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【J2:第10節 岡山 vs 北九州】レポート:後手を踏んだ岡山の甘さと、果敢に攻め立てた北九州の精度不足。これらが招いたものは、共に納得できない勝点1(10.05.03)

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5月2日(日) 2010 J2リーグ戦 第10節
岡山 0 - 0 北九州 (13:03/カンスタ/7,881人)
スカパー!再放送Ch.183 5/3(月) 深01:00〜(解説:佐藤慶明 実況:川崎祐一 リポーター:守口香織)
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ゲームを終えて、どちらがより悔しかったかと言えば、再三チャンスシーンを作った北九州だろう。特に後半11分、完全フリーになった関光博が放ったシュートと、その跳ね返りを蹴り入れようとした佐野裕哉のシュート、そして同18分、ドリブルからの関のシュートは決定的だった。試合後、関と佐野は、「なんでもいいからゴールが欲しい」と、ゴールへの飢餓感をむき出しにしていた。

しかし岡山にとってもまた、悔しい勝点1である。前節・徳島戦での劇的な逆転劇の後、「一番大事にしようと話し合っていたプレッシャーが、立ち上がりから甘かった」(岡山SB・野田絋史)。「入りが悪かったことを反省するより、どう立て直すかをゲーム中に自分たちで考えてやっていきたかった」(岡山MF・川原周剛)と、激しいプレスという自分たちのお株を北九州に奪われ、ゲームをコントロール出来なかった悔しさをにじませていた。

ゲーム開始前にはサポーターのエール交換があった。岡山に在籍していた伊藤琢矢、重光貴葵、桑原裕義の名前を掲げるゲーフラが岡山側のバックスタンドにも見つけられるスタジアムで、まずは岡山サポーターによる、北九州コール。そのお返しに北九州サポーターが選んだのは、「すべてはファジのため」チャントが送られ拍手が湧き上がった。

そんな中、試合開始の笛が鳴ると、北九州の予想以上の厳しいプレスが岡山を捉えた。
前半は、ボールも人もよく動く北九州が主導権を握り、速いテンポでゲームが展開。「前半はセカンドボールがなかなか拾えなかった」(岡山DF・田所諒)。後半開始と同時に、岡山は前線に小寺優輝、ボランチの植田龍仁朗に代えて野田を入れ、田所が左サイドバックに移った。野田は、トップ下の臼井仁志に、「カバーするから、もっとプレッシャーを掛けていけ」と伝えたと言う。その後は、川原のタメを作る動きや、中野裕太の引きつける動き、野田の積極的な仕掛けからチャンスを作るが、後半になっても足の止まらない北九州の勢いが、冒頭の決定的シーンを生み出した。

結果的に北九州のフィニッシュの精度不足が岡山を助けることになったが、与那嶺ジョージ監督は「今はゴール前に顔を出すこと自体に意味があると思うから、選手に文句を言う必要はない」と話した。大島康明は、「チームとして最初はディフェンスを固くすることに取り組んで、その後、中盤でつなぐことを課題にやってきた。今は、とにかくチャンスを多くしていこうと話している」と、チーム成長のプランを教えてくれた。ペナルティーエリア付近までボールを運びながら、その後の形につなぐことの出来なかった前節までと比べると、次の段階に進んでいる徴が見える。もちろん、結果を出せない悔しさは半端ではないだろうが。

岡山の甘さと、北九州の精度不足が招いた、勝点1を分け合うゲームは、岡山にとっては、今年のGWの青空とは対照的な、もやっとしたグレーに覆われている。ただ、試合後に話を聞いた野田は、「もっと寄せることが出来た、もっとプレッシャーを掛けることが出来た」と、珍しく苛立ったように繰り返していた。心底悔しがっている男が、ここにもいた。

以上

2010.05.03 Reported by 尾原千明
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