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【ヤマザキナビスコカップ 京都 vs C大阪】レポート:京都がすがるC大阪を突き放し、10試合ぶりの公式戦勝利で勝点を5に伸ばす(10.05.23)

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5月22日(土) 2010 ヤマザキナビスコカップ
京都 2 - 1 C大阪 (14:00/西京極/12,566人)
得点者:45'+1 水本裕貴(京都)、70' 播戸竜二(C大阪)、79' ディエゴ(京都)
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ヤマザキナビスコカップ第3節、西京極での京都vsC大阪の京阪ダービーは京都が勝利し、勝点を5まで伸ばした。

試合は、京都がフォーメーションを3−4−3とし、増嶋竜也をセンターバックに配置し、中村太亮、渡邉大剛をサイドに置いた。対するC大阪は香川真司の位置に清武弘嗣を起用し、ボランチに黒木聖仁を今季初先発させた。
序盤からリズムを掴んだのは京都。安藤淳、角田誠を中心に前線の3枚と最終ラインがバランスよくゾーンを形成し、C大阪に自由にパスを回させずミスを誘発させた。
だが、C大阪も13分のFKから得た右CKで、乾貴士がシュートを放ち、惜しくもバーに当たるものの決定機を作るなど、やられ通しではなかった。この試合で乾は、精力的に動いてコンパクトな京都ディフェンスをかいくぐるなど、一人気を吐いた。
44分に清武が足を痛め途中交代となるアクシデントの後のロスタイム、京都がスコアを動かす。左CKのこぼれ球をゴールに背を向けた宮吉拓実がすぐ目の前の水本裕貴に落とすと、水本が豪快にけり込み、水本の今季初ゴールで京都が先制する。

後半に入り攻勢に出たC大阪は、早速57分に家長昭博がシュート放つ。これを受けて京都は角田、宮吉に代えて中山博貴、柳沢敦を投入。62分にはC大阪GKのキックミスからディエゴが頭でゴールを狙う。これは枠を捉えきれなかったものの、京都もC大阪ゴールに迫る。
64分にはC大阪が黒木に代えて小松塁を送りこむと、その小松が69分にシュートを放ち、流れを呼び込む。その1分後。乾から右サイドでパスを受けた小松がドリブルで持ち込み、グラウンダーで中央の播戸竜二へ。これを播戸がゴールに流し込んで1−1の同点とする。
しかし、79分。渡邉から柳沢に渡ると、柳沢はエリア内右に入り込んだディエゴへ送る。ディエゴがこれを落ち着いて逆サイドに流し込んで京都、2−1と突き放しに成功する。
結局これが決勝点となって京都が公式戦10試合ぶりの勝利でヤマザキナビスコカップの勝点を5に伸ばした。

試合後、加藤久監督が会見で語った通り、京都は非常にバランス良く戦った。守備では、アタックに行く選手が明確になったことで、周りの選手も囲い込んでボールを奪うことが出来るようになっていた。さらに、「一人一人の距離が近くてパスも上手く回っていた」(増嶋)と言う通り、細かく繋いで主導権を握っていた。特に水本は、パス回しでボールを失わないと判断すると前に走りだしチャンスを作っていた。2点目は水本が走り出すことでマーカーの注意を分散させ、柳沢へ渡った時に、柳沢が周囲を見渡す余裕をも作りだしていた。
対してC大阪は試合後、レヴィークルピ監督が「スピリットが全く足りなかった」と振り返るなど、攻撃に強気の姿勢があまり見られなかった。特に、サイドの上がりが少なく、家長、乾がボールを握って主導権を引き寄せようとするも積極的なサポートはあまり見られなかった。

大きなポイントはC大阪が1点返した70分前後。C大阪FW・小松が入り攻撃のリズムが出てきた頃、京都は足が止まり、C大阪にプレスをかけ切れなくなってきていた。これでバランスが崩れ、守備に追われると攻撃でも拙攻が重なり、C大阪に流れを渡してしまった。
京都は無失点で終われなかったことを悔やんだが、あの時間帯で流れを引き渡しておきながら無失点で終われると思うのは、C大阪を甘く見ていると言っていいだろう。むしろ、2失点目を献上せずにすんで良かったと観てもいいくらいである。逆にC大阪にしてみれば得点を挙げて流れを掴んでおきながら、さらに攻撃意識を高めて逆転を狙えなかったのは、大いに悔やまれる点だろう。

京都にとっては今節の勝利は大きいものであり、称賛に値するものであるが、まだ、細かな部分で甘さが観えたのも事実。一つでも勝利を重ねて、少しでも隙をなくしていく意識が必要になるだろう。

以上


2010.05.23 Reported by 武田賢宗
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