本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第12節 新潟 vs 山形】レポート:新潟が6年ぶりの4連勝。本間勲の決勝のミドルシュートで山形に逆転勝ち。(10.05.16)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5月15日(土) 2010 J1リーグ戦 第12節
新潟 3 - 1 山形 (14:04/東北電ス/35,858人)
得点者:28' 宮沢克行(山形)、37' マルシオリシャルデス(新潟)、45' 本間勲(新潟)、84' 曹永哲(新潟)
スカパー!再放送 Ch180 5/17(月)11:30〜(解説梅山修実況鈴木英門リポーター内田拓志)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
新潟が山形に3-1で逆転勝ち。連勝を4に伸ばした。0-1の前半37分、マルシオ・リシャルデスが直接FKを決めて追いつくと、45分には本間勲のミドルシュートで逆転に成功した。後半39分には曹永哲の今季5得点目でだめを押した。
山形は前半7分に宮沢克行が先制点を奪ったが、その流れを持続できなかった。

絶妙のタイミングだった。ペナルティーエリア付近で酒井高徳が懸命に転がしたボールを、本間はシュート態勢を整えながら右足でとらえた。「いいボールがきたので、枠に入れることだけを考えた」。右足を振り切った直後、ライナー性の弾道を描いたボールがゴールネットに突き刺さった。

笑顔の本間を、それ以上におおはしゃぎするチームメートが囲みピッチ上で手荒い祝福。マルシオ・リシャルデスのFKで追いついた流れは、キャプテンの今季初得点で勝利モードに入った。試合終盤には絶好調の曹永哲のゴールで突き放した。

「紅白戦でもあの形で決めていましたから」。自信はあった。ディフェンスラインの前でボールを持ち、攻守をコントロールするのが本間の持ち味。ここ2試合は同タイプの小林慶行とボランチのコンビを組んだことで、前線への攻撃参加を意識するようになった。練習や紅白戦では、マイナスのパスやこぼれ球に走りこんでのシュートを意識した。「いい感じで打てた」。新潟にとっては2004年以来6年ぶりで、J1昇格後のチーム最多タイの4連勝。そこに導いた1本を素直に喜んだ。4月下旬の練習中に右目を負傷し視力が低下、練習中からロングボールへの対処に苦しんだ。デーゲームでは日差しがストレスにもなった。それでも不自由なそぶりはいっさい見せなかった。負傷直後の第9節神戸戦こそ欠場したが、第10節横浜FM戦は後半から途中出場、前節清水戦、そしてこの山形戦とフル出場。「今日は我慢比べになると思っていた。バランスを崩さないようにすることと、攻めているときのリスクマネジメントを意識した」。回復した目で、冷静にゲームを見つめ続けた。

「大きな意味がある試合だった」。黒崎久志監督はこの試合を重要な一戦と位置づけていた。成績的には、4連勝すれば勝ち越して中断期間に入る状況だった。10日にW杯日本代表初選出された矢野貴章の壮行試合でもあった。そしてなによりも、急性白血病で入院し、闘病生活に入ったマルセロ・コーチに勝利を捧げたかった。それらの要素が90分間シャッフルされ、ホーム戦2試合連続の逆転勝ち、今季チーム最多の3得点が生まれた。

『マルセロ、あなたの帰りを待っています』。そろいのTシャツにはポルトガル語でこう書かれていた。激戦を終え、新潟のメンバーは、マルセロコーチを激励するために急きょ作成したTシャツを着てスタンドにあいさつをした。ベンチ入り選手だけではない。ベンチ外の選手たち、そして黒崎久志監督以下、全スタッフも一緒だった。「うちのチームは何がストロングかと言えば、1つになっているところ」。黒崎監督が言うように、新潟の勢いの源には結束の固さがあった。

山形は試合の入りは理想通りだった。前半28分、コーナーキックのこぼれ球を宮沢克行が押し込んで先制点。宮沢にとって、新潟は2002年から2006年途中まで在籍した古巣。戦いなれたビッグスワンで、山形のユニホームを着て初めてゴールを奪った。
だが、そこまでだった。先制後、引いて守る時間が長くなり、新潟にボールを支配される。前半に喫した2失点もボールを支配し切れず、中途半端に失ったところからだった。「1点を取ってから安全パイのポジショニングを取っていた」。小林伸二監督は、リード後に相手ボールへの仕掛けが甘くなったことを敗因に挙げた。

一方、収穫もあった。後半は4-1-4-1にシステムを変更し、前線からプレスをかけて相手を前に出させない時間帯を作った。攻撃のオプションとしての可能性を見せた。

リーグ戦は中断するが、次週からはナビスコカップの予選が再開される。新潟はこのムードを持続し、チームの団結を一層固いものにする。山形は課題と収穫を整理し、チームの底上げを図る。

以上

2010.05.16 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/05(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J2リーグ全ゴールまとめ【0803-0804】