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【J1:第11節 浦和 vs 横浜FM】プレビュー:成熟の途を進む浦和、試行錯誤が続く横浜FMにリベンジなるか(10.05.07)

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5月8日(土)J1 第11節 浦和 vs 横浜FM(14:00KICK OFF/埼玉チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch363 14:00〜(解説:金田喜稔、実況:佐藤文康、リポーター:新井麻希)
--試合速報--
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リーグ戦4連勝のあとに連敗を喫して迎えた名古屋戦。ここまで11勝4分23敗と大きく負け越していた鬼門の相手に開始早々にリードを奪われた際には、連勝街道から連敗地獄に落ちた昨シーズンの悪夢が頭をよぎったが、杞憂に終わった。序盤は名古屋の奇策にはまってバタバタしたが、そこで崩れずにうまく立て直し、後半の第二幕からは55000人を超える大観衆に心躍るショーを披露した。

「質の高いゲームを展開すること、私たちのプレースタイルを実践すること、そして優れた結果を残すことが私たちの今年の目標です」。フォルカー・フィンケ監督の掲げる理想が具現化しつつある。攻撃ではパスをテンポ良くつないで雪崩のように相手ゴールへと襲い掛かり、守備では距離感をうまく保ってチェック&カバーの連動で敵に自由を与えない。“ボール・オリエンテッド”の概念が、鮮やかな色彩をもってピッチのキャンパスに浮かび上がってきている。

かつてのイブラヒモビッチありきのインテルのように、特定の個に依存はしない。だが、それでいて個は輝いている。エジミウソン、ポンテの外国籍選手は別世界の景色を見せてくれる。田中達也は機動力と献身性でテンポにアクセントを加える。阿部勇樹と細貝萌は無尽蔵のスタミナと闘争心で攻守に渡って中盤を活性化させる。坪井慶介と山田暢久はこれまでの浦和ではあまり見られなかった最終ラインの機能美を提供する。

若手の奮起も頼もしい。今シーズン、原口元気は出番に恵まれない苦しい時間をすごしているが、名古屋戦では突然の出場となったにもかかわらず、何事もなかったかのようにすんなりと試合に入り、1ゴール1アシストと結果も出した。「今シーズンはあまり出てなかったけど、ずっと準備は続けてきたつもりなので、急でも自分はやれる自信があった」。老巧なベテランのような心構えでいる10代の若者がベンチに控えているのだ。

悩める男もついに笑顔を取り戻した。今シーズンから加入した柏木陽介は、ここまでずっと苦しんできた。チームの中では機能しながらも己の特徴を出す局面は少なく、「走ることくらいしかやれることがない」と表情を曇らせることも多かった。しかし、名古屋戦ではチームと個を両立させ、成長した姿を見せた。「柏木は本当の意味でのチームプレーヤーです」。指揮官の信頼もさらに厚くなっている。

浦和は昨シーズン、横浜FMに2戦2敗と完敗を喫したが、リベンジの機は熟した。個と組織を有機的に連鎖させ、再び連勝への道を歩み出したい。

一方の横浜FMは暗中模索が続いているようだ。結果こそ4勝2分4敗と五分の成績で7位につけているが、ここ最近は内容的に振るわない試合が少なくない。第3節の川崎F戦で4得点と大爆発したのを最後に攻撃陣は沈黙。1試合1得点がやっとという状況がここ7試合続いている。

木村和司監督は不遇を囲っていた天野貴史を抜擢したり、水沼宏太にチャンスを与えたり、藤田優人を開幕戦以来となるスタメン起用したりと、若手にアピールの場を設けてチームに刺激を与えているが、我慢の時期が続いている。前節の新潟戦では幸先良くリードを奪ったものの、優位に立ってからなぜか失速してしまった。「なぜ、下げたり、蹴ったりするのか。全然ダメ」と木村監督とお手上げの様子だった。

新潟戦では攻守の切り替えが遅れる場面が何度かあり、浦和にとってはつけ入る隙となるだろう。また、DFラインから中盤にボールを入れる際に軽率なミスを犯し、そこから相手にチャンスを与えることもあった。相手を「ちゃぶる」ためには、基本的な部分をもう一度見直す必要があるのかもしれない。

ただ、横浜FMには他のチームも羨む豪華なタレントが揃っている。歯車が噛み合えば一気に好転するポテンシャルを秘めている。磐田戦では木村監督から「コンディションが悪いというのは他のチームも分かっている」と体調面の問題を指摘された中村俊輔も、負傷していた左足がだいぶ癒えた模様。患部をガードしていたプロテクターを外せるようになったことで、キックの感覚も取り戻したようだ。中澤佑二、栗原勇蔵など空中戦に強い選手を生かす意味でも、背番号25の復調が待たれるところだろう。

以上

2010.05.07 Reported by 神谷正明
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