5月8日(土) 2010 J1リーグ戦 第11節
神戸 3 - 0 磐田 (19:05/ホームズ/13,676人)
得点者:35' 茂木弘人(神戸)、56' 大久保嘉人(神戸)、77' ポポ(神戸)
スカパー!再放送 Ch185 5/10(月)16:30〜(解説:長谷川治久、実況:寺西裕一、リポーター:林智美)
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試合を決めたのは神戸のエース、FW大久保嘉人のミドルシュートだった。
前節でJ1通算100試合を達成し、試合前から家族から花束を贈られて祝福されていたDF茂木弘人のゴールで前半を折り返した神戸は、前半同様、コンパクトな陣形を保ちながら集中した立ち上がりをみせる。それでも後半開始から10分間は3度にわたって磐田に決定的な形を作られるなど苦しい場面も見受けられたが、GK紀氏隆秀が身体を張って阻止。磐田に得点を許さない。そんな中、チームを勢いづける、そして磐田を完全に消沈させる追加点を奪ったのは、磐田のMF那須大亮の左サイドからのクロスボールにあわせたヘディングシュートがゴール左へと流れた2分後のことだった。
56分、左コーナーキックを得た神戸はショートコーナーからFW大久保がクロスボールをゴール前へ送り込む。そのボールを一度は相手DFが弾いたものの、こぼれ球をMFエジミウソンが競り勝ち、再びFW大久保へ。それを受けたFW大久保が、ペナルティエリア外、やや距離のある位置ではあったものの、ゴールに向かって迷うことなく右足を振り抜くと、ボールはパーフェクトの弧を描いてゴール右上に吸い込まれた。
「あのシーンはゴール前に相手のDFも多かったので、パスを出してとられたらカウンターを食らうなと思い、シュートの選択をした。あのボールは変化するので、落とそうという意識で打った(大久保)」
『チームのために』戦う。勝ち切れない試合を3試合続けていた神戸を救ったのは、キャプテンの姿勢だった。この日、2列目に位置したFW大久保は立ち上がりから献身的に前線からボールを追い、奪い、攻撃の起点になり続けた。前々日の練習後「今はとにかく勝ちたいので、そのためなら自分のゴールよりチームのためのプレーを選択したい」と話していたのはプレビューで紹介した通りだが、まさにその言葉通りの献身的なプレー。チームきっての『点取屋』は時に、ボランチまでポジションをさげてまで、必死にボールを追い、そんな彼に仲間が続いた。またこの日は前線をFW都倉賢の1トップ、3シャドーに右からMFポポ、MFボッティ、MF大久保を据えたが、この前線の布陣も機能。MFボッティがうまくタメを作りながら攻撃を組み立てる中で、前線の4人が常に連動した動きをみせ、厚みのある攻撃を魅せた。
ホームで2点のリードを奪った神戸が、その後も安定した戦いを続けたのは言うまでもない。59分の磐田のDF駒野友一のシュートがポストを叩くなど、運も味方した部分もあったが、人を変え、前線への圧力を増そうとする磐田を終始寄せ付けず。守備においては、前節で今季リーグ戦で初先発を果たしたDF宮本恒靖を中心に4バックとボランチで安定した守備を展開した。それを更に後押ししたのが77分にMFポポが7試合ぶりに決めた追加点。これにより、チームとしては今季最多となる3ゴール目を奪うと、あとはセーフティに無失点で試合を進めることだけに集中した。
対する磐田は、ビハインドを負った焦りからか、後半は特にロングボールでの単調な攻撃が増え、それを神戸の守備陣に跳ね返されるという繰り返し。相手の守備を揺さぶるような攻撃は仕掛けられず、最後までゴールはこじ開けられなかった。
結果、神戸が開幕戦以来となるホームでの白星を手に。試合後には、お立ち台にあがった勝利の立役者の一人、FW大久保が「どういう気持ちで臨んだ試合でしたか?」と尋ねられ、珍しく声を詰まらせるシーンも。その後の囲み取材では一転、「こんな風に感極まったのは初めてのこと。勝てたことがホンマに嬉しかったから」と笑顔をみせた。
負けが先行する苦しい戦いが続く中、サポーターからは『トモニ乗り越えよう。神戸魂を胸に!』との横断幕を掲げられて奮起した一戦。中断前最後のホームゲームでようやく、神戸に、神戸サポーターに笑顔が戻った。
以上
2010.05.09 Reported by 高村美砂
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