5月22日(土)ヤマザキナビスコカップ 山形 vs 神戸(16:00KICK OFF/NDスタ)
--試合速報--
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予選リーグはまだ序盤、どのクラブにも決勝トーナメント進出の可能性は残されている。ただし、NDスタで対戦するのは、ともにスタートダッシュを果たせなかった2クラブ。山形は1分1敗、神戸は1敗。ここまでの2戦で連勝したクラブがないとはいえ、短期決戦の予選リーグだけにこれ以上の足踏みは突破を難しくさせる。希望をつなぐため、ぜひとも初勝利が必要な一戦だ。
山形は初戦の横浜FM戦で終盤のコーナーキック一発に沈んだが、好調の4月に行われた2戦目は清水を相手にスコアレスドローに持ち込んだ。しかし、さらに得点が取れるチームへの進化をめざす過程で、今は越えるべきハードルを目の前にしている。リーグ戦ではF東京戦、新潟戦と直近の2試合でともに3失点を喫し、昨年来の「堅守」のイメージが崩れつつある。小林伸二監督は「攻撃に枚数をかけ、ビルディングアップをより高い位置で行っているので、バックラインのパスミスがあるとリズムが作れない。そこの質を上げなければならない」とその要因を指摘し改善策を提示している。
1点ビハインドで迎えた新潟戦後半開始から導入した4-1-4-1の新システムもそうした過程のひとつ。決めきれずに逆にダメ押し点を与えてしまったが、浸透度が低いなかでもチャンスが格段に増えたことは大きな収穫。ワンランクレベルアップするために4-1-4-1、あるいは4-3-3を新しいオプションに加えるプランはすでに確固としてあり、この神戸戦でも使う可能性は十分にある。
神戸は第2節に浦和と対戦。後半に挙げたポポの先制弾を守りきれず3失点で逆転負けを喫している。得点力不足のまっただ中、さらに前半でGK榎本達也が負傷退場するアクシデントがあるなどスパイラルは確実に負の方向へと向かっていた時期だったが、今は改善の糸口が見え始めたところだ。
得点力不足と同時に課題だった失点の多さを改善するため、第10節以降は最終ラインに宮本恒靖を起用し、北本久仁衛をサイドへスライド。さらに前線は都倉賢の1トップにシステムを変更した。ボッティを都倉の周囲でプレーさせることで高い位置で起点をつくり、全体が前へ動き出すタイミングができている。前節はC大阪に逆転負けし、日本代表に選出された大久保嘉人を勝利で送り出すことはできなかったが、第11節では磐田に3-0と大きな手ごたえをつかんだ試合も経験した。
リーグ戦では暫定15位となんとか降格圏を抜け出してはいるが、勝点2差の下位3クラブの試合消化が1試合少ないため、アドバンテージとは言えない状況だ。大久保不在で戦うヤマザキナビスコカップでどれだけの成果が残せるのか。再開後のリーグ戦を占う意味でも、ここからの5試合が持つ意味は大きい。
今季すでに対戦しているリーグ戦では、前半に田代有三、後半に北村知隆のゴールで山形が2-0と勝利した。先制点は間違いなく大きな意味を持つ。しかし、現在の状況から見えるのは、どちらかが先制したあとこそチーム力が問われるということ。リーグ戦の前節、先制しながら逆転負けを喫した両監督が、奇しくも同じような原因を指摘している。
「1点を取れたということで安パイのポジションを取るようになってしまった。守備的に少し甘くなったなというのが残念」(山形・小林監督)
「1点取って、かなり守備的になって相手によくボールを持たれてしまった。1点取ったことが逆に悪く作用してしまった印象の前半だった」(神戸・三浦俊也監督)
冷静にゲームをコントロールする能力がどちらにあるのか。それが問われる90分間になりそうだ。
以上
2010.05.21 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
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<b>■ハン・ドンウォン<br>1986/4/6(山形)</b><br><a href="http://www.jsgoal.jp/photo/00062000/00062012.html">≫変幻自在のゴールゲッター</a>
<b>■小川慶治朗<br>1992/7/14(神戸)</b><br><a href="http://www.jsgoal.jp/photo/00062000/00062018.html">≫度胸満点。負けん気あふれるスピードスター</a> ---------- ★ヤマザキナビスコカップ特集: <a href="/news/jsgoal/00101599.html" target="_blank">≫14人のニューヒーロー賞候補たち</a>
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