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【ヤマザキナビスコカップ 神戸 vs 横浜FM】プレビュー:ともに『白星』が欲しい正念場の5節。神戸は最終節まで望みを繋げられるか。(10.06.05)

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6月5日(土)ヤマザキナビスコカップ 神戸 vs 横浜FM(14:00KICK OFF/ホームズチケット販売はこちら
--試合速報--
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ヤマザキナビスコカップも正念場。残すところあと2節となった。周知の通り、グループリーグは奇数のチーム数(7チーム)が凌ぎを削ることから、中には今節で最終節を迎えるチームもあり、どのクラブにとっても今節の結果は決勝トーナメント進出に向けて明暗を分けるものになるだろう。特に今節対戦する神戸、横浜FMのいるBグループは、現地点で勝点10で首位の磐田から、勝点7で5位の浦和まで、5チームが勝点3差の間にひしめく大混戦。その中で神戸はここまで1勝3敗と勝点3しか挙げられておらず、やや上位5チームと離されている感もあるが、1〜5位のチームのうち2チームがすでに5試合を消化し残りは1試合なのに対し、神戸はあと2試合を残している。今節勝つことが出来れば、他力も関係するとはいえ最終節まで可能性を残すことができる。選手たちが「ホームだし、とにかく勝つことしか考えていない(DF北本久仁衛)」と話すのは当然だろう。ただし、対する横浜FMもまた、現在勝点7の3位で僅かな勝点差ながら上位2クラブを追いかける状況にあり、当然勝点3を狙いにくることは間違いない。ともに白星を目指した激しい戦いが見られそうだ。

神戸はDF宮本恒靖がプレシーズン中に痛めていた右足関節内遊離体の手術(6月2日)で離脱したため、守備ラインはメンバーを入れ替えるが、それ以外は前節・磐田戦と大きく先発の顔ぶれが変わることはなさそう。そのDF宮本の抜けた穴には、ここ数試合右サイドバックを預かることの多かったDF北本をセンターバックに戻し、右サイドバックにDF石櫃洋祐を入れるか。前節で左サイドバックを預かったDF小林久晃をセンターに戻し、左サイドバックにボランチのMF松岡亮輔を入れて、ボランチに新たな顔ぶれを据えるかなど、選択肢は多数。いずれにしても、神戸には本来のポジションだけではなく、ユーティリティにプレーできる選手が多いだけに心配はない。それぞれが与えられたポジションでの役割を徹底する中で結果を求めた戦いをみせてくれるだろう。

「今季のJ1第4節の横浜FM戦では僕と河本(裕之)がセンターを組んだけど、誰が出ても共通理解のもとで問題なく戦えるし、チームとしての戦いをするだけ。その横浜FM戦では僕のミスで渡邉千真くんにゴールを奪われた反省があるので、今回はリベンジの意味でもしっかり守りたいし、横浜FMには一瞬の隙をしっかり狙える選手が多いからこそチームとしても集中して戦いたい(DF北本)。」

一方、当然ながら勝つために必要なのは得点だ。前節の磐田戦では2点を先行される戦いの中、引いた相手を最後まで崩し切れなかったが、それを踏まえても『先制点』の持つ意味は大きい。実際、予選リーグ第4節の清水戦のように、先制した中で主導権を握った戦いが出来れば、心理的な余裕も重なって結果は着いてくる。もちろん、個性豊かな攻撃陣を擁する横浜FMの攻撃力を思えばこそ、まずはその攻撃力をしっかりと封じ込めた上でチームとして点を獲ることを考えたい。
「一人一人の距離感が遠かったり、広かったりすると、守備も攻撃も効果的なプレーが出来なくなる。だからこそ、お互いの距離感に対して前と後ろの選手がしっかりと共通意識を持って戦いたいし、その中で清水戦のように先手を獲る中で主導権をとった試合運びをしたい(FW茂木弘人)」

横浜FMは前節の湘南戦を3節の清水戦(注:4節は試合なし)とは多少メンバー、配置を入れ替えて挑む中で、3-0と圧勝。順位を3位にあげてこの一戦を迎える。その湘南戦で『結果』がついてきた中で今節、どんな布陣を敷いてくるのか。前節終了後、木村和司監督はMF金井貢史やMF齋藤学や若い戦力の名前を挙げて「また機会があれば使いたいし、他にも若い楽しみな選手がいる。チャンスはどんどん与えていこうと思うし、若い選手が力をつけることでチーム力はあがっていく」と話しており、今節も若手選手の積極的な起用は考えられる。もちろん、それも湘南戦が今季初出場となったDF松田直樹ら、戦術眼に長けたベテランの存在が効いていたからこそ。今節もチームとして若手とベテランがいい融合をみせながら結果を出し、決勝トーナメント進出に王手をかけたいところだろう。リーグの神戸戦では1-1と引き分けたものの、内容的には神戸に押された90分だっただけに、その反省をもとにどのように修正してくるのかも見どころだ。

以上

2010.06.04 Reported by 高村美砂
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