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【ヤマザキナビスコカップ 仙台 vs 名古屋】プレビュー:初の決勝トーナメント進出をかけて、仙台が名古屋に挑む。先日のリーグ戦のリベンジに、かかる意味は大きい。(10.06.05)

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6月5日(土)ヤマザキナビスコカップ 仙台 vs 名古屋(14:00KICK OFF/ユアスタチケット販売はこちら
--試合速報--
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ここまで4試合を終えて、仙台は2勝2分の無敗。勝点8でAグループ2位につけている。
仙台にとって過去のJ1時代は苦難の歴史、という印象が強すぎたため、少し意外な話なのだが、実は仙台、過去のJ1時代に参加した2度のヤマザキナビスコカップ(02年と03年)でも、共に予選リーグ最終節まで、決勝トーナメント進出の可能性を残していた。しかし02年には磐田に、翌03年にはF東京に対し、共にホームで敗戦を喫し、次のステージへ進むことが出来なかった。
だがこの2年の戦いも、戦績の面で見れば共に負け越している。その点今年は、少なくとも今の時点で負け越しは無くなっているわけで、今季のこれまでの戦いぶりは仙台にとって、これまで以上に意義深いものとなっている。

さらに今大会で、仙台は「チーム力の向上」という、成績と共にかけがえのないものをも手にしつつある。特に梁勇基が北朝鮮代表合宿に呼ばれ不在となった第4節以降は、今季ここまで公式戦でゴールがなかった関口訓充に初得点が生まれ、前節のC大阪戦では、リーグ戦で出番をほとんど得られていなかった新加入の高橋義希が、自身の代名詞でもある無回転ミドルを華麗に突き刺して決勝点をゲット。
こうした個人の活躍だけでなく、梁不在時の新たな攻撃の形も、ヤマザキナビスコカップにおいて構築されつつある。梁に代わり太田吉彰が入り、前線にはスピードという要素がプラス。彼を含めた前線の攻撃陣が、DFライン付近での頻繁な出入りを繰り返し、相手守備陣の揺さぶりを図れば、システムの面でも、4-2-3-1や4-1-4-1など、さまざまな実験的試みも敢行。これらの要素が、仙台にとって今大会を実り多きものとしている。
おそらく今節も、中3日でやって来る最終節の大宮戦を睨み、特にベテラン選手のコンディションを考慮しながら、メンバー編成を行なうだろう。とはいえ誰が出ても、今の仙台は上り調子であることに間違いはない。

一方の名古屋は、戦績だけで見ると2分2敗と、ちょうど仙台と真逆の数字に。日本代表に3人(楢崎正剛、田中マルクス闘莉王、玉田圭司)、そしてオーストラリア代表にも1人(ケネディ)と、計4人も取られてしまっては、さすがにリーグ戦通りの戦いを繰り広げるのも厳しいか。
前節京都戦の内容について、ストイコビッチ監督は会見で「クロスは上がっていたが、得点に結びつけられなかった」と語っていたが、このコメントも、リーグ戦でケネディに手痛くやられている仙台(後述)としては、ケネディ不在がやはり響いているのかなと勘ぐりを入れたくなるようなコメントである。
さらに今節は、アンカー役のダニルソンこそ出場停止が明けて戻ってくるが、代わってブルザノビッチが出場停止に。ストイコビッチ監督は京都戦の会見で、決勝トーナメント進出の可能性をどう考えているか尋ねられ「数字的な要素では難しい。(名古屋にとっては)ヤマザキナビスコカップは終わりじゃないかなと思っている」と語っていたが、代わりの選手を試せるというメリットはあるにしても、決勝トーナメント進出への一縷の望みを信じて戦うには、状況は厳しいと言わざるを得ない。

そうであるならば、迎え撃つ仙台としてはまさに好機到来である。
仙台は名古屋に対し、昨年まで公式戦5戦全敗(J1リーグ戦で4試合、06年の天皇杯でも敗れた)。その負の歴史を断つべく意気込んで臨んだ今季のJ1第11節でも、一旦は終盤にフェルナンジーニョのゴールで同点に追いつきながら、後半44分、攻撃参加した闘莉王のクロスから、この日2得点目となるケネディの、打点の高いヘッドでの決勝弾を許し、初の勝点がすり抜けていった。
だが今回、名古屋のこの勝利の立役者の多くが不在。名古屋相手の苦手意識を払拭しつつ、成長しつつあるチームへの自信、さらには決勝トーナメントへの確かな歩みにもつながる勝利が欲しい。

最後に、決勝トーナメント進出への条件をまとめておこう(余談だがこういう勝点の計算をしていると、ふと昨年の昇格決定直前の光景を思い出してしまう)。次節以降を考慮しだすと際限が無くなってしまうので、今節で何かが決まることに対してだけのまとめになるのは、ご容赦いただきたい。
まず名古屋だが、こちらは単純明快。まず今節で引き分け以下に終われば、その時点で進出可能性は消滅(付け加えると、名古屋はこの先2連勝以外に、進出の可能性はない)。さらに今節勝利をあげても、3位のF東京が首位の京都に勝利すれば、その時点で名古屋は進出の権利を失う。
仙台はどうか。少なくとも最終節まで消化試合にはならないことは決定しているが、今節に決勝トーナメント進出を確定させる条件としては、まず勝利は必須。その上でやはり関わってくるのは、F東京vs京都の結果になる。仙台勝利、そしてF東京が敗戦という場合のみ、仙台は2位以内確定ということになる(ちなみにそうなった場合は、最終節を残し、京都と仙台が2位以内の2枠を占めることも決定だ)。
ただ、仮に今節に決められなくても仙台はこの試合に勝利しておきたい。というのも、もし今節仙台が勝点3を得られれば、その時点で最終節に対戦する大宮が、仮に今節のC大阪戦に勝利したとしても、決勝トーナメント進出の可能性を失う。まさに「決戦」となる最終節、対戦相手のモチベーションをできるだけ下げさせるためにも、今節の勝利は重要になる。

風は間違いなく、仙台に吹いている。あとは翼を広げ、それに乗ることが出来るかである。

以上
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