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【J2:第10節 熊本 vs 札幌】プレビュー:熊本がいい流れを維持するか、それとも札幌が悪い流れを断ち切るか。注目の南北決戦。(10.05.02)

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5月2日(日)J2 第10節 熊本 vs 札幌(13:00KICK OFF/水前寺チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch182 12:50〜(解説池ノ上俊一実況山崎雄樹リポーター吉田明央)
--試合速報--
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 中2日でプレビューやレポートの原稿を書くのも結構しんどいけれど、2日おきに体力と集中力の維持を90分間も求められる選手はもっとしんどい。特に熊本は、前節の鳥栖戦でロスタイムまで合わせて100分近くを戦った。1人少ない状況の中で終盤の猛攻に耐えて身体を張った選手たちにとって、中2日という限られた時間で取り組むべき最も大事なことは、しっかりと身体を休ませること。30日の練習では、フルタイムに近い時間出場した選手は軽いジョギングやボールタッチでのリカバーに取組み、1時間程で練習を切り上げた。

 1年で最もハードな日程で戦う9〜12節までの4試合は、それぞれのチームの戦力や現在の順位、過去の対戦成績、ここ最近の試合結果などを単純に計算できない期間。アウェーへの移動や連戦での疲労、試合での怪我やコンディションなどの影響で、ほんの10日足らずで勝点や順位がいい方にも悪い方にもガラッと変わってしまう可能性がある。だからこそ、リザーブまで含めた選手たちの力やチームとしての勢い、そして練習や遠征先での環境づくりなど、言わばクラブの総合力が試される。その初戦で熊本は負けずに勝点1をホームに持ち帰ったが、ボランチの原田拓を出場停止で欠くという代償がついた。

 高木琢也監督はこの4試合について、「チームのビジョンを変えても、結果を出すことを優先することが必要な時期」と話し、流れによってはシステムの変更まで含めて何らかの変化を加える選択肢がある事を示唆している。とは言ってもそれは札幌戦に限った事ではないので、試合当日にメンバーが発表されるまでは、実際にどうなるかは分からない。

 だが、そうした点については今節迎える札幌も同じだろう。ここまで2勝2分4敗と苦しんでいて、直近の4試合で勝っていないという状況を考えれば、石崎信弘監督がどこかしら変えてくると考える方が妥当だ。中山雅史が先発するのではという話がこちらの記者の間で出たが、その可能性も高くはないかもしれないが否定できない。中山は磐田時代の98年の4月、熊本市水前寺競技場で行なわれた福岡戦で3試合連続となるハットトリックなどで4点を決めた事があるし、移籍にあたっては最後まで札幌か熊本か迷ったようだから悪いイメージはないだろう。

 札幌は、ここ数試合で続いているセットプレーからの失点をしないことがひとつの課題だが、中2日での容易に修正できるのであればここまで続いていないだろう。だとすればそうした場面につながるFKやCKを与えないことが求められるが、そのためにも攻撃面でペースを握ることがポイントとなる。前節の後半も敗れた水戸戦も、引き分けた柏戦も内容的には目指す形を作っている事もあり、フィニッシュを確実に決めることと合わせ、奪ってからの早い切り替えで熊本の守備ブロックを崩したいところ。甲府戦後の会見で石崎監督も話しているように、プレッシャーに対して慌てないことやイージーなミスをしないこと、そして的確な判断が流れを掴むためには必要だろう。

 一方の熊本は、札幌の攻撃の起点となるだけでなく、3試合連続でゴールを挙げている上里一将をいかに抑えるかが鍵。前節の前半のようにボランチがDFラインと近すぎると中盤を使われるリスクが増すことから、「DFともFWとも、遠すぎず近過ぎもしない位置にポジションをとって、攻撃でも守備でもバランスを崩さない」(吉井孝輔)ことが大事だ。しかし、「当たり前の事を当たり前にやらないからやられるだけ」と高木監督も話している通り、ルーズボールをしっかりと抑えること、奪ってからの切り替え、そしてそこから簡単にマイボールを失わないこと等、ベースとしてやるべきことはこれまでと同じ。セットプレーからの得点はここまで少ないが、失点が続いている札幌をどう攻略するかにも注目したい。

 昨シーズンの対戦を振り返ると熊本は負けておらず、相性としては決して悪くない相手だと言えるが、お互いに選手も代わっており、スカウティングでは分からない部分にどこまで対応できるかという応用力も問われる。息つく間もなく試合が続く状況だが、まずは目の前の一戦に全力を注ぎたい。

以上

2010.05.01 Reported by 井芹貴志
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