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【J2:第8節 富山 vs 徳島】レポート:ミドルシュートで状況打開して徳島が後半一気の大逆転。富山は理想的な前半をふいに(10.04.26)

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4月25日(日) 2010 J2リーグ戦 第8節
富山 2 - 3 徳島 (13:04/富山/3,026人)
得点者:12' 苔口卓也(富山)、39' 黒部光昭(富山)、46' 島田裕介(徳島)、60' 濱田武(徳島)、67' 津田知宏(徳島)
スカパー!再放送 Ch185 4/26(月)15:00〜(解説:安井孝志、実況:牧内直哉、リポーター:豊田麻衣)
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逆転負けした富山だけでなく、勝った徳島も勝負の難しさをあらためて感じただろう。ともに思い通りにいったこと、なかったことがあり、前半と後半で明暗がくっきりと分かれた。富山にとっては痛恨の試合。キャプテン濱野勇気はひざを落として右手でピッチを叩いた。試練は続くが、また立ち上がればよい。

前半は富山が2−0でリードした。コンパクトな陣形を保ってセカンドボールをよく拾った。攻守の切り替えもスピーディーで狙い通りの立ち上がりだった。結果が出るのも早かった。12分、フリーキックから素早く展開して右サイドバック西野誠がアーリークロスで相手GKとDFの間を突く、走り込んだFW苔口卓也が頭で合わせて先制した。
30分を過ぎて徳島に主導権を握られ、37分にFW羽地登志晃のミドルシュートがクロスバーを直撃する危うい場面もあった。だが、耐えて39分に追加点を奪う。カウンターからMF朝日大輔がゴール前のFW黒部光昭に縦パスを通し、黒部は落ち着いてDFを交わしてコントロールしたシュートをゴール左隅に決めた。
徳島の美濃部直彦監督は「富山のカウンターには特に注意するよう伝えていた。先取点を許し、バランスを崩して攻めにいったところで2点目を取られた。スカウティングで分っていたところなのでケアすべきだった」。徳島は術中にはまっていた。

流れが徳島に傾いた分岐点は後半開始55秒。MF島田裕介が中央から放ったミドルシュートが富山の選手に当たり、コースが変わってゴールインした。相手がキックオフしたボールにラッシュをかけて得たコーナーキックが起点になった1点だった。
勢いを加速させるように美濃部監督は同8分、MF徳重隆明と3試合ぶりの出場になるFW津田知宏を投入。すると同15分、CKからのこぼれ球をMF濱田武がミドルシュート、今度も選手の体に当たって同点ゴールとなった。
富山にとって厳しい追い打ちだった。試合後のDF濱野は「2点リードされて相手が前掛かりに攻めてくるのも、次の1点が重要なことも分っていた。後半の入り方には気をつけていたのだが…」と失点理由を図りかねた。
そして同22分、徳島は一気に逆転に成功する。徳重がセンターサークルから左サイドを走る津田に配球。津田はドリブルで突進してそのまま蹴り込んだ。

富山の楚輪博監督は「前節0−5で負け、今回も1、2点と取られて精神的な強さがなかった。負けているわけではないのに攻撃に手を掛けられなくなってしまった」と振り返る。立て続けに失点したこと以上に、運動量が落ちて攻撃に転じることができなかったことを課題とした。大敗から立ち直り、前半は理想的な戦いを展開したが勝利に届かなかった。開幕からの一進一退は続く。

徳島は普段のトレーニングから守備ブロックを崩す手段のひとつとしてミドルシュートを意識してきたという。日々の取り組みが、ままならぬ勝負の流れを引き寄せた。美濃部監督は「常に狙うという姿勢が1、2点目につながった。ミドルシュートはこれまではあまりなかったが、結果が出て良かった」と語った。無得点が2試合続いたが、課題解決への道筋をも示す大きな1勝となった。

以上

2010.04.26 Reported by 赤壁逸朗
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