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【J1:第11節 山形 vs F東京】レポート:「躍動」が生んだ3得点。ついに開花したF東京の攻撃が、連勝を狙う山形を一蹴。(10.05.10)

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5月9日(日) 2010 J1リーグ戦 第11節
山形 0 - 3 F東京 (16:04/NDスタ/11,176人)
得点者:25' 重松健太郎(F東京)、38' 羽生直剛(F東京)、79' 今野泰幸(F東京)
スカパー!再放送 Ch185 5/10(月)22:00〜(解説越智隼人実況小出匡志リポーター成田ひみこ)
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ペナルティーエリア内で平山相太が胸で落とし、右から入ってきた石川直宏が思い切り右足を振る。しかし、24分に作ったこの試合何度目かの決定機でも、ボールは枠を反れていった。「思ったよりも選手が疲労してて動けなかった」(小林伸二監督)というホームの山形に対し、F東京はサイドから縦へ、あるいは平山に当てて一気に押し上げる形を頻繁に作り、圧倒的にボールを支配していた。その中で続く無得点。しかし、「今日は躍動感を前面に出して欲しい」と城福浩監督が送り出したF東京の選手たちの心は折れる気配を見せなかった。膠着へと向かいかけた空気を、5試合ぶりに先発起用された19歳のルーキー、重松健太郎が打ち破る。

F東京が平山を狙った左からのクロスは明らかにショート。これを見た園田拓也は平山のマークを外して前へ出たが、味方へ送るはずのワンタッチパスは羽生直剛の元へ。羽生はすかさずボールを縦に送ると平山の落とし、松下年宏のスルーパスと共にワンタッチで繋ぐ。縦に揺さぶられた山形のディフェンスラインが完全にギャップを作ると、オフサイドギリギリで突破した重松が角度のない位置から流し込んだ。25分、F東京、先制。

追いかける山形も高い位置まで上がった石川竜也がクロスを2本配給し、2本目のクロスはタイミングよく飛び出した秋葉勝がジャンプして頭に当てた。が、F東京から流れを奪うまでには至らなかった。38分、バックラインに重松がチェイスすると、追い込まれた西河翔吾のフィードは相手に引っかかりターンオーバー。重松からのパスで平山が左スペースで起点をつくると、ゴール前に人数を掛けていく。そこで空いた中央のスペースへ、左からスルスルと進入していったのは羽生。完全にフリーだった。マイナスのクロスに右足を思い切り振る。「チーム全体としてシュートを狙う意識を植えつけたかったのもあるし、みんなに気持ちよく外してもらいたいというか……硬くなって打たないよりかは、思いきって外してみてもいいんじゃない?っていう流れはずっと続けたかった」。ブロックにかすりコースを変えたシュートは、その気持ちを乗せたままゴールマウスに吸い込まれた。

「(失点が)1点だったらどうかと思ってたんですけど…」という小林伸二監督。辛苦の試合の末、ついに爆発したF東京を相手に追いかける2点はズシリと重く圧し掛かった。2失点目の直後、前半のうちに怪我で宮本卓也から山田拓巳にスイッチしていたが、59分に宮沢克行に代えて増田誓志を、69分には北村知隆に代えて長谷川悠を投入。カードをすべて使い切り、さらに田代を中央に据えた3トップにシステムを変えて残りの約20分に懸ける。しかし、74分には右クロスから田代がニアでスラし、詰めた増田が合わせた決定機も、GK権田修一に弾かれた。ボールはポストに跳ね返された。逆に確実にチャンスを生したのはF東京。平山の1対1の仕掛けで得た79分のコーナーキック。山なりにファーに落とした石川直のボールを、マークを振り切りゴール前に詰めた今野泰幸が押し込み3点目に換えた。

小林監督が「早めに点を取られてしまったので、いつかのタイミングでそのシステムを積極的にやるしかない」と踏み切った山形の3トップは、得点を奪う迫力を出す以前に、前半からボールを回され疲労が蓄積した守備陣にきついシステムでもあった。試合の趨勢は決していたが、それでも腹が満たされていないF東京は踏ん張りの効かなくなった山形に牙を剥き、終盤にかけて次々と決定機を作る。85分には長友のクロスに途中出場の赤嶺真吾がシュート。44分には今野の左クロスにやはり途中出場の梶山陽平がヘディングシュート。直後のコーナーキックでも今野がこの日2得点目を狙うシュートを放つ。この3本はいずれもGK清水健太の攻守に阻まれたが、山形はフィニッシャーに寄せきるパワーを残していなかった。

「我々のここ数試合で味わっている悔しさは、こんなことではまったく解消されないです。次に勝点3という結果を出さないと、今日勝った意味がないと強く思っています」
信念を曲げず、7試合ぶりに掴んだ勝利。しかし、F東京・城福監督は、これが巻き返しの、ほんの始まりであることを強調した。次節、首位・清水戦はその真価が問われる舞台となる。

「疲れている中でも判断の早さだったり正確な技術があれば、動かなくてもできることもあるので、そこは少し求めていかなければいけない。急に変わることではないでしょうけど、こういう風なことを経験しながら精度を上げていく必要があると思います」。山形の小林監督は、試合で明らかになった課題を克服することでここまで連敗のないシーズンを送ってきた。次節は西河が出場停止となるが、離脱していた長谷川、増田がピッチに戻ってきたことも明るい材料。戦えるコンディションを取り戻し、次節は3連勝と波に乗る新潟に挑む。

以上

2010.05.10 Reported by 佐藤円
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