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スカパー!生中継 Ch180 15:50〜(解説:名波浩、実況:寺西裕一、リポーター:高城光代)
--試合速報--
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全北現代との激戦に勝利をおさめ、AFCチャンピオンズリーグ予選リーグを6戦全勝で1位通過を決めた鹿島だが、チームには大きな爪痕が残された。試合途中で交代を命じられた内田篤人が右膝の裏側を負傷し、代わりに右サイドバックに入った伊野波雅彦も足を痛めてしまったのである。中二日という過酷なスケジュールだけでなく、主力メンバーが相次いで怪我を負う事態に見舞われた。ここで迎える相手はG大阪。苦しい時期に、強豪チームと相対することとなった。
そのG大阪も決して万全の状態ではない。大黒柱の遠藤保仁がACLの中国遠征に参加を見送るようなコンディションだ。鹿島戦には出場してくるはずだが、本来のプレーからは遠いだろう。だが、近年、鹿島との対戦時に遠藤が輝いた試合は意外なほど少ない。それだけに、100%の状態ではないとはいえ、本人も期するところがあるはずだ。
これまで、ともに4-4-2の布陣で対戦することの多かった両チームだが、G大阪は3-5-2をとるはずだ。3バックとボランチの安定感により、加地亮と安田理大の両サイドとトップ下に入る二川孝広が高い位置を取れるようになった。ガンバらしいテンポの良いパス回しからの崩しが随所に見られるようになったのである。しかし、この布陣は悪夢を呼び覚ます。09年2月28日に行われたFUJI XEROX SUPER CUPで鹿島と対戦したとき、3バックを採用したG大阪は0-3と粉砕されている。その記憶をぬぐい去りたいところだ。ただ、前線にはルーカスが復活し、2トップを組む宇佐美貴史とのコンビネーションも冴えている。その宇佐見は公式戦4戦で3発と波に乗る。守備が安定すれば、自慢の攻撃力を生かすことができるだろう。
さて、迎え撃つ鹿島だが、内田の状態は試合当日の状況を見て判断することになりそうだ。もし出場できなかったときは、右サイドバックに新井場徹がまわり、左にはジウトンが入ることになるだろう。もしジウトンが先発となればJリーグでは移籍後初先発となる。マッチアップする相手は加地だけに、どちらが機先を制するかで試合展開は大きく変化するはずだ。
現在、鹿島は1位の清水に対し勝点3差の5位。「いまの順位はあまり関係ない」(新井場)という声も聞かれるが、付かず離れず前半戦を終えたいのが本音だろう。それはG大阪にも言える。9位に沈むG大阪は、首位との勝点差が8まで開いている。もし負ければ清水の結果如何では11まで開いてしまうだけに、これ以上の差は不必要だ。
どちらにとっても負けられない試合。そして、どちらもチームのカラーを鮮明に打ち出して戦うだけに、今節屈指の好カードとなることは間違いない。
以上
2010.04.30 Reported by 田中滋