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【J2:第15節 柏 vs 草津】プレビュー:北関東からの刺客・草津が“金城鉄壁”の日立台攻略に乗り込む。迎える柏は開幕14戦無敗とホーム7連勝を狙う。(10.05.30)

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5月30日(日)J2 第15節 柏 vs 草津(16:00KICK OFF/チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 後03:50〜
--試合速報--
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「1戦1戦、戦っている結果です」。大谷秀和は現在の無敗をそう評する。開幕から13戦無敗とJ2の開幕無敗記録を更新し続ける柏。前節の富山戦は今季最も苦しんだ試合であり、そして最も劇的な勝利を収めた試合だった。富山戦を振り返ると「J2の難しさをあらためて思い知らされた」と言いたくもなるが、むしろ選手たちはJ2を難しいリーグだと捉えているからこそ、常に一戦必勝の意識で挑み、それがここまでの好結果につながっているといえる。

富山戦ではバイタルエリアをこじ開けられない焦りと苛立ちが自分たちのミスを招き、より試合を難しい展開にしてしまった。今節対戦する草津もまた、リトリートして自陣に守備ブロックを形成すると予想されるため、それ対する柏のビルドアップに注目したい。単調にパスを送り込むだけではカウンターを受け、富山戦の二の舞になる可能性がある。そこで、柏はボランチより前の選手がゾーンの間に顔を出しながら、ボールを受けられる位置に入り込めるかどうか、そしてブロックの内の窮屈なゾーンをテンポ良いパスワークで、草津守備陣の寄せを掻い潜れるかどうか。それができなければ結局はバックパスの本数だけが増え、草津のDFラインに押し上げられてしまう。逆に窮屈なゾーンに効果的なクサビのパスを打ち込み、ポストプレーを起点にしながらダイレクトタッチのパスで揺さぶりをかければ、草津の守備に綻びを生み出せる。そこに工藤壮人、田中順也が裏への飛び出しで草津DFラインを下げることができればカウンターの発動率も低下。それによって柏のセカンドボール収拾率が高まり、必然的に柏がペースを握る。

前節は内容が悪く、苦戦したとはいえ、土壇場でゲームをひっくり返したことでチーム全体には自信が漲り、勢いは十分に感じられる。レアンドロ・ドミンゲスは「5試合得点がないから、そろそろ…」と不敵な笑みを見せる。工藤は「チーム得点王を狙いたい」と全体練習終了後も毎日居残り練習を欠かさず、慢心することなく努力を続けている。富山戦の課題を修正しながら、それでいてほどよい自信を保つ柏。草津を4年ぶりに日立台へ迎え入れる臨戦態勢は万全だ。

柏を崖っぷちまで追い込んだ富山の術中は、これから対戦するチームに柏対策のヒントを与えた格好にもなった。草津がそこを突いてくることは明白であろうし、しかも前節の甲府戦で山田晃平、菊池大介とつないで決めた鮮やかなカウンターからのゴールは、富山の柏対策と通ずるものがある。

副島博志監督は「1点目と3点目の時間帯に勝負のポイントがあったと」と甲府戦の敗因を述べており、草津が自分たちのプラン通りゲームを進めるためには、まずは立ち上がりの失点は是が非でも避けたい。甲府戦だけに限らず、「失点の時間帯の悪さ」は今季の草津に呪縛となって纏わり続けているが、前節試合がなく間隔が開いたことによって、「失点の時間帯」の他、副島監督が列挙した「全体の組織」や「シュートまでのプロセス」といったいくつかの課題の修正にも、このインターバルの間に取り組めたことだろう。さらに廣山望、高田保則、松下裕樹といった経験豊富な選手たちがいるとあって、課題ポイントを修正しさえすれば、一転して老獪な試合運びを見せる可能性は高く、大谷は「草津は自分でボールを動かせる選手がいる。下にいるチームじゃないし、何かのキッカケで浮上する」と警戒の念を露わにしている。

ここまでホームは6戦全勝、しかも失点はわずかに1。開幕戦で大分のキム・ボギョンにミドルシュートを許したのを最後に、470分間、日立台のゴールネットは対戦相手に揺らされていない。金城鉄壁にして難攻不落の日立台攻略に挑むは北関東からの刺客・草津。はたして柏の開幕14戦無敗とホーム7連勝は達成されるのか。

以上

2010.05.29 Reported by 鈴木潤
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