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【J2:第10節 岐阜 vs 草津】レポート:ダブルボランチが作ったリズム。岐阜が2連勝!(10.05.03)

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5月2日(日) 2010 J2リーグ戦 第10節
岐阜 2 - 1 草津 (16:03/長良川球/3,543人)
得点者:49' 押谷祐樹(岐阜)、51' 田中秀人(岐阜)、90'+1 ラフィーニャ(草津)
スカパー!再放送 Ch185 5/3(月)12:30〜(解説森山泰行実況加藤義久リポーター鈴江晴彦)
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注目の長良川球技メドウでの2戦目となったこの試合。立ち上がりはどちらもペースがつかめない、五分の試合展開となった。このような展開なったのは、ポストプレーの不正確性にあった。両チームとも前線のターゲットにボールが収まらず、アタッキングサードではビーンボールの応酬になってしまっていた。岐阜に目を向けてみると、嶋田正吾も佐藤洸一もポストプレーヤータイプではなく、共にムービングアタッカーだけに、高い位置で起点を作りづらいこともあった。草津も同様で、ラフィーニャも高田保則もポストプレーヤーではなかった。

そんな中でも試合が締まったのは、中盤の攻防がこれまでの試合と比べて激しかったことに起因していた。岐阜・菅和範と田中秀人、草津・松下裕樹。この3人が中盤で鬼気迫る勢いでプレスの急先鋒となり、奪ってはすぐさま攻撃に繋げていたことが、間延びや蹴り合いになってしまう流れを食い止めていた。

30分過ぎると、松下が孤軍奮闘する草津に対し、ダブルボランチが機能していた岐阜に徐々に流れが行き始める。ダブルボランチの位置でボールを奪えることから、これまでの試合と打って変わって両サイドハーフが高い位置で勝負できるようになり、それに連動をして、両サイドバックが果敢に高い位置まで顔を出せるようになった。
「トミ(冨成慎司)が攻撃参加できるように意識をしてプレーした」と西川優大が語ったように、西川はいつもの中に絞ったポジショニングから、ワイドに張り出して高い位置をキープし、そこで持ち前のポストプレーを発揮。彼が右サイドで起点となってタメを作ったことで、そこに嶋田、冨成が絡むことが出来、右サイドの攻撃に厚みをもたらすと、反対の左サイドも左MF永芳卓磨が中に絞り気味にプレーしたことで、左サイドバックの野垣内俊が攻め上がれるスペースを生み出した。
これは今までの戦い方の逆であった。これまでは西川が中よりにプレーし、永芳がワイドに張る形が多かったが、この形だと攻撃のバランスが悪かった。そこを修正したことで、岐阜の攻撃にリズムが生まれたのであった。

0-0で迎えた後半、ようやく岐阜の攻撃が結実する。49分、中盤でボールをキープした菅のスルーパスに抜け出したのは、嶋田の負傷により後半から投入されたFW押谷祐樹。ドリブルからGKとの1対1を冷静に沈め、岐阜が均衡を崩した。このゴールは草津を全体的に岐阜の右サイドに意識を集中させたことから、全体的に右サイドに寄ったことで生まれた左のスペースをうまく活用して生み出されたものであった。これで勢いに乗った岐阜は、直後の51分に相手のクリアボールをカットした田中が、約25mの位置から目の覚めるような無回転ミドルシュートを叩き込み、リードを2点に広げた。

その後も岐阜は攻撃のリズムをつかみ続けた。草津守備陣の裏へのボールの対応の悪さもあり、後半は岐阜ペースで試合が進んだ。しかし、試合終了間際に捨て身で攻撃に来た草津の前にドタバタの展開に陥る。嵩に掛かった攻撃に押し込まれると、91分にゴール前の混戦からFWラフィーニャに押し込まれ、1点差に詰め寄られる。直後にもCKからラフィーニャに決定的なヘッドを放たれるが、これはGK野田恭平のセーブで逃れた。2点のリードを奪い、そのまま逃げ切って完封勝利かと思われた試合は、突如崩れた形で、2−1というギリギリのスコアで岐阜が2連勝を収めた。

総じて見ると、勝利したことは非常に大きく、意義あるものであった。しかし、これですべてがよくなったわけではない。まだまだ不安要素や改善すべき点は多々ある。前述したように、両チームとも前線にポストプレーヤータイプの選手がおらず、攻撃がうまく組み立てられなかった。その中でスコアの差が出たのは、西川のポジショニング修正で、早い段階で改善が出来た岐阜に対し、後半途中にFW氏原良二を投入し、終盤に改善が出来た草津との差であり、さらにダブルボランチが活躍した岐阜と松下が孤軍奮闘した草津の差が、スコアに反映された形となった。つまり2−1のスコアは必然の流れであった。

次節が徳島、その次が柏と、岐阜は上位との対戦が続く。この2チームは付け入る隙が少なくなるだけに、いかに最初から自分たちのサッカーをして、コントロールしていけるか。相手の出来に左右されないサッカーを展開し、結果を掴めるか。岐阜の真価が問われる2連戦となるだろう。

以上

2010.05.03 Reported by 安藤隆人
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