5月5日(水) 2010 J1リーグ戦 第10節
F東京 0 - 0 仙台 (14:04/味スタ/26,406人)
スカパー!再放送 Ch181 5/7(金)21:00〜(解説金田喜稔実況土井敏之リポーター杉山真也)
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スコアは0−0、残り時間は15分を切る。緊張感は、ピークを迎える。そこが、勝負の分かれ目になる――
F東京は、味の素スタジアムで仙台と対戦し、スコアレスドローに終わった。仙台の4本を上回る15本のシュートを放ったが、ゴールネットを揺らすことはできず。ゴールは遠かった。これでF東京はリーグ戦6試合未勝利となった。
仙台は、「なるべく0で推移して1点取って勝つ」というゲームプランだった。守備のブロックを崩さず、ワンチャンスを狙い続けた。センターバックの渡辺広大と、鎌田次郎は今季リーグで初めてコンビを組んだものの、無失点に封じた。セオリー通りの戦い方で後半開始5分にはポストを叩いたシーンもあった。5戦未勝利となったが、試合後、手倉森誠監督は「チームは上向いてきている」と、手ごたえを口にしていた。
試合は、開始から攻守がハッキリと分かれていた。守備のブロックを作って守る仙台と、攻めるF東京。この図式は崩れなかった。中を固めた仙台に対し、F東京はサイドバックのポジションで時間を作ることができた。右サイドバックの徳永悠平や、後半から途中出場した中村北斗(68分から出場)は、上手くその時間を利用してボールを運んだ。何度も、FWの足元にクサビのボールを着けることもできていた。
前半6分には、徳永から1本のパスで石川直宏が右サイドを突破して中央に走りこんだ平山相太に合わせた。だが、シュートはポスト脇にそれてラインを割った。
後半75分、中村がくさびを打ち込み、平山はこれをしっかりと収めて繋いだ。このパスに、石川が反応してシュートを放ったが、GK林卓人に防がれた。
この2つのシーンは、完璧な崩しだった。仙台の粘り強い守備を崩しきれなかったわけではない。後は、ゴールだけだったが、時間が進むにつれて疲労と、焦りでミスが増えていった。
逆に仙台にとっては、林のセーブが1点の価値を生んでもおかしくないプレーだった。試合終了間際にはF東京のミスに付け入り、梁勇基がフリーでシュートを放った。これが決まっていれば、仙台のゲームプランは完遂していた。両チームともに後一歩のところだった。
スコアは0−0、試合は残り15分。緊張も疲労もピークの時間帯。今のF東京にとっては、その時間帯が勝負だった。試合内容は悪くない。「後はきっかけ」(中村北斗)だけだ。だが、残り15分からミスを連発して仙台に隙を与えてしまった。図太い精神力も必要だ。そして、やり続ける、戦い続けるという、揺らがない自分たちのサッカーに対する確固たる自信が今は必要だ。貫けば、ゴールは必ず付いてくる。
以上
2010.05.06 Reported by 馬場康平
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