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【J2:第14節 岐阜 vs 水戸】プレビュー:岐阜がすべきこと。ゴールを決め、失点を抑える。シンプルかつ当たり前のことだが、これこそ今の岐阜に必要なもの。(10.05.21)

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5月22日(土)J2 第14節 岐阜 vs 水戸(13:00KICK OFF/長良川球チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch186 12:50〜(解説:森山泰行、実況:加藤義久、リポーター:瀬口拓朗)
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0-4、0-2、0-4、0-3、0-5。これはトップ、サテライトを含めた岐阜の直近の結果である。5試合連続でノーゴールで複数失点。相手が格上だったとしても、決してチームが良くない状況であることは一目瞭然だ。だからこそ、この一戦はまずゴールを奪うこと、失点をなくすこと。至ってシンプルで、至って当たり前のことだが、勝つために必要なことを徹底してやらないといけない。

岐阜は前節の鳥栖戦で、大幅にスタメンの入れ替えを行った。1トップに佐藤洸一ではなく、押谷祐樹を起用し、左サイドハーフに永芳卓磨ではなく、しばらくベンチからも遠ざかっていた橋本卓を、ボランチの一角に山内智裕を起用し、これまでボランチだった田中秀人をCBに移し、CBのレギュラーだった秋田英義をベンチに置いた。

佐藤、永芳、秋田は最近の試合を見ても、精彩を欠いていたのは明らかで、この入れ替えは十分に理解できた。それにチームナンバーワンのキープ力と展開力を誇る橋本がスタメンに復帰したのは明るい話題だったが、蓋を開けてみると、チーム全体がかみ合わず、特にDFラインとMFラインの連携不足が露呈し、9分にミスからボールを奪われ、早くも失点をしてしまう。動きの悪かった山内は僅か18分で秋田と交代するなど、立ち上がりから歯車は狂っていた。その後も選手交代などで活路を見出そうとするが、一度外れた歯車は最後まで修正することが出来ず、0-3の完敗を喫した。

この試合から何を学ぶべきか。ひとつはスタメンを入れ替えるだけでは、修正できないものがあるということ。選手の適正ポジションなどもあるが、それ以上にチームとして戦う意識がまだまだ足りないのが気になる。
昨年とあまり比較はしたくないが、昨年は全員が一人分以上の動きをして、周りをフォローしようという機運があった。しかし、今のチームにそれが感じられない。無難にプレーをしようとする意識が働いてしまっているのか、どこか人任せにしている部分があったり、昨年のようなリスク覚悟の思い切りのよさがない。こうした部分が連携ミスを引き起こし、鳥栖戦のように失点に直結してしまっていることが多い。

この状況を打破するには、とても一筋縄ではいかないが、一番の効力はまず前述したように、ゴールを奪うことと、無失点で切り抜けること。この試合、岐阜にとって痛いのは、これまで全試合に出場してきたDF吉本一謙と冨成慎司を出場停止で欠くこと。そして鳥栖戦で果敢に裏を狙ってはチャンスを作っていた押谷も、U-21日本代表の一員としてフランスのトゥーロン国際大会に参加しており、この試合にはいないこと。
苦しい状況であることは間違いないが、鳥栖戦で思い切りの良いプレーでJデビューを飾ったFW阪本一仁のように、光が無いわけではない。いかに気持ちを強く持って、無難なプレーから思い切りの良いプレーを出来るか。そこで生まれたミスならば、見ている周りも納得はする。消極的なミスは見たくない。これが周囲の本音なのだから。

対する水戸は前節の熊本戦に敗れているだけに、連敗は避けたいところ。個人的には、今季筑波大から加入し、早くも守備の要となっているDF作田裕次と、熊本戦で怪我から復帰し、スタメン出場を果たしたMF下田光平、そして岐阜でサポーターから最も愛され、今季から水戸に移籍したFW片山真人に注目したい。
作田は星稜高校時代、本田圭佑の後輩で、同じピッチでプレーをしており、彼が高1のころから何度も取材している。もともとフィジカルが強く、対人が得意な選手だったが、筑波大に進学し、より相手との駆け引きもうまくなった。
下田も秋田商1年ころから取材をし、そのときは守備能力の高いボランチとして頭角を現していた。一番思い出深いのは、サウジアラビアで行われたAFC U-19選手権2008。彼はレギュラーではなかったが、彼がボランチに入れば、チームの守備は安定していた。それだけに世界への切符を逃した韓国戦で、彼の姿をスタメンで見たかったと今でも思っている。昨年F東京から水戸に移籍し出番を掴むも、ひざの前十字靭帯損傷という大怪我を負い、苦しいリハビリを送っていただけに、彼の復帰は我がことのように嬉しかった。

片山は第11節の横浜FC戦で初先発を果たすと移籍後初ゴールを決め、熊本戦も先発フル出場を果たすなど、好調を維持している。サポーターから『ガチャ』の愛称で愛されていた選手だけに、岐阜への凱旋を楽しみしている岐阜サポーターも少なくは無いはずだ。この3人が岐阜でどういうプレーを見せてくれるのか。逆に言えば、岐阜がこのDF、MF、FWのキーマンをどう抑え、攻略することが出来るか。ここも見所のひとつだ。

現在、岐阜の順位は19チーム中13位と、悪くない位置にいるように見える。しかし、岐阜はまだ試合がない節を経験しておらず、試合消化数がほかより多い。岐阜より上位チームで、試合数が13なのは熊本のみ。下を見ると、札幌と富山が1試合少ない。決して安心していい順位ではない。
何度も言うが、今危機感を抱かないでいつ抱く。いつか浮上のきっかけを掴むまで、筆者は何度でもこの言葉を使い続けるだろう。

以上

2010.05.21 Reported by 安藤隆人
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