5月5日(水)J1 第10節 湘南 vs 神戸(13:00KICK OFF/平塚)
スカパー!生中継 Ch181 12:50〜(解説:水沼貴史、実況:下田恒幸、リポーター:児玉美保)
--試合速報--
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正念場である。開幕から怪我人を抱えてきた湘南のリストが、ここに来てさらに伸びている。前節の川崎F戦では、ジャーンの離脱を受けてセンターバックに入って以来、高いパフォーマンスを見せていた阪田章裕が負傷した。さらには、右サイドで攻守に走る臼井幸平が一発退場で出場停止に追い込まれてもいる。
そんな満身創痍のチームのなかで、「いまは体にほとんど痛みがない」と語るのは、川崎F戦で鮮やかな先制弾を決めてみせた阿部吉朗だ。練習前には個人的なウォーミングアップを欠かさず、練習後にもメディカルスタッフの力を借りつつ念入りに肉体をケアする日常が、「ボールに集中できている」という自身の現状を支えているのだろう。加えるなら、「練習どおりにプレーできればゴールは付いてくると、準備が大事だと思ってずっとトレーニングしている」という姿勢が試合で体現されている。
逆転負けを喫したくだんの川崎F戦は、しかし、こと10人になるまでは勝利の可能性をも感じさせる内容だった。たとえば寺川能人が前で時間をつくり、臼井が攻撃に加わって阿部のバイシクルが導かれたように、あるいはチームとして囲い込む守備を実現したように、攻守における連動と個々が責任感を発揮する湘南らしさは散りばめられていた。等々力を彩った水色と黄緑色のコントラストはさながら、個で局面を打開する川崎Fと組織力で勝負する湘南の対比のようだ。そして湘南が見せた闘いが称えうる内容だったことは、長い笛が吹かれたあとも止まぬ湘南サポーターのチャントが物語っていた。
湘南らしさはどんな状況に置かれても変わらない。中断期間までのリーグ戦を踏ん張り、よいかたちで夏を迎えるべく、今節は平塚にて神戸を迎え撃つ。
ホームで無失点勝利を収め、幸先よく今季のスタートを切った神戸だが、彼らもまた黒星が先行する苦しい状況にある。前節は押し気味の展開のなか、しかし素早いリスタートから先制を許し、追加点を奪われ、反撃するも届かず新潟に今季初勝利を献上した。今節は前節に続き河本裕之が、また小林久晃も出場停止となる。新潟戦で途中交代したGK榎本達也の状態も心配だ。
ただそれでも、「攻撃の質は高い。なにせ日の丸の選手がいるんだから」と反町康治監督が触れたように、大久保嘉人と都倉賢を擁する前線の力強さは秀でていよう。またもちろん、三浦俊也監督のもとで築かれた固いディフェンスは、メンバーが代わってもそうたやすく決定的なスペースを与えてはくれまい。タレントを封じ、且つ、湘南が培ってきたゴールへまっすぐに向かっていく攻撃が神戸の堅陣をいかに切り崩すか、見どころのひとつである。
「最後までやりきって攻撃を終えるようにしたい」阿部がチームの思いを代弁する。
「ボールの失い方が悪いと失点に繋がるし、FWもシュートを撃って終わったほうが乗ってくる。フィニッシュまでやりきればチーム全体にリズムが生まれますから」
阿部はさらに続けた。
「苦しい状況にもチームがバラバラにならないことが、湘南のいいところです。一体感がある。誰が出ても同じように闘える準備はできているし、日頃からそういう練習を積んでいる。仲間を信じて闘う。苦しんでJ1に上がったんだから、なんとしても頑張りたい」
こどもの日に平塚で魅せるは、湘南らしい全員サッカー、総力戦である。
以上
2010.05.04 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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