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【J2:第8節 大分 vs 北九州】北九州側レポート:何度も迫られたゴールをGK水原が死守!守勢覚悟で臨んだ試合、耐えて、耐えて、耐え抜いて価値ある勝点1を手にした。(10.04.26)

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4月25日(日) 2010 J2リーグ戦 第8節
大分 0 - 0 北九州 (13:04/大銀ド/10,864人)
スカパー!再放送 Ch181 4/26(月)13:00〜(解説:増田忠俊、実況:君崎滋、リポーター:岡村麻衣)
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褒められた内容の試合ではなかったかもしれない。けれども、北九州にとっては自信の付く一戦になった。開幕戦から前節まで7試合連続で得点を挙げ、リーグトップの得点力を誇っていた大分を無得点に抑えた。与那城ジョージ監督も「強い大分に引き分けたのは、良い経験にも、自信にもなった」と話し、手応えを感じていたようだった。

立ち上がりで流れを掴めないのは今日のゲームも同じ。最初は大分がペースを握り、北九州は守勢に立たされる。ロングボールを散らしてくる大分の前に防戦一方となり、なかなか攻撃に出られない。
ただ、守勢になるのはある程度覚悟していた展開でもあった。23日の練習中、与那城監督はしきりにDFに指示を出し、大分戦はDFにプレッシャーが掛かることを意識させていた。与那城監督は「(大分は)いいチームですから、いろいろあるでしょう。耐えるように、と」と話し、守勢はやむを得ないと考えていたようだった。それはDFも同じで長野聡も「忙しい試合になるだろう」と覚悟して臨んだ。

厳しい時間帯はしばらく続いたが、チェ・ジョンハンと東慶悟の大分両FWの動き出しを抑えられるようになると、北九州も前半途中から攻撃の形を作り始める。25分には右サイドハーフでスタメン出場になったウェリントンが、佐野裕哉からパスを受けてドリブルで駆け上がりクロスを上げる。このボールは流れてしまうが、北九州は右サイドでウェリントンや重光貴葵が絡んでチャンスを何度も作った。クロスボールはFWになかなか合わず決定的な場面は作れなかったものの、低い位置からのロングボールや中央突破に頼りがちだった北九州に新しい選択肢が加わったといえよう。

ハーフタイムで与那城監督は「立ち上がりに気をつけよう」と再度指示。ところが後半も立ち上がりで大分の猛攻に遭う。52分にはチェが前を向いてシュートを放とうとするが、なんとか長野が体を張る。60分にもゴール前にボールを運ばれ、河端和哉がなんとか食らいついてピンチをしのいだ。さらに66分には再びチェがキーパーと1対1に。これはシュートが僅かに右に外れて難を逃れるが、手に汗握る展開が続いた。
北九州も重光のクロスに関光博が頭で合わせたり、池元友樹が打ってはじき返されたボールを桑原裕義がミドルレンジから狙ったりと応戦するが、なかなか枠を捉えられない。

大分はチェがタイミング良く抜け出して何度もゴールに迫ったが、北九州の守護神・水原大樹が最後まで立ちはだかった。1対1の決定的な場面で好セーブを連発。手で、そして足で、降り注ぐシュートをはじき返し、最後まで耐え抜いた。1対1に強いのが水原の真骨頂。値千金の大活躍で、90分間大分がゴールネットを揺らすことはなかった。水原は「大分は一番点を取っているチームなので警戒していた。チームに貢献できてよかった」と淡々と振り返ったが、彼の活躍なくして今日のゲームは語れないだろう。佐野は「水原さんに助けられた」と話し、与那城監督も「うちには水原というすばらしいキーパーがいる」と大絶賛していた。

水原らの活躍で強豪を無得点に抑えた試合だったが、北九州もまた無得点だった。それでも収穫はあった。枠を捉えたシュートが少なかったとはいえ、前半3本だったシュートは後半は6本に倍増。何が何でも最後まで持って行くというような積極性が次第に出てきて、攻撃にインパクトはあった。サイドチェンジや速い縦パスも増え、スペースもいかせるようになってきた。
残す課題は精度だろう。パスやクロス、シュートの精度はいずれもまだ改善の余地が多分にある。相手のカウンターについて行けない場面が散見される中で、不用意なパスミスでみすみす相手にボールを与えるようなことがあると命取りになる。一つ一つのプレーを集中し、ミスはできる限り減らしたい。

ところで、この試合で佐藤真也がJリーグデビューを果たした。「あっという間に終わりました。もうちょっと得点に絡むプレーができたらよかった」と話した佐藤。「次は点を取りたい」と、次戦での活躍を誓って大分を後にした。佐藤はケガのため開幕時点では別メニューで調整していたが、ようやく復活。北九州はDFを中心にケガをしている選手が目立つが、佐藤が復帰したことで攻守に安定感を増すことができそうだ。

以上

2010.04.26 Reported by 上田真之介
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