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【J2:第13節 愛媛 vs 北九州】レポート:つかめそうで、つかみ切れない上昇のキッカケ。愛媛、北九州ともに課題をクリアしながらつかめなかった勝点3。(10.05.16)

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5月15日(土) 2010 J2リーグ戦 第13節
愛媛 1 - 1 北九州 (13:04/ニンスタ/3,437人)
得点者:20' 高杉亮太(愛媛)、25' 佐野裕哉(北九州)
スカパー!再放送 Ch186 5/16(日)10:00〜(解説大西貴実況堀本直克リポーター重橋秀香)
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ゴールを奪うことが課題だった愛媛と北九州。両チームとも、その課題に対して狙いを持った攻撃で答えを出した点は今節の収穫だった。まず、先制したのは愛媛。前半20分、コーナーキックのチャンスを一度は逃したものの、その後のルーズボールをアライールが拾う。ドリブルで持ち込むと狙い済まして放り込み、ニアで福田健二が潰れ役となった。その奥からゴールに向かい、体を投げ出すように飛び込んできた右サイドバックの高杉亮太。「流れてくると思ったので、走り込んだことがゴールにつながった」と、自身にとって’07シーズン以来となるゴールを喜んだが、チームとしても貴重な4試合ぶりの得点が生まれた。

さらに31分には、左サイドで高杉とパスを交換をした杉浦恭平がクロスを放り込む。中で待ち構えていた福田と石井謙伍の頭上を越え、シュートの体勢に入ったのは右サイドハーフの持留新作だった。「ポゼッションは、フォワード2人と最低でもサイドハーフの1人が攻撃に参加できる、その準備の時間を作るためもの」と試合後にバルバリッチ監督は語ったが、この攻撃のように前半の愛媛を見る限りでは、2点目の匂いがなかったわけではなかった。

しかし、第3節以来となる勝利を目指す北九州も、失点後にすぐさま反撃。今節はFW大島康明をワントップ気味に置き、出場停止のFW池元友樹に代わってトップ下には村松潤を、そして両脇に関光博とウェリントンが並ぶ形。2列目から選手が次々と飛び出す形で愛媛のゴールへと迫った。そして、その狙いがゴールに結びついたのが25分だった。最前線で大島が体を張ってボールをキープすると、飛び出してきたのはボランチ、佐野裕哉。「大島を孤立させないように、いつもより前に出て点を取りに行こうという意識はあった」と思い切りよく飛び出すと、スピードに乗ったドリブルで迷うことなくゴールへと一直線。「パスをすると思ったのでは。ニアが空いていた」と見ると、豪快に左足を振り抜き同点ゴールを叩き込んだ。

ゴールに至る形は異なったが、両者とも意図した形でゴールは奪えた。しかし、それでも勝点3には届かなかった。北九州としては後半、セットプレーからビッグチャンスを得ただけに勝ち切れなかった印象も残る。ただ、愛媛もこれまで先制点を奪った4試合はいずれも勝利に結び付けていただけに、今回の試合運びは必勝パターンだったはず。しかし、失点の形は前節の熊本戦同様、サイドバックが高くポジションを取った、その隙を突かれたカウンター。攻撃に意識が向くあまり、生まれ始めた隙を突かれた失点は、今後の上位陣との対戦では修正が必要になってくる。

試合後の会見では、手ごたえを語った与那城ジョージ監督と、苛立ちを隠せなかったバルバリッチ監督。2人の言葉は対照的だったが、どちらも表情は終始曇ったまま。待望のゴールもカンフル剤とはなりえなかった今節だが、その効果を次の試合で生かせるか。愛媛にとっても、北九州にとっても停滞しているその出口が見えそうで見えない、もどかしい90分でもあった。

以上

2010.05.16 Reported by 近藤義博
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