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【J1:第9節 広島 vs F東京】プレビュー:負傷者続出の広島。タレントぞろいのF東京に対し、若者たちが自分たちの力を発揮できるか(10.04.30)

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5月1日(土)J1 第9節 広島 vs F東京(19:00KICK OFF/広島ビチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch180 18:50〜(解説:沖原謙 実況:君崎滋 リポーター:掛本智子)
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またも、広島に負傷者である。
24日の対新潟戦で足首を負傷した森脇良太だが、当初はF東京戦には出場できる見込みだった。ところが昨日の練習中に痛みを訴え、途中で切り上げてしまうアクシデント。さらに27日のACL浦項戦で見事なゴールを決めた桑田慎一朗も、昨年負傷した左膝の痛みが再発し、明日の出場が微妙となった。
いずれにしても、今日16時からの練習を見た上でペトロヴィッチ監督が判断することになるが、もし2人が離脱ということになれば、広島は8人もの主力選手を戦線から失ってしまうことになる。大きすぎる損失と言わざるをえない。

一方、対戦相手のF東京は、大黒柱・梶山陽平が故障から回復、広島戦では先発に復帰してくる。「梶山は高いクオリティを持っている」とペトロヴィッチ監督も高く評価する背番号10は、縦に速い選手の多いF東京にあって、インテリジェンスと創造性を発揮して攻撃にリズムの変化をもたらすことができる。かつて広島ビッグアーチでは何度も強烈なシュートを叩き込んだ男の復活は、F東京サポーターにとてつもない勇気を与えてくれるはず。そういう「復活」のニュースが、今の広島には少ない。
確かに浦項戦では、若い選手たちが本当に頑張った。躍動感に満ちたプレーを展開してアジア王者を圧倒し、前半だけで3得点を奪った。しかし一方で軽い守備からの失点や後半の運動量など、課題を露呈していることも事実。さらに、失うものは何もなかった浦項戦と違い、心理的な重圧が圧倒的に違うJリーグの闘い。しかし、8人もの主力を失ってしまった以上、広島の若者たちは戦いから逃げることはできない。

もし、森脇と桑田が出場できないとなれば、最終ラインには横竹翔が、ボランチには丸谷拓也が起用される公算が高い。ただ、今季は既に6試合に出場、最近は3試合連続でフル出場を果たした横竹はともかく、丸谷には経験が乏しい。確かに浦項戦で90分出場し、ダイナミックな展開と身体を呈した守備でチームの勝利に貢献した。しかし、Jリーグでの経験はわずか1試合、2009年7月11日の対浦和戦だけ。しかもその時、彼は途中出場・途中交代という屈辱を味わった。試合後、サポーターの前に立った丸谷は、あふれる悔しさで涙をこらえることができず、横にいたストヤノフに優しく抱きしめられていた。
この屈辱を原点に、丸谷は必死に努力を続けた。青山敏弘と共に居残りでハードな練習を重ねる。師匠とあおぐ青山が負傷した後も居残り練習を続け、自分が納得するまで走り、ボールを蹴り、サッカーと向き合った。その努力が結実したのが、浦項戦でのパフォーマンスだったと言える。しかしそのプレーがそのまま、Jの舞台でも表現できるかは、やってみないとわからない。
ただ、浦項戦を経験したことで、少なくとも昨年の埼玉スタジアムの時のように、緊張感によって身体と感覚がガチガチになってしまうことはないはずだ。
「浦項戦でようやくスタートラインに立てた。特に前半は、相手を怖れずに自分のプレーを出せたと思う」と20歳の若者は自信を言葉にする。この試合、彼は「倒れてもいい」とばかり、前半から走りに走った。そのため後半は息切れしてしまったが、若者たちばかりのチームだった浦項戦と違い、ボランチのパートナーとなる森崎浩司をはじめ、周りには経験のある選手たちがたくさんいる。彼らを信じて全力で走りきれば、攻守にわたってチームに貢献できるはず。それは浦項戦での熱闘が何よりの証明だ。力つきれば、ベンチにいる仲間と交代すればいいだけのことだ。

ここ4試合勝利がないF東京は、布陣を大幅に変更してくる公算が高い。ボランチに梶山と今野泰幸を並べ、左サイドに長友佑都、右サイドには徳永悠平と、日本代表サイドバックを本来の位置に戻す。「4人の日本代表をはじめ、タレントが揃うF東京は危険なチーム。緊急避難的な布陣を引いたこれまでとは違い、広島戦では本来の配置に戻してくるだろう」とペトロヴィッチ監督は言う。つまり、これまでの4試合とは別のクオリティを持つチームとして、F東京は広島にやってくると考えた方がいい。
石川直宏や長友らをはじめとして、F東京にはスピードのある選手も多く、平山相太という高さもある。身体能力勝負では、間違いなく広島が不利だ。主力の多くが浦項戦を休んだことはポジティブだが、連戦続きのチームが休んだことで逆に身体が重くなった例も少なくない。そういう状況の中でもなお、運動量で上回ることができるか。全員が惜しみなく走り、パスコースをたくさんつくりながら戦う自分たちのサッカーをやり抜く以外、広島勝利の方程式はない。

以上


2010.04.30 Reported by 中野和也
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