「同じ年で同じポジションなので意識はしている。札幌戦では彼以上のプレーを魅せて勝ちたい」（菊池）。若武者ふたりがＪの舞台での対戦でどんなプレーをみせるか興味深い。
今ゲームは、ＪＦＬ時代からユニフォームスポンサーとして草津を支援しているベイシアグループ（Ｂ）のスペシャルマッチ。去年９月の同マッチではクラブ記録となる８２７６人が詰めかけた中で甲府を撃破、スタジアムは最高の盛り上がりをみせた。今試合では去年の記録を塗り替えて９３２５人以上、そして「満員御礼」を目指す。草津は、熱狂のスタジアムで勝利を上げて最下位脱出を試みる。このシナリオのカギを握るのは、Ａ・Ｋ・Ｂだ。
以上
2010.06.04 Reported by 伊藤寿学
