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スカパー!生中継 Ch183 後03:50〜
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★バトル オブ 九州2010特集
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2週連続の「バトル オブ 九州」。前節・福岡との対戦では、同一県内同士で、しかも九州の2大都市の激突ということで説明不要の対立軸はあったが、今回の鳥栖もまたすでに絶対に負けられない相手である。
思い起こせば4カ月前。北九州は2月のまだ寒い本城陸上競技場に、岡山、鳥栖など3チームを迎えて“北九州市長杯”を戦ったのだが、善戦虚しく2戦2敗。一方で鳥栖は岡山と九州学生選抜に連勝して北九州市長杯初優勝を果たし、北九州の同大会3連覇を阻止した。連覇を止められた北九州にしてみれば、北九州と鳥栖の直接対決がなかっただけに余計に悔やまれる鳥栖の優勝だったと言える。
とはいうものの、プレシーズンマッチは調整段階のゲームでもあり、これを“因縁”というにはいささか言い過ぎかもしれない。ただ、重光貴葵は「同じ九州勢なので負けたくない」と話しており、少なくとも“ほかの九州に負けるわけにはいかない”という気持ちを持って襲いかかることに異論はないだろう。
かくして「バトル オブ 九州」の新しい対戦がまた幕を開けるわけである。
ところで、北九州は前節、善戦しながらも終了間際のオウンゴールで勝点を逃してしまい、“あのとき点を入れていれば”という思いが強く残る試合になってしまった。「点を取れなかったのはみんなに責任がある」。前節終了後、佐野裕哉が厳しい表情のままそうコメントした。1点取られるだけで勝点3を失ってしまう現実に、佐野も含め多くの選手たちが沈痛な表情で本城陸上競技場を後にしていった。
同じことの繰り返しになるかもしれないが、北九州はまだ得点力欠乏症から抜け出せていない。手を抜いている選手は一人もいないし、北九州の戦術が全く歯が立っていないというわけでもない。それでも、14試合を終えて5得点というのは寂しいし、どこかに原因がある。
決定機を逃さない判断の速さや、精度、連動…。個人レベルでも、チームレベルでも様々な理由が考えられるが、もしかすると、きれいなサッカーにこだわりすぎているのかもしれない。
中盤ではボールを回せているがサイドへの展開にもたつき、クロスに到る頃にはすでに相手の守備陣形はすでに完成している。中央からサイドへ、サイドから中央へという流れはきれいなのだが、最後のところで泥臭さのある工夫を凝らしたい。
今節鳥栖戦は、単純なサッカーレベルの比較では鳥栖に分があるが、鳥栖は呂成海と下地奨を出場停止で欠くことになり、特に守備に不安を抱える。泥臭いサッカーででもゴールを狙う必要がある北九州にしてみれば、一矢報えるチャンスと言えるだろう。
ただ昨年も鳥栖と対戦している村松潤は「泥臭い、頑張るチームという印象。今年もベースは変わっていないと思う」と評価しており、主力2選手を欠くとはいえ、手強い相手であることに変わりはなく、試合は厳しいものとなるだろう。
どこと当たろうとも北九州は挑戦者なのだから、もっとがむしゃらに、しゃにむにゴールを目がけて走っていってもいいはず。ひたすらに結果にこだわってプレーし続けることが、いまは必要だ。ボールを追いかけるひたむきさで鳥栖を上回りたい。
以上
2010.05.28 Reported by 上田真之介