本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第15節 福岡 vs 徳島】レポート:新しい顔で奪った勝点3。福岡が徳島を1−0で下して3連勝!(10.05.30)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5月29日(土) 2010 J2リーグ戦 第15節
福岡 1 - 0 徳島 (13:03/レベスタ/5,041人)
得点者:20' 中町公祐(福岡)
スカパー!再放送 Ch186 5/31(月)深00:30〜
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
「全ての面で変わらなくてはいけない」(篠田善之監督)。そう言ってスタートさせた2010年シーズン。福岡はアグレッシブでスピーディなサッカーを展開し、スタートダッシュを成功させた。永里源気の裏へ飛び出すスピードを武器に開幕戦では甲府を3−1と圧倒。その後も大量得点による勝利が続いた。攻めに出た時の破壊力は抜群。相手を完膚なきまでに叩きのめすような戦いは福岡の変化を強く印象付け、その姿にレベルファイブスタジアムに集まるサポーターは歓声に沸いた。
そして今、4連敗という苦しい時期を乗り越えて、福岡は新たな変化を見せ始めている。第13節の横浜FC戦に逆転勝利を収めてから、この日の徳島戦まで全て1点差の勝利。ゲームをコントロールしながら、90分間を終えた時点で勝利を収める強さのようなものが感じられるようになってきた。

この日の徳島戦はまさにその典型とも言える試合だった。個の能力の高い選手を多く擁する徳島に思うようなプレーをさせずにシュート6本に抑え込み、相手陣内に出来るスペースを利用して効果的にゴール前までボールを運んだ。得点は20分にセットプレーから奪ったゴールだけにとどまったが、前半は、ほぼ完璧と言えるまでにゲームをコントロール。「セットプレーというよりも、立ち上がりから数多く相手にチャンスを作られた」と美濃部直彦監督(徳島)に言わしめた。
その主たる要因は中盤の守備の安定感にある。「自分が潰しに行って相手を遅らせて、みんなが帰ってくるのを待つというディフェンスが、前半はすごく良くできた。また、相手がボランチに付けてくるボールを奪ったら自分たちのリズムになるかなと思い意識してプレーしていたが、手応えを感じられる前半だった」と末吉隼也は話す。

後半に入ると、1点のビハインドを取り返すべく前に出る徳島の前にラインが下がり、徳島にボールを支配される展開が続いたが、福岡の堅守は崩れない。「しっかりとブロックを作り、ボールを奪って背後を突くというのは意識としてはよく見られた」(篠田監督)。結局、一進一退の攻防を繰り返しているように見えて、後半のシュート数は福岡の8本に対して徳島の4本。そして、前半同様に、徳島の最も得意とする裏への飛び出しをオフサイドに引っかけた。後半もゲームをコントロールしていたのは福岡だった。
そして、この日の最大の立役者は神山竜一に他ならない。徳島に流れが傾きかけた後半の立ち上がりに与えたPKを右へ飛んでスーパーセーブ。「1対1の守備は自分の持ち味だし、絶対に負けたくない。PKも1対1のようなもの。止めた時はすごく嬉しかったし、止めた以上は絶対に負けられないと思った」(神山竜一)。福岡イレブンが90分間を通してハードワークし、要所を抑えて勝ち切れたのは、このプレーがあったからこそだ。

一方、敗れた徳島は、これで4戦勝ちなし。攻撃陣の高い能力を活かしきれずに4試合連続でゴールを奪えないままにいる。「あと一歩のところまで行っているが、最後のところで決め切れないというところに問題があるのかなと思う」と美濃部監督は振り返ったが、この日の試合を見る限りでは、決定力と言うよりも、チーム全体のバランスが悪く、最大の特長である攻撃力を活かしきれていないように思える。

福岡との比較で言えば、大きく違っていたのは守備力。それが攻撃の活性化を阻んでいる。ラインを低く構える陣形では中盤に多くのスペースがあり、効果的なプレスをかけられずに後手を踏む。また、ボールを奪う位置が低いためにカウンターの威力は半減し、守から攻への切り替えが遅くなったところを福岡に引っかけられた。
また、一発で相手を崩せる能力は有しているものの、チームとして連動性を感じられない攻撃は単調で、相手に怖さを与えられていない。「コンビネーションと言うよりも、個人でどうにか点を取ろうとしている感じになっていて裏1本だけになっている。それを狙いつつも臨機応変に使い分けていかないと」と話すのは島田裕介。個の能力を活かすためにも、組織力の向上が必要だろう。

さて、4月は1分4敗の成績で終わった福岡も、5月は4勝1分。見え始めた新しい変化は、そのまま成績に反映している。しかし、それが本当の力になるかどうかはこれからの戦い方次第。とりわけ、次節の栃木戦が大きな鍵になりそうだ。第14節を終えて失点8と堅守を誇る相手との我慢比べを制することが出来るかどうか。注目の1戦は、6月6日、栃木グリーンスタジアムで13:00にキックオフされる。

以上

2010.05.30 Reported by 中倉一志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/01(木) 20:45 ハイライト:広島vsシュトゥットガルト【Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo】