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【J2:第9節 横浜FC vs 大分】プレビュー:再び目標を口にするために求められる「チームビルディング」。大分を迎え、横浜FCはチームで勝点3を狙う。(10.04.29)

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4月29日(木)J2 第9節 横浜FC vs 大分(19:00KICK OFF/ニッパ球チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch183 18:50〜(解説:田中孝司、実況:加藤暁、リポーター:三須亜希子)
--試合速報--
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いよいよゴールデンウィークの連戦に突入するJ2リーグ戦。前節から2週間あまりで5試合のハードな日程は、中断期間前のチームのおおまかなポジションを決める重要な期間である。スタートダッシュに成功したと思ったら躓いてしまった横浜FCと、前節足踏みをしてしまった大分の両チームにとって、踏ん張りどころとなる大事な一戦となる。

横浜FCは、前節で5連敗を喫してしまった。「こんなに負けるのは初めて」と岸野靖之監督が語るように、開幕3試合を無失点の3連勝で乗り切ったチームからは想像ができない大ブレーキとなっている。5連敗に共通しているのは、全て先制点を取られた後に守りを固められて追いつけず、さらにカウンターを喫して失点を重ねたところだ。今年のJ2は、ブロックを固めてカウンターを狙う伝統的なJ2の戦い方を採るチームが増えているが、その戦い方への対応を突きつけられている。さらに、前節の愛媛戦での失点はカウンターからの失点ではなかったが、連敗が続いていることも影響して、失点した後のチームから反撃の勢いは感じられなかった。試合後の選手からは、「選手の間でやりたいプレーの意識がズレていることがある」という声が漏れたが、チームの陣容が大幅に変わり、チーム作りと勝利の追求を両立しないといけない難しい状況が、結果に影を落としている部分もあるのは事実だ。

勝敗だけで言えば、今の横浜FCは目標の昇格に対して崖っぷちですらなく、一度崖から落ちた状況。はい上がるためのキーワードは、「チームビルディング」。5連敗したそれぞれの対戦相手と比べると、チームとしての一体感という部分ではまだまだ未熟な点が多い。だからこそ、目標を再び口にするためには、もう一度チームとしての形を熟成させる作業に腰を落ち着けて取り組む必要がある。火曜日の練習前には、選手だけで本音を話し合うミーティングが開かれた。「今の現状を正直にとらえて、何をしたらいいのかという意識が合っていないので、やることを1つに合わせようと話をした。みんな真剣だったし、良い感じで話ができた。次の試合でその効果は出るはず」(寺田紳一)と、その第一歩を踏み出した。連戦となるため、戦術的な修正を行う時間も限られる中、今の横浜FCに最も必要な本質的なステップを改めて実行している。悪い流れがスパイラルに陥らないように、この大分戦では連敗をストップすることが最低条件。「負けたらアカン」のために、心を一つに、サポーターも含めチームとなって戦うことが求められる。

一方の大分は、前節「バトル オブ 九州」の初戦となる北九州戦をスコアレスドローで終了した。前半から、サイドで起点を作らせない北九州の組織的守備に苦しんだが、両チームの運動量が落ち始める60分以降は、大分の個の力が牙をむき始めた。サイドの起点だけでなく、効果的にロングボールを織り交ぜることで決定機を作り続けた。しかし、北九州の守備を打ち破ることができなかったという点では、J2の難しさを実感したのも確かだろう。だからこそ、この横浜FC戦では、前節失った勝点2を全力で取り戻しにくるのは間違いない。もちろん個の力は、J2ではレベルが高いことは間違いない。ディフェンスラインは跳ね返す力が高く、単純なロングボールでは崩すことは難しい。そして攻撃では、超J2級であるキム・ボギョンを中心に、サイドの高い位置でポイントを作り決定機を演出する。この攻撃を止めるために、北九州が実行したようにサイドで常に数的優位を作るか、あるいはラインを高くしながら前線でのプレッシングを強めパスを出させないか。いずれにせよ、考え方を統一して、90分間徹底することが必要だ。

ともに、中盤でのプレッシングは激しいチームだけに、立ち上がりから目まぐるしい展開が予想される。そこで先制点を狙うか、落ち着かせるのか。そして、運動量の落ちる終盤にどのように勝負を仕掛けていくのか。少なくとも、守り合う試合ではなく、積極的な試合になるのではないだろうか。その意味で、得点ランキング1位のキム・ボギョン(6点)、2位の大黒将志(5点)の対決にも注目したい。

この対戦を迎える時の横浜FCの順位はシーズン前の予想よりも少し落ちてしまったが、ともに昇格を考えた時に重要な一戦であることに違いはない。さらに、横浜FCにとっては崖からはい上がるためにも大事な一戦。そのはい上がるチームをニッパツ三ツ沢球技場で応援してほしい。

以上

2010.04.28 Reported by 松尾真一郎
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