5月29日(土) 2010 ヤマザキナビスコカップ
新潟 1 - 0 大宮 (19:00/東北電ス/21,916人)
得点者:82' マルシオリシャルデス(新潟)
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新潟が大宮を1-0で下し、予選リーグ突破に望みをつないだ。0-0で迎えた後半37分、マルシオ・リシャルデスのゴールで勝ち越した。GK東口順昭を中心にした粘り強い守備を90分間続けた。
大宮は形は作るが、ゴールをとらえることができなかった。昨季まで新潟を率いた、鈴木淳監督の古巣相手の勝利はならなかった。
試合後の「マン・オブ・ザ・マッチ」のインタビュー。東口はホームゴール前の新潟サポーターに向かって、笑顔を振りまきながらあいさつした。もっとも、「自分で何を言っていたか分からないんです」と苦笑い。それほど気持ちは高ぶっていた。
楽な試合ではなかった。大宮のカウンターを受けて、何度も危機にさらされた。前半7分、カウンターから大宮・青木拓矢に抜け出されて1対1を作られる。青木の動きに反応しながら、シュートの瞬間は前に出て、しっかりとブロックする。
その後も、グラウンダーのクロスを長いリーチを伸ばしてキャッチするなど、好セーブを連発した。目に付くプレーよりも、冴えていたのがラインコントロール。「DFとうまく連係して、守れた」。常に相手の攻撃に対して数的有利を作る。前節の京都戦はカウンターを起点に4失点した。ベンチでその状況を見ていた東口は、対策を練っていた。
「(攻めているとき)残っている選手にマークとカバーをはっきりするようにした」。守備陣を意思統一させた的確な指示と集中力で、相手にゴールを割らせない。粘り強く守った結果が、マルシオ・リシャルデスのゴールを呼んだ。
東口にとっても、チームにとっても、リーグ戦第11節清水戦以来の無失点ゲーム。「ホッとした」という安堵(あんど)以上に気持ちは引き締まる。新潟はこれで勝点7、4位。予選Aグループ最終節の名古屋戦(6月9日)に決勝トーナメント進出をかける。勝利は絶対条件だ。「これを続けないと」。それがチーム初の予選突破につながる。
大宮は形を作りながらも1点が遠かった。前半7分の青木のシュートが防がれ、そのこぼれ球を拾った石原直樹のシュートはポストに。その後、ドゥドゥ、ラファエルらの連係からゴールに迫る。だが、最後の1本を防がれた。逆に新潟のパス回しに守備陣が翻弄されて、隙を作る場面も。それがマルシオ・リシャルデスに得点を許した場面だった。「前半は新潟のボール回しが早く、的を絞れなかった」。鈴木監督が言うように、後手に回ったディフェンスのリズムを修正し切れなかった。
鈴木監督にとって、新潟は2006年から昨季までの4シーズン率いた古巣。今の新潟の土台を築いた。今季途中に大宮の監督に就任したが、開幕当初は新潟の試合のテレビ解説も行っている。「相手チームとはいえ、久々にビッグスワンに戻ってこられて非常にうれしい」。慣れ親しんだスタジアムの雰囲気を堪能した。同時に「とはいえ、試合に負けたことは残念」と指揮官として古巣に敗れた無念さも隠さなかった。
新潟・黒崎久志監督にとっては貴重な勝利だった。3年間、鈴木監督のもとでコーチを務め、今季から指揮を執る。鈴木監督は指導者としての師でもある。「淳さんが積み重ねてきたものに、自分の特徴を加えたい」。その一端を、最初の『師弟対決』で勝利という形にした。
混戦が続く予選Aグループ。勝った新潟、破れた大宮。どちらにとっても残りは負けられない試合が続く。
以上
2010.05.30 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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