スカパー！生中継 Ch181 15:50〜（解説：梅山修、実況：内田拓志、リポーター：鈴木英門）
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新潟は前節の神戸戦で今季リーグ戦初勝利。最下位を脱出した。上昇ムードでホーム初勝利を狙う。曹永哲が好調だ。第8節広島戦、第9節神戸戦と2戦連続ゴール中。3戦連続得点で、チームに勝点3をもたらす。横浜FMは前節の磐田戦を接戦の末にものにし、勢いをつけた。上位戦線に食い込むためにも白星がほしい。
プレーに迷いは見られない。ボールを持った曹は、ゴールに向かうプレーに徹する。ドリブルを仕掛け、サイド、中央を突破。ペナルティーエリア付近でなくても、相手守備にすき間があるとすぐにシュート。「落ち着いてシュートを打てるようになってきました」。前節神戸戦の先制点、第8節広島戦の同点ゴールと、ここ2試合はチャンスを確実に得点につなげた。「今は、打てば入るような気がする」。横浜FM戦、3連続ゴールに自信を持って臨む。
昨年は1得点だった。今季はすでに3ゴールをマーク。試合前には必ずイメージトレーニングをする。試合のビデオを見直して、自分の良かったプレーを頭に叩き込む。反省点は修正したイメージを刻む。「繰り返すうちにいいメンタルで試合に入られるようになった」。体調面も万全だ。今季から寮を出て、韓国から来日した母と暮らしている。サムゲタン、プルコギなど母の手料理が食卓に並ぶ。「疲れたとはきはすごく効きますね」と笑う。
好調な分、相手のマークもきつい。曹がボールを持つと、相手の守備は複数で囲みにくる。「でも、最後は1対1の勝負。そうなったら絶対に抜き去るつもり。相手の数が多かったら、すぐに味方にいいパスを出したい」。自信の裏にはあるのは、味方の動きを確認する冷静さ。着実に伸ばしてきた実力がチーム浮上の強力な武器になる。
横浜FMも好ムードでアウェイに乗り込む。磐田戦は天野貴史のJリーグ初得点でものにした。バイプレーヤーの活躍でムードは盛りあがる。
ワントップの渡邉千真と2列目が絡んで、流動的に仕掛けてくる。中村俊輔がボランチに入ったことで、精度の高いパスが中盤から供給されるようになった。新潟の守備陣にとっては、中村からのパスをどう止めるかがポイント。中村が自由に動ける状態に持ち込めば、あっさりと横浜FMのペースになる。
高い位置でボールを奪いたい新潟と、中盤を支配して攻める横浜FM。ルーズボール、セカンドボールの獲得など、細かいプレーをきっちりとこなすことが自分たちに展開につながる。
以上
2010.05.04 Reported by 斎藤慎一郎（ニューズ・ライン）
