本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第10節 栃木 vs 徳島】プレビュー:今後こそ。3戦連続ドローの教訓を活かし栃木がホーム初勝利を挙げる。5位・徳島を叩くことが上位進出の絶対条件。(10.05.02)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5月2日(日)J2 第10節 栃木 vs 徳島(19:00KICK OFF/栃木グチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch184 18:50〜(解説川本治実況篠田和之リポーター萬代裕子)
--試合速報--
----------

ここ最近、栃木SCの選手達が頻繁に口にする言葉がある。
「上位に行けない」
勝利に恵まれなかった昨季、「とにかく1勝」、「勝利が欲しい」が口癖だったが、今季は結果が残せていることで「下位からの脱出」、「中位浮上」と低い目標設定をすることはない。常に「上位進出」を視野に入れた戦いを繰り広げている。だから、負けていないが、ドローが続き積み重ならない勝点に歯痒さを覚えているのだ。2連勝で一時は一桁8位まで上がった順位は試合数に差があるにしても、3戦連続ドローにより13位にまで下がった。「柏は無敗だが、抜け出たところはない。団子状態」と松田浩監督が言う通り、勝点と力量に大きな差はない。J2はひとつ勝てば一気に順位が上がり、ひとつ負ければ急降下と落差が激しい。混沌としているだけに、「きっかけを掴んで内容通りに結果が出れば上位を窺える」(松田監督)。上に行くためには、上に居る相手を倒せばいい。理屈は単純だ。今節、栃木は5位・徳島ヴォルティスを叩きさえすればいい。

前節のジェフユナイテッド千葉戦(2-2)で栃木はプラン通り、つまり組織的な守備で相手を封じ、少ないチャンスを活かして先制に成功した。しかし、守備に神経を割きすぎたことでラインが下がり、攻撃に移る際に前線との距離が開き、思い切った攻撃は数えるほどだった。守備が機能したことで「いい攻撃」に繋げる突破口を自ら作り出したが、無理をする勇気が足りなかった。千葉の行く手を阻んだわりにチャンスの創出に苦労したのは、そのためだ。質の高い相手に対してリスクを冒すことは難しい。だが、“栃木の賢人”米山篤志は言う。「チャンスに連動して勝負を懸けるタイミングに集中すれば力を使える。今後は、そういう作業を高めないといけない」。「機を見るに敏」という言葉があるように、好条件が整えばアグレッシブに仕掛けていく姿勢が、先制後に取り切れない追加点を生むはずだ。

ホーム初勝利を手に入れるには、やや難のある後半の立ち上がりを修正する必要もある。ギラヴァンツ北九州戦でも、千葉戦でも先制点を勝点3に結び付けられなかったのは、折り返し地点を過ぎてからの戦い方に問題があったからだ。「前半と同じ入り方をしてもいいかもしれない。とにかく守備の陣形を作るのが大切」とGK柴崎邦博が言えば、徳島戦が25歳の誕生日の赤井秀行も「相手が前から来たら裏に蹴る。押し込まれたら前半と同じ戦い方をしてもいい」と口を揃える。リードした後の試合運び、特に前半を先行して終えた後の後半の序盤は神経を尖らせたい。

一方、カターレ富山(3-2)、ファジアーノ岡山(2-3)との2試合で5点を奪うも5点を失い、逆転勝利と逆転負けと結果のアップダウンが激しい徳島。とりわけ前節、岡山に引っ繰り返されて敗れたダメージは小さくないだろう。怪我から復帰した得点源・津田知宏は、「今日みたいな敗戦が後から響く」とショックを隠しきれなかった。中2日でどのようにメンタルを回復させ、戦闘モードに切り替えることができるのか。選手達のJ1昇格に懸ける本気度、そして美濃部直彦監督の手腕が問われる。首位・柏を追撃するために連敗は許されない。

持ち前の攻撃力が際立つ一方で、前掛かりな分だけカウンターに脆さを見せる徳島。対する栃木はセットプレーが得点の中で占める割合が多いものの、元々はカウンターを得意とするチーム。相手の攻撃を断ち、ドロースパイラルも断つ。そんな観る者が思わず息を呑むカウンターが炸裂すれば、勝利は近い。

以上

2010.05.01 Reported by 大塚秀毅
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/04(日) 00:00 ハイライト:横浜FCvs千葉【明治安田J2 第25節】