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【J1:第12節 大宮 vs 広島】レポート:両者ともに決定機を欠く戦いで、スコアレスドローの痛みわけ(10.05.17)

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5月16日(日) 2010 J1リーグ戦 第12節
大宮 0 - 0 広島 (15:05/NACK/12,420人)
スカパー!再放送 Ch183 5/19(水)06:00〜(解説小倉隆史実況新夕悦男リポーター新井麻希)
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ホーム大宮は、監督交代から3戦を戦い、1勝1分1敗。それまでのペースから考えれば、3試合で勝点4は決して悪くはないが、波に乗り切れず、自信を回復しきれないまま中断期間を迎えることとなってしまった。
一方アウェイの広島にとっては、「満足しなくてはいけない勝点1」だとペトロヴィッチ監督は言う。今季も上位進出を目指す広島にとって、下位から勝点1しか得られなかったことは痛手でしかない。それでもペトロヴィッチ監督は「一地方クラブ、ここ数年強くなったに過ぎない」と身の程をわきまえたいという主旨のコメントで試合を振り返った。
ホームで勝ち点1しか
ホームで勝点1しか得られなかった大宮と、上位を目指すのに下位から勝点1しか得られなかった広島、互いに痛みわけという言葉がぴったりくる試合となった。

大宮は、ラファエルが開幕戦以来の先発復帰を果たした。ラファエルを欠いた間、前線で収まるポイントがなくなり、昨季のような奪った後はただ早いタイミングで放り込むサッカーに戻っていた。しかし、鈴木淳監督に交代してからは、「焦らずに攻撃を組み立てる」、いわば中盤を重視するサッカーに方向性が変わりつつある。その中で、ラファエルの存在はやはり貴重。キープできる選手が1人いるだけで、やみくもに早く攻めるのではなく、前線で時間をつくり、人数をかけて攻め上がることができるのだ。

そのラファエルを中心に、両サイドの攻防が鍵を握る試合だった。「相手の3バックのウラをどう使うか」と試合前から大宮の選手、監督は話していた。サイドの起点を高い位置でつくり、中盤と絡んだ攻撃を作る。それが狙いだった。
だが、試合は広島ペースで始まる。佐藤寿人のスピード、山崎雅人のドリブルに、中盤だけでなくチーム全体が絡んでの攻撃が始まる。大宮が狙ったサイドの高い位置は逆に広島に取られ、起点を作られてしまう。
13分、大宮がようやく息を吹き返す。左サイドからラファエルが右足で放った強烈ミドルシュートは、相手GKがギリギリではじき出す。続く15分には、橋本早十からの右CKをファーサイドでラファエルが折り返し、中央で安英学が左足ダイレクトシュート。「どうしても勝ちたかったので。でも決められないのが甘さ」と試合後に悔しげに振り返る北朝鮮代表の、思いのこもったシュートだったが、これは枠の右に逸れる。この後、試合は互いに好機に恵まれることなく0−0で折り返した。

後半に入っても、立ち上がりからリズムをつかんだのは広島だった。流れを変えるべく李忠成を投入。3分後にはドリブルで持ち込んでのシュート、10分には山崎からの折り返しに走りこむなど、チャンスを創出した。
ヒヤリとする場面が続いた大宮は、攻撃のリズムを掴みきることはできないながら、守備の中でリズムを掴むことには成功する。全体的に引き気味になり、ゴール前に人数が増える格好となりはしたが、広島のスピードを封じることにも、後方からのフィードを得点につなげないことにも成功した。試合終了間際には、中盤からの縦パスに佐藤が抜け出し、ヒヤリとする場面もあったが事なきを得た。

広島は、14本のシュートを放ちながら5試合ぶりの無得点。「得点を取ろうという気持ちは伝わってきた」と西川周作が語るように、ゴールへの意欲を見せつつも決めきれずに終わった。ただ、負傷者が復帰して、後半戦への目処がたっての中断期間入りは決して悪くはないだろう。
一方、大宮は開幕戦以来の勢いを取り戻したかったが、それはかなわなかった。「こういう粘り強い試合を続けていくしかない」と鈴木監督。攻撃自慢の広島相手に無失点と、攻められても跳ね返す粘り強さを発揮できたこと前向きにとらえたい。
リーグ戦は中断に入るが、まだヤマザキナビスコカップが続く。この間に少しでも自信回復し、再開に備えたい。

以上
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