5月16日(日) 2010 J2リーグ戦 第13節
岡山 0 - 1 東京V (13:03/カンスタ/7,584人)
得点者:30' 平本一樹(東京V)
スカパー!再放送 Ch185 5/18(火)12:30〜(解説野村雅之実況川崎祐一リポーター守口香織)
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一文で書き表してみると、岡山がセットプレーから1失点して、それを取り戻せず、東京Vが勝った。というゲームなのだが、振り返ってみると、ゲームが進むにつれ、岡山の勢いはトーン変更を余儀なくされ、時に悲しい音色が加わって、どこかやるせない交響曲に仕上がってしまった。
この岡山の楽曲、立ち上がりは華々しいファンファーレの音が鳴っていた。この日の爽やかな風のように、相手陣内で積極的に攻撃を仕掛けた岡山。両サイドバックの澤口雅彦、野田絋史は交代で上がり、サイドチェンジも織り交ぜてボールを供給。しかし、東京Vは裏のスペースをなくして、岡山のトップ下、臼井仁志、岸田裕樹の自由を奪ったため、前線につなぐことが出来ない。徐々に岡山のパスミスが目立ち始め、東京Vに主導権を奪われることになった。
楽曲のトーンがさらにダウンしたのは前半30分、岡山が与えた3度目のフリーキック。菊岡拓朗の蹴ったボールがゴール前で混戦となり、こぼれ球を平本一樹が右足で押し込んで東京Vが先制する。「セットプレーがどうのというより、バイタルに入ってくる飯尾一慶、高木善朗、平本を掴み切れず、後手後手にいってファウルが多くなり、フリーキックを与えたことが問題だった」(岡山・影山雅永監督)。
マイナートーンの響きにくぐもっていた岡山に60分、喜山康平が「おかえり」の大歓声の中、ピッチに立つと、周囲の選手が軽快なリズムを取り戻し始める。しかしゲーム途中で、トップ下からボランチに下がったことで、今回、「真ん中のインテリジェンス」が、ゴールにつながる機会を作り出すことは出来なかった。
東京Vは、センターバックの土屋征夫、富澤清太郎のラインコントロールが秀逸で、「引きが早かった」(影山監督)し、フィードも正確だった。また、「柴崎晃誠を中心にボールを運んで、変な取られ方しなかったし、ここ5、6試合、中盤にイージーミスが少ない」(東京V・川勝良一監督)。さらにトップの高木善は、決勝点に関わるフリーキックを得るなど、チームに貢献。最後までもたず、72分に交代となったことを反省するが、「流れが悪い時に、ゲームのリズムを変えるシュートやドリブルを意識した」働きは、フレッシュな風を呼び込んだ。
良くも悪くもこの日の主役を張ったのは、76分に退場となった2人、岡山・田所諒と東京V・飯尾だろう。飯尾は、前半からつなぎ、タメて、攻撃の起点となり、シュートを打ちこんでいただけに、退場は悔やまれる。田所は、中盤での展開力には多少の課題が残るものの、守備だけでなく、強烈なシュートを放つなど気を吐いていただけに、初めてキャプテンマークを巻いたこの日の出来事を忘れることはないだろう。再びピッチに戻った暁には、怯んだり大人しくなることなく、チームに融合した激しいプレーを続けることが課題。彼にとってもチームにとっても、成長の過渡期に出合った苦い現実。自分に負けないことが一番大切だ。
以上
2010.05.17 Reported by 尾原千明
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