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【J1:第10節 京都 vs 清水】プレビュー:無敗の清水を西京極に迎え撃つ! 京都は「伝家の宝刀」を引き抜けるかどうか!?大注目の大一番!(10.05.04)

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5月5日(水)J1 第10節 京都 vs 清水(13:00KICK OFF/西京極チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch180 12:50〜(解説:未定、実況:寺西裕一、リポーター:和田りつ子)
--試合速報--
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第10節、西京極に首位・清水を迎え撃つ。
前節、京都は大宮に敗れ、引分を挟んで4連敗となった。右サイドに起点をつくられ大宮・石原直樹に2失点。京都・加藤久監督は石原への対応のまずさを指摘したが、その前の守備はどうだったのか。特に2失点目は、パスを入れられ、相手FWに簡単に前を向かれて余裕を持ってクロスを上げられている。
「なかなかあのブロックに入って組み立てるのは難しい」(第7節、F東京・徳永悠平の試合後のコメント)。京都の守備の特徴の一つに堅い守備ブロックがある。これで相手の侵入を許さないことも出来たはずだが、大宮戦では前から当たりに行く守備をしたのだろう。ならば、くさびのボールには厳しく行くべきだったのではないか。

迷いが観える。連敗しているチームの抱える一番大きな不安要素はこれだ。戦い方、選手の能力の問題ではなく、内面の問題だろう。
ゲームプラン通りに運べない時、それは耐える時間帯となる。となれば、守りの意識を高めなければならないはずだ。相手が崩れるまで耐える、或いは、相手のリズムを崩すことを謀る。この時、不安に心が支配されるのではなく、次は自分たちが攻める、という激しい意欲を秘めることができるかどうか。改めて、今の京都が抱える問題は心の有り様である。
今節、未だ無敗の清水が相手。「一戦必勝」の曇りない心境を整えることが最低条件となる。目の前に試合に集中する。これは、その先を考えるなという意味、それ以上に過去を振り返るな、という意味も含む。負けられない気持ちそのままに、過去の悪いイメージを拭い去って試合に入れるか。まずはここが試される。

対戦相手の清水。攻撃陣は豪華なタレントを揃える。前線は、W杯日本代表選出の期待もかかる岡崎慎司。中央は高さとポジショニングの上手さを持つヨンセン。そして、ドリブル突破と視野の広さを併せ持つ藤本淳吾。中盤は、説明不要、天才と称される小野伸二と、小野の陰に隠れがちだが清水のもう一人の攻撃の中心・兵働昭弘。そして強靭な守備とダイナミックな展開力を併せ持つ本田拓也。これだけのメンバーがそろう。ただ、前線の3枚に対し、京都は4バック。そして、小野、兵働に対し京都の中盤、片岡洋介、角田誠の2枚。さらに、本田へはディエゴ、柳沢敦と、マッチアップは比較的簡単に想像できる。
しかし、マークをはっきりさせても清水のセンターバック、平岡康裕、ボスナーに持ち込まれては押込まれるだけ。要はどこでボールを奪うかを明確にすることだろう。どこで当たりに行き、どこでボールを奪うのかをはっきりさせなければ押込まれたままである。
清水の攻めのポイントは小野の攻撃を加速させるパスだ。走り込む味方を気持ちよくプレーさせる小野のパスが清水の攻撃の肝となる。ここでボールを奪う、出来なければパスを制限させる。それができれば清水はリズムを上げられないはず。周りを走る選手の動きを掴み、小野のパスを制限させられるか、守備のポイントとなるだろう。

視点を変えると、今節、京都は守備重視となる。ブロックを築いて清水の侵入を許さない。今季、京都が挑戦している攻撃的な姿勢を柔軟化して、守備から入らなくてはならないだろう。守備を固めた京都の攻撃は何か。それこそが、京都の「伝家の宝刀」とも言えるカウンター攻撃、これである。昨年の第16節の清水戦で魅せたあのカウンターを発動させることが出来れば、十分に戦えるはずである。
押込まれて、ラインを下げていてもカウンターは発動できるのか。これに柳沢はこう答えた。「関係ないと思います。人数をかけて攻めてくれば相手はバランスを崩しているのでカウンターはできると思います。大事なのは切り替えの速さ」。付け加えるなら中央部でのシンプルな繋ぎ、そしてスペースへ走り込む選手がカウンターの仕上げに必要だろう。

柳沢、ディエゴ、中山博貴と京都の前線トリオと、そして、「伝家の宝刀」のカウンターを完成させるもう一枚、そこにはまるラストピースが必要だ。その選手こそが、京都が誇るサイドアタッカー・渡邉大剛だ。
京都のカウンターを完成させたのはもともと彼だ。昨年の渡邉の最大の特徴は粘り強い守備だった。だが、その裏にあった抑え切れないほどの攻撃意志が、守備から攻撃への爆発力のある切り替えを生む。これとディエゴ、柳沢のパス交換と重なって京都のカウンターは生まれた。前節の渡邉のパフォーマンスはほとんど評価できないものだった。スペースに走り込むこともできず、中山の上がりを誘発する判断力も観えなかった。今節の起用も解らない。

だが、京都のカウンター攻撃を「伝家の宝刀」にまで昇華させた本人が今節、あの爆発力のある切り替えの速さと力強くスペースに走り込んでいく決意をみせなければカウンターは発動しないだろう。
「伝家の宝刀」と言っても懸念は存在する。それは、カウンターに頼り前線と最終ラインが空くこと。そして、カウンターを狙い過ぎて前線の守備の意識が薄まること。つまり、急くことで自らバランスを崩すことだ。逆にカウンターをちらつかせることで清水の両サイドバック、辻尾真二、太田宏介の攻撃参加を牽制できれば、今度は清水が攻撃に厚みを作れない。つまり、清水がリズムを崩すことになる。清水優勢は揺るがないだろうが、京都にも十分勝機を見出だす戦い方はある、後はどれだけ選手が攻撃への勇気を持つか、だ。

京都が押し込む時間帯になれば、今度はサイド攻撃である。前節の大宮戦で「落着いて相手を観てやれた」と抜群のサイド攻撃を魅せた増嶋竜也。今節のマッチアップは岡崎となるだろう。ここでも強い攻撃意識を魅せられるか、注目だ。
エース柳沢の一発も期待したい。J通算100ゴールと同時にエースの得点がチームに勇気を与える。カウンター発動のキーマンとしても期待したい。清水の小野は常に天才と評されるが、負けず劣らず柳沢もまた稀代のFWである。裏に抜ける力強さは磐田・前田遼一を超え、ポストプレーの上手さでは広島・佐藤寿人を凌ぐだろう。京都が小野を警戒するように、清水にとって柳沢もまた警戒するだろう選手である。この二人の輝きもまた、今節の見ものである。

こどもの日の大一番、至る所に見所が詰まっています。無敗の清水を相手に京都がどれだけホームのサポーターの前で意地を見せられるか。西京極での応援をお願いいたします。

以上

2010.05.04 Reported by 武田賢宗
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