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【J2:第15節 東京V vs 横浜FC】プレビュー:どちらにとっても重要な意味をもつ一戦。東京Vは前節の敗戦から学んだことを活かせるか。横浜FCは、ホベルト加入の効果をさらに発揮したい。(10.05.30)

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5月30日(日)J2 第15節 東京V vs 横浜FC(16:00KICK OFF/国立)チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch184 後03:50〜
--試合速報--
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前節、東京Vは6試合ぶりの黒星を喫した。昨季までJ1で戦い続けていた強豪・千葉を相手に、先制しながらも、「若いチームの未熟さ出た」(富澤清太郎)。経験の差が浮き彫りになった末の逆転負け。「巧さ、賢さが違った。力負けと言わざるを得ない」(佐伯直哉)。悔しさは非常に大きかった。
だが、「負けることで学ぶことがある」という佐伯の言葉に代表されるように、チーム全員がこの敗戦から学習できたことも実に大きいようだ。特に勉強になったのが、一試合を通してのゲーム運びだと、多くの選手が口にする。「90分間、こっちのペース、相手のペースが必ずある中で、どれだけ1つのドラマとしてみんなで同じストーリーを描けるか」(富澤)は、この先ずっと、チームが成長していく上で最も欠かせないテーマとなるだろう。
また、「ウチは、『ボールを持てるチーム』とか『パスワークが上手い』と言われていたけど、千葉にはほとんど良さを出せなかった」(佐伯)という、‘現時点’での、上位チームとの力差を真摯に受け止められたこともまた、若いチームにとっては収穫だったと捉えていいだろう。現実を踏まえ、今週はチームとしても個々としても今一度見直し、さらなるレベルアップを決意してトレーニングを積んできた。

その意味では、今節挑むのが、勝点で並ぶ横浜FCというのは恰好な相手ではないだろうか。「連敗はしたくない」という平本一樹。結果ももちろんだが、内容にもしっかりとこだわりたい。
そこで期待したいのが、横浜FC在籍経験を持つ吉田正樹と平本だ。
特に、2季横浜FCでプレーした吉田は、「『移籍した意味あったの?』って思われたくない。絶対に勝ちたい」と、気合十分だ。
その吉田が送る‘クロス’の質は、この試合のポイントになるかもしれない。練習でも、川勝良一監督から入念な直接指導を受けていた。「‘クロス’というよりも、‘角度を変えたパス’の意識で蹴れ」とアドバイスされたという。「‘クロス’だと、アバウトになってしまいがちだけど、‘パス’となると正確さにこだわる意識が強まる。こんな発想は今までなかった」と、意欲的に取り組んでいる。ゴール付近、前線へ入る決定的なボールの質が向上すれば、得点チャンスが高まることは言うまでもない。大いに注目したい。

また、もう1つのポイントは平本だろう。FWに入り、ターゲットが増えたことがここまでチームに好結果をもたらしてきた。だが、スローインも含め、平本に当ててからの攻撃というのがパターン化されているきらいがあるのも事実だ。平本自身も「相手にとっては、攻め方が決まっているからやりやすいと思う」と語る。となれば当然、打開策も話し合っている。自ら前を向いてドリブルで勝負を仕掛けるのか、飯尾一慶、菊岡拓朗などサイドの選手との連携で、上手くスペースを利用して崩していくのか。『平本頼み』に捉われない、工夫ある攻撃での得点がみたい。

対する横浜FCは、4つ続いた連敗を前節でようやくストップした。だが、第4節からの5連敗を止めた後、すぐにこの4連敗を喫しているだけに、わずか1勝を手放しで喜んでいるはずはない。実際、前節勝利後、岸野靖之監督は「まだが100回ぐらいつく」と、不満を口にしている。
ただ、内容をみると、前回の過ちを繰り返すことはなさそうである。
大きな違いは、ホベルトの加入である。まず、第4節から毎試合続いていた失点を0に抑えたことがホベルト効果の1つと言ってもいいだろう。東京V・川勝監督も「守備の前の中盤でフィルターをかけられるホベルトが入ったのは大きい」と語っている。
また、攻撃面での貢献度も高い。「長いボールを蹴ってるだけじゃ良い攻撃はできない」と、大黒将志が指摘し続けていた通り、これまではどうしても、ロングボールを入れて得点力ある大黒頼みという傾向が強かったが、ホベルトがボランチへ入ったことで、周りの選手が良いタイミングで動いたところへ絶妙なタイミングでボールが入るようになり、そこから崩していくという攻撃パターンが増えた。

東京Vにとっては、大黒の特徴、能力の高さとも熟知している。その上で、飯尾一慶は「大黒選手に入る前、中盤からパスを出させないようにしっかりとプレスをかけることが重要」と目論む。この試合の1つの鍵を握ることは間違いないだろう。

「お互い、スタイルが違う。ただ、お互いに自分たちのスタイルがまだ確立していないから、相手の分析は最小限で、それ以上にまず、いかに早く自分たちの良さを引き出せるかの勝負」と、川勝監督は語る。
川勝監督、岸野監督は同級生。気心知れた、好ライバルである。聖地・国立競技場で、互いの目指すサッカー同士を真っ向からぶつけあう、熱い勝負が期待できそうだ。

以上

2010.05.29 Reported by 上岡真里江
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