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【J1:第10節 磐田 vs 広島】レポート:疲労の色が濃い広島に、エースの2発で快勝した磐田。ホームで楽しめるサッカーができたことも、子どもたちへの大きなプレゼントに(10.05.06)

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5月5日(水) 2010 J1リーグ戦 第10節
磐田 2 - 1 広島 (16:03/ヤマハ/12,020人)
得点者:4' 森崎浩司(広島)、18' 前田遼一(磐田)、55' 前田遼一(磐田)
スカパー!再放送 Ch181 5/7(金)05:00〜(解説桑原隆実況岡村久則リポーター松永直子プレーヤー解説名波浩)
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第2子が生まれたばかりのエースの2得点、ボールを保持しながら意図している攻撃ができたこと、守備でも狙い通りの冷静な守りができたこと、そして今季初の逆転勝利。広島の疲労に助けられた部分も大きかったが、開始早々の失点シーンを除けば、磐田にとっては良いこと尽くめのゲーム。子どもの日に観戦に訪れた子どもたちにも、良いプレゼントとなる観て楽しいサッカーを見せた。

ただ、敗れた広島も、立ち上がりでは良い面を見せた。森崎和幸が約1カ月ぶりに実戦復帰して、森崎兄弟によるドイスボランチで臨んだこの試合、攻撃時には森崎和がDFラインまで下がって攻撃を組み立て、立ち上がりはそこからのシンプルな縦への攻撃でチャンスをうかがった。そして開始4分には、DF中島浩司のロングフィードから山岸智が右の裏に飛び出し、そこからのシュートはブロックされたが、こぼれ球を佐藤寿人がつないで、攻め上がった森崎浩司が左足のミドルシュート。強烈なボールが外に逃げながらGK八田直樹の手をかすめてゴール左隅に決まり、広島がアウェイでいきなり先制点を奪った。

その後も、11分に右から攻め込んで佐藤が惜しいシュートを放ったが、今度はGK八田がファインセーブ。広島らしくパスを数多くつないで相手を押し込んでいくというシーンはあまり見られなかったが、縦に速い攻撃で裏を取るという部分は、何度かチャンスに繋がっていた。
逆に磐田の立場から言えば、32分にもロングボール一発で裏を取られるなど、DFラインの裏への対応に関しては、今後も課題の1つになってくる。

しかし、その後は、ここ1カ月で8試合を戦ってきた過密日程による広島の疲労が、様々な面で影響を表し始める。広島の選手たちは、攻撃のときの押し上げが遅く、選手間の距離がいつもより広がり気味。そのため、サポートが遅れて組み立ての過程でボールを失ってしまうことが目立ち、ポゼッションで優位に立つことができなかった。
また守備の時の帰陣もいつもより遅く、磐田が前にボールを入れてきたときのプレッシャーも甘く、磐田は比較的楽にボールを回すことができた。
そして18分には、このところ巧みなボールさばきを見せる上田康太の縦パスから成岡翔がキープして船谷圭祐がミドルシュート。このシュートと次のイ・グノのシュートはDFにブロックされたが、高く上がったこぼれ球から前田遼一がヘディングでGKの頭上を抜いて同点ゴールをゲット。もちろんその後は、前田に待望の男の子が生まれたことを祝って多くの選手が集まり、ゆりかごダンスが行なわれた。

そこからは、リズムをつかんだ磐田のペースで試合が進んでいく。「サイドもスペースがあるし、ボールを動かすことによって今度は中央も空くということで、選手たちは落ち着いて良い場所を選びながらボールを動かしてくれた」と柳下正明監督も手応えを語った通り、サイドからも中央からも相手のイヤな位置にボールを運び、シュートも前半11本、後半11本と、ゴールに迫るシーンを数多く作った。
後半も同じ流れで試合は進み、10分にはイ・グノが右サイドの高い位置でボールを奪い、そのまま中央の前田にパス。そこからボールをまたぐフェイントでわずかに対面のDFを外した前田が、GKの逆を突く左足シュートを突き刺し、ついに磐田が逆転に成功した。決して簡単に決められる場面ではなかったが、それを当たり前のように決めてしまうあたりは、実に前田らしいところ。ワールドカップの代表選出に向けても、強烈なアピール弾となった。
1人で9本のシュートを放ったイ・グノが決めきれなかった(そのうち2本はポストに当たる)ことは残念だが、その後も磐田は3点目、4点目を決めるチャンスを作り、広島の必死の反撃にも慌てることなく対応。28分には左クロスから佐藤に惜しいボレーシュートを打たれるシーンもあったが、それ以外は危ない場面を作らせないまま試合を進めていく。
40分の金沢浄(21分から出場)の強烈なボレーシュートも右ポストに弾かれて3点目はついに奪えなかったが、終盤も磐田が攻めながら時間を使う場面を作り、危なげなくリードを守りきって2-1で試合終了。今季3勝目を挙げて、順位を10位に上げた。

 前述の通り、磐田にとってはチームの方向性に自信を持てるゲームとなったが、それは広島の動きが重かったからという影響も大きい。「多少相手のプレッシャーがきつくても、今日のように落ち着いてボールを動かすことができれば」と柳下監督も条件をつけたが、それを中断前最後の次節・神戸戦(5/8@ホームズ)でぜひ見せてほしい。

以上
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