5月22日(土)J2 第14節 北九州 vs 福岡(14:00KICK OFF/本城)
スカパー!生中継 Ch180 13:50〜(解説:小野信義、中払大介、実況:田中友英、リポーター:麻倉ももこ、森田みき)
--試合速報--
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福岡県のサッカーファンは、この日が来ることを長く望んでいたのではないか。いま、そんな思いが胸の中を駆け巡っている。
アビスパのライバルになるであろうチームの存在を知ったのは某TV局の深夜放送。2001年のことだったと記憶している。チーム名はニューウェーブ北九州(現ギラヴァンツ北九州)。将来のJリーグ参加への夢を語るチーム関係者の言葉に耳を傾けながら、いつか福岡県にホームタウンを置くチーム同士が戦うことになれば、福岡県のサッカー界も盛り上がるだろうなと、おぼろげながら感じたことを思い出す。
あれから10年。ニューウェーブ北九州は紆余曲折を経て、様々な壁を乗り越えて、ギラヴァンツ北九州と名前を変えて夢の舞台であるJリーグにやって着た。そして5月22日。アビスパはそのギラヴァンツの本拠地である本城陸上競技場に乗り込んで、福岡ダービーの最初の一歩を記す戦いに挑む。
ギラヴァンツとは公式戦での対戦がなく、昨年までアビスパに在籍していた長野聡とウェリントンが所属していること以外には、一見すれば因縁めいた話も、互いの接点も多くはないように見える。しかし、かつて九州では無敗を誇り、日本代表選手を輩出し、初めて天皇杯を関門海峡を越えて持ち帰った八幡製鉄サッカー部(現・新日本製鉄八幡サッカー部)の本拠地である北九州市は、古くからのサッカーどころ。九州で活躍する北九州市出身の選手は多く、アビスパにも、山形辰徳、大山恭平、末吉隼也らがいる。また、ジュニアユース世代では、アビスパのライバルと呼べる存在の小倉南FCがあるなど、その接点は多い。
また、「おらが町のクラブを、おらが手で支える」という精神でアビスパをサポートしてきた人たちの中にも北九州市出身者は多く、ギラヴァンツがJリーグに昇格したことで、同じ思想からギラヴァンツを支えることになった人たちもいる。様々な思いが濃密に絡み合うチーム同士の対戦は、まさにどちらも引けない戦い。アビスパとギラヴァンツの対戦こそダービーと呼ぶに最もふさわしい。
だからこそ、背負っているものの大きさ、自分たちの町に対する誇り、目の前の相手に勝ちたいという気持ちが、強く勝負の行方に影響することになる。そこには互いの順位や、現在のチーム状況とは別の戦いが待っている。実際、ギラヴァンツはバトル オブ 九州初戦となった大分戦(第8節@大分銀行ドーム)で引き分け、「これが『バトル オブ 九州』じゃないかと思った」と皇甫官監督(大分)に言わしめた。
そんな戦いで同じ福岡県のライバルチームの後塵を拝するわけにはいかない。「リーグ戦の中のひとつの試合ではあるが、我々にとっては特別な意味を持つ試合。同じ福岡県内に2つのチームが存在していて、ギラヴァンツが新規参入チームであるのに対し、我々は既に歴史を刻んでいるチーム。アビスパに関わるいろんな人たちの思い、支えてくれる人たちの思いをゲームで爆発させて、福岡ダービーの歴史が始まる1戦を勝利で終えたい」と話すのは篠田善之監督。丹羽大輝も「福岡の町にはアビスパがあることを証明するために全力を挙げて勝たなければいけない試合。この試合に限っては、どんな内容であろうが勝つことが最優先される」と気合が入る。
勝敗を左右する最大のポイントは、アビスパが先制点をいつ取るかと言うことに尽きる。これまでの試合を振り返れば、スピードと切れ味で相手のスペースを突くアビスパの攻撃が破壊的であることは立証済み。逆に、スペースを消されたときの攻撃に閉塞感が漂うことが多いのが課題とされている。そして、ギラヴァンツは、ここまで5得点という結果が示す様に攻撃に問題を抱える一方で、14失点という数字に表れているように守備は安定しており、特に第6節以降は複数失点を喫した試合がない。互いの特長を比べれば、先制点が持つ意味は通常の試合以上に重たく、膠着した戦いになるのか、それともアビスパがギラヴァンツを圧倒する試合になるのか、全ては先制点の行方と、それが生まれる時間帯にかかっていると言える。
いずれにしても、Jリーグの中でも1、2を争うダービーに育っていくであろう戦いの記念すべき初戦での勝利は譲れない。それがアウェイの地での戦いであろうとも、必要なものは勝点3だけだ。「同じ県内にあるチーム。どっちが強いのかをはっきりさせたい」(高橋泰)。それは、選手、サポーター、そしてアビスパに関わる全ての人たちの思い。その思いが爆発する試合を期待したい。
以上
2010.05.21 Reported by 中倉一志
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