5月22日(土) 2010 ヤマザキナビスコカップ
清水 0 - 0 横浜FM (15:00/アウスタ/15,269人)
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ゴールが遠く感じられる試合だった。互いに何かが少しずつチグハグで、自分たちのペースでサッカーができた時間は少なく、いつもならこのパスは通るのに、いつもなら突破はできるのに、いつもなら…。決して悪くはないのに、過ぎた時間と歯がゆさが少しずつ蓄積していくような試合だった。
ホームで横浜FMを迎え撃つ清水はエース岡崎慎司を、アウェイに乗り込む横浜FMはゲームを作る中村俊輔と守りの要・中澤佑ニを日本代表招集で欠くなかでの試合となった。もちろんそれを勝てない言い訳にはしたくない。だが「いかにして点を取るのか?」「どうやって勝つのか?」均衡を破るもうひと工夫が両チームとも答えを出せずに試合終了を迎えた。
最初にチャンスを作ったのは清水だった。開始2分、永井雄一郎のアーリークロスはニアに飛び込んだヨンセンに合ったが、クリアされる。左スローインからのリスタート。ゴールファーサイドに飛び込んだ小野伸二がシュートも、これは寄せた相手DFに当たってしまう。まるでこの試合のその後を暗示するようなシーンだった。30分にはDF岩下敬輔から左の児玉新に絶妙のパスが出て、クロスはGKに弾かれるが、そのこぼれをペナルティエリア内にいた藤本淳吾が胸トラップ後押し込む。しかし、またしてもディフェンスに当たってしまう。
一方の横浜FMもDF裏に飛び込めばオフサイド。ミドルシュートはクロスバーの上。意思が合わずサイドへのパスがタッチラインを割るなど、ため息ばかりが漏れる前半だった。
後半開始4分にボスナーが止血のためピッチアウト。結局この影響で20分に負傷退場。横浜FMはこのタイミングで攻撃選手を入れ、エスパルスは守備の立て直しをはからなければならなかった。横浜FMの勝機はここにあった。それまでも山瀬功治の突破で何度かチャンスも作っていたが、70分の田中裕介のビッグチャンスはGK西部洋平に抑えられた。
76分と78分、清水はヨンセンと永井雄一郎がまたしても負傷退場で、原一樹と枝村匠馬が出場。これを見て、横浜FMは85分に坂田大輔を入れて勝負に出たが、逆に清水が枝村のゴールに向かうプレーで押し込んで見せた。最後に放ったボレーは決まらなかったが、今後さらにポジション争いが激化する予感は存分に感じさせた。
スコアレスの痛み分けとなったが、試合後の指揮官のコメントは対照的だった。横浜FM・木村和司監督は「失点ゼロに抑えただけで、点を取らなければ勝てない。あの2人(中村俊輔と中澤佑ニ)がいない時に勝ちたい。そういう気持ちが強かった」と悔しさを隠さなかった。
一方の清水、この日15000人を超える観客が集まったのは、ヤマザキナビスコカップ決勝の地・国立への強い期待感があるからだろう。リーグ戦でも首位とはいえ、今季は怪我人も多く、ベストメンバーで試合ができたのはわずか。そんな中で、この試合は怪我で出遅れていた枝村が今季初出場。岩下が怪我からの復帰。永井や伊東輝悦が先発出場するなど、明るさも見えた。そのことに長谷川健太監督も触れ「試合内容は満足できないが、ポジティブに考えたい」と前向きな姿勢を見せた。予選リーグ突破に向けて、清水には明るさ、横浜FMには現実が見えた一戦だった。
以上
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