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【AFCチャンピオンズリーグ2010 河南 vs G大阪】レポート:ロスタイムにまさかの同点弾を許しドロー。G大阪はグループ2位で、ラウンド16へ進出(10.04.28)

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4月27日(火) AFCチャンピオンズリーグ2010
河南 1 - 1 G大阪 (21:00/鄭州/17,645人)
得点者:39' 宇佐美 貴史(G大阪)、90'+2 ソン・テイム(河南)
ホームゲームチケット情報 | 決勝戦は11月13日(土)に国立競技場で開催!
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キックオフ前に、『水原三星vsシンガポール・アームド・フォーシズ』戦で、前半のうちに水原が4-1と大きくリードしていた状況からも、G大阪としては、ほぼ『勝つしか1位突破の可能性がない』という状況で迎えた一戦。だが、試合後「知る必要もないし、伝える試合もないし、回りはざわざわしていましたが、全く関係のない試合だと思っていました」と西野監督が話したように、G大阪としてはその試合の結果がどうであろうと、目的はただ一つ、『勝点3』だったと言っていい。実際、最終節を前に自力で首位通過が出来る状況に持ち込んでいたG大阪としては、とにかく勝利だけを目標に挑んだ戦いだった。

『勝つ』ことへの意欲を示すように、立ち上がりから集中力の感じられる展開でG大阪がペースを握る。メンバーは直近のF東京戦から大幅に入れ替え、若い選手を中心にシフトが組まれたが、個々がしっかりと運動量を示しながら攻勢に試合を進める。ファーストシュートはこの日が初先発となったFW星原健太。MF宇佐美貴史を起点に、FW大塚翔平と繋いで、最後はFW星原健太と、若い戦力で攻撃の形を作り出し勢いを示す。その2分後には、MFルーカスからのパスを受けたMF佐々木勇人がシュートを放つがこれはバーを叩き、ゴールにはならず。それでも若い選手、経験ある選手がともに連動しながら攻撃を作り上げていく様は、頼もしさと同時にこの日の勝利を予感させるものだった。

だが、対する河南建業も負けてはいない。序盤こそG大阪にペースを握られたものの15分を過ぎると徐々に落ち着き始め、カウンターから攻撃を作り始める。それを後押ししたのが、17,645人を集めたホームサポーター。満員にこそならなかったものの、試合前から『いかにもホーム』という雰囲気を、つまり、G大阪にとってはアウェイさながらの雰囲気を作り出していた彼らの声援が、選手たちの背中を押す。

そんな『後押し』を黙らせたのは、G大阪のMF宇佐美貴史だった。直近のJ1リーグでもゴールを決めていたMF宇佐美が、やや距離のあるところから放ったシュートはしっかりとコースを捉え、ゴールネットに突き刺さる。G大阪にとっては、アウェイ戦ということを考えても願ってもない展開。ただ、残りの時間帯はやや個々にミスが目立ち始め、河南にそのミスを奪われてヒヤリとさせられる場面も。それだけに「オフェンシブにくる相手を受けずに追加点を考えていかないと、追いつかれて、それからまたギアチェンジするのはとてつもないエネルギーを使う。ここでしっかり引き離すことが大事だ(西野朗監督)」と仕切り直して迎えた後半だった。

西野監督が予測した通り、立ち上がりから河南はG大阪ゴールを脅かす。中盤のスペースを巧く使いながら前線にボールを運ばれるシーンも増え、G大阪にとっては我慢の時間帯が続く。7分には河南に決定的なチャンスを与えるがそこは守護神GK藤ケ谷陽介が好セーブで阻止。スタンドからは深く、大きなため息が漏れる。そうした状況に手を打つべく、西野監督が動き、65分にMF二川孝広、MF明神智和を同時に投入。4-1-3-2だったシステムを、4-4-2に変えて、ボランチの枚数を増やす中でチームは落ち着きを取り戻す。一方、攻めてはMF二川孝広が入る中でボールが落ち着き出し、決定機を作り出すが、追加点が奪えない。また守備では相変わらず中盤でのミスからカウンターを食らうシーンが幾度かみられるが、相手の決定力不足もあって事なきを得ず。G大阪がリードを奪ったままロスタイムに突入する。

だが、悪夢は、そのロスタイムに待っていた―。
ロスタイムに突入してすぐのこと。左サイドからのロングスローを警戒して引き気味にラインをとっていたG大阪に対し、河南はロングスローを使わず、通常のスローインからMFヘ・ビンが絶妙の浮き球のパスをG大阪DFラインの裏へと通し、そこに詰めた途中出場のDFソン・テイムがうまくゴールを捉えて同点に。「最後の1点は我々の尊厳で得た得点」とは試合後のタン・ヤオドン監督だが、ホームの意地を示す同点弾に、スタンドはものすごい盛り上がりをみせ、喜びを爆発させる。それでも、G大阪が足を止めることはなく、最後まで果敢にゴールへと向かい続けたが、FW星原健太がドリブルで左から中へと持ち込んで放った渾身の一打はゴール右へと流れ、セットプレーから途中出場のMF横谷繁が放ったヘッドは、ポストを叩いてゴールならず。1-1で試合を終了する。

この結果、G大阪は、この日、大量得点で勝利した水原三星に再び首位の座を渡すことになり、グループリーグの『2位通過』が確定。次なる戦い、5月11日の『ラウンド16』はアウェイで、一発勝負の城南一和戦を戦うことが決定した。

以上

2010.04.28 Reported by 高村美砂
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