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【ヤマザキナビスコカップ 湘南 vs 磐田】レポート:上位陣が敗れるなか、勝利した磐田がB組首位に浮上。湘南は終盤一矢報いるも勝点には届かず(10.05.27)

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5月26日(水) 2010 ヤマザキナビスコカップ
湘南 1 - 2 磐田 (19:00/平塚/5,184人)
得点者:24' 上田康太(磐田)、59' 前田遼一(磐田)、88' 田原豊(湘南)
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鮮やかなシュートがゴールネットを揺らしたのは24分のことだった。ペナルティエリアの外、右寄りの位置で手にしたフリーキックを上田康太がセットする。いったんは壁に阻まれるも、上田はこぼれ球にダイレクトで力強く左足を合わせた。「得点やアシストで貢献できていなかったのでうれしい」と本人も表情をほころばせた、磐田の先制ゴールである。

どちらに流れがあったのかといえば難しい。雨上がりの濡れたピッチが悪戯をし、両チームともにミスが見られていた。ただ、こと20分あたりからは湘南のほうにリズムが傾きつつあった。磐田の攻撃を防いだのち、中山元気が前線でキープし、阿部吉朗がミドルを撃つ。続けて攻め込んだ際には、ペナルティエリアに5人が侵入してもいる。失点以降も湘南はゴールへの圧力をさらに強め、阿部が積極的に枠を狙い、三平和司は体ごとゴールに迫った。

対して、今季初先発を果たした金沢浄はこう語っている。「湘南はみんなが頑張って動いてくるし、予想どおり激しいプレスを仕掛けてきたのでやりにくかった。スリッピーなピッチコンディションもあり、自分たちのペースでボールを持てず、リアクションになってしまった」。

実際、湘南のコンパクトなディフェンスは機能していた。2失点はいずれも崩されて奪われたものではない。セットプレーに続いて挙げた59分の磐田の追加点は、相手陣内でのパスカットがきっかけだ。上田が奪い、受けた前田遼一は、GKの位置を見極めて冷静にコースを狙った。

失点直後、湘南はJFA・Jリーグ特別指定選手で初先発に抜擢された武田英二郎に代えて小澤雄希を、また足を痛めた中山に代えて田原豊を投入する。かたや磐田のブロックは堅く、湘南はなかなかラストパスまで至らない。トレーニングでチャレンジの意識とともに発揮されているはずの縦パスも陰を潜めていく。それでも終盤に入った新居辰基がボールに絡むなどしてふたたびリズムが変わると、88分には寺川能人の左クロスから小澤がこぼれ球を拾い、田原がシュートをねじ込んだ。だが湘南の反撃はこの一撃にとどまり、長い笛を聴くのだった。

「ゲームの流れとしてはそのまま失点0で終えなければいけなかった。まだまだ甘さ、弱さがある。中2日でまた次のゲームがあるので、できるだけ早くコンディションを戻し、勝点3を取れるようにやっていきたい」柳下正明監督は振り返った。次節(5/29@ヤマハ)は先日のリーグ戦で0−3と敗戦を喫した神戸をホームに迎える。前回対戦の借りを返し、今季公式戦初の連勝をさらに伸ばしたい。

一方の反町康治監督は言う。「なかなか結果が付いてこない事実をしっかり受け止めなければいけない。次のF・マリノス戦(5/29@ニッパ球)で上に行けるかどうかが決まってくると思う。アウェイで強豪が相手となるが、我々にとってはやらなければいけない大きなゲームだと感じている」。

目の前に立ちはだかる壁は行く手を阻むためにあるのではないという、ランディ・パウシュの遺した言葉がずっと脳裏を巡っている。その向こうにあるものを自分がどれだけ真剣に望んでいるか、壁は試しているのだと、かの大学教授は続けたものだ。思えば、湘南は昨季も最終節まで何度も試され、そのたびに向こう側へと足を踏み出してきた。だからこそいまがある。「見失わずにやっていく」と語られた指揮官の言葉は、これまでも、ここからも変わらぬ道しるべとなろう。

以上


2010.05.27 Reported by 隈元大吾
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