4月24日(土) 2010 J1リーグ戦 第8節
横浜FM 1 - 3 鹿島 (17:03/日産ス/43,025人)
得点者:21' イジョンス(鹿島)、30' 渡邉千真(横浜FM)、51' 小笠原満男(鹿島)、60' マルキーニョス(鹿島)
スカパー!再放送 Ch183 4/26(月)05:00〜(解説:小野剛、実況:桝太一、リポーター:中願寺香織、リポーター:田中毅)
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「ちゃぶられました。完敗です」(木村和司監督)「こういう試合に勝たないといけないけど、今日は完敗」(栗原勇蔵)。
2人ともサバサバした表情だった。横浜F・マリノスの監督、選手が認める鹿島アントラーズの快勝。鹿島が4万人以上の大観衆の前で、王者の力を見せつけたのだ。
前半は、両チーム合わせてイエロー5枚が飛び交うほどの激しいゲームとなった。シュート数も横浜FMが8本、鹿島が7本をそれぞれ放つ、スリリングな展開に。先制点が訪れたのは21分。鹿島・小笠原満男の左FKをイ ジョンスが中央でズドン。相手DFの二枚看板、中澤佑二と栗原に競り勝つ見事なヘディングシュートを叩き入れた。
横浜FMは、その9分後に追いつく。中村俊輔の右へのフィードを受けた波戸康広が、ドリブルで敵DFに突っかける。右へ行くフェイクを入れてから、左へかわして即クロス。ファーから飛び込んだ渡邉千真が豪快なヘッドで押し込んだ。
その後、鹿島は35分に右クロスに合わせた遠藤康が、横浜FMは44分に右CKから頭で狙った栗原が、それぞれ決定機を迎えたが決め切れない。
後半の立ち上がりは、横浜FMが山瀬功治のドリブルなどで攻勢に出るも、鹿島DFにしっかり対応される。すると、51分に王者が突然、牙を剥く。右からマルキーニョスがドリブルで切り込み、中央へ鋭いパスを送る。中で興梠慎三が潰れて、大外から走り込んだ小笠原が、カバーに入った中村を振り切って冷静にプッシュ。
また、この時の野沢拓也のプレーも特筆もの。右サイドで内田篤人からのパスを受けると、敵の中澤が迫るのを背中で感じ、とっさの判断でアウトサイドパスをマルキーニョスに送る。これで中澤を上手く引きつけたのが、ゴールを呼んだ遠因だろう。さらに、野沢は60分にマルキーニョスが決めたチーム3点目をアシスト。マルキーニョスの走る速度、位置を正確に計ったかのような素晴らしいスル―パスだった。
横浜FMにとっては、2点目の失点が痛かった。
「そこから相手のラインがベタ引きになり、カウンター一発という、いつもの得意なパターンでやられた」
悔しさをにじませて、兵藤慎剛がそう語る。鹿島の3点目は、GK曽ヶ端準が素早く蹴った逆襲のフィードが野沢に渡り、生まれたもの。鹿島の術中にハマってしまったと言えばそれまでだが、チームの成熟度の差が出てしまう。
2点差を追いかける横浜FMは狩野健太、バスティアニーニという攻撃のカードを投入し、最後は栗原を前線に上げたものの、付け焼刃的なアタックは、どこか迫力が感じられない。そして、「完敗」を告げる審判の笛が鳴った。
ホームで屈辱を味わった横浜だが、逆に吹っ切れたのではないか。今季、初めて4―3−3システムを試した。49分に波戸が負傷交代、中澤が体調不良から復帰したばかりで本調子でなかったなど、本来のポテンシャルを発揮できない要素がいくつかあった。もちろん、この悔しさを忘れてはいけないが、「こういう時もある。切り替えてやるしかない」(栗原)。
以上
2010.04.25 Reported by 小林智明(インサイド)
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