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スカパー!生中継 Ch184 15:50〜(解説:関塚隆、実況:西達彦、リポーター:飯田留美)
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「次が一番大きなポイントになるんじゃないか。アウェイゲームだし、簡単にはいかないと思う。厳しい試合になるので、もう一度原点に戻って戦いたい」
千葉の江尻篤彦監督がそう話したのは、4月18日の前節(J2第7節)の岡山戦に向けた練習をスタートした4月13日の練習後だった。だが、その前節で、千葉は前半から主導権を握ってゴールを狙ったが、シュートの精度不足に加えて岡山の粘り強い守備もあり、ゴールはFWネットの1点のみ。失点は「一つはセットプレーで、もう一つはセットプレーからのカウンター攻撃と、しっかり抑えなければいけないポイント」(千葉のMF工藤浩平)でミスを犯したことが原因で、2点を失って逆転負けを喫した。だが、この試合の最も大きな敗因は、J2第6節横浜FC戦で2−0とリードしていてもなお貪欲にゴールを狙った気迫、攻守両面で必死に走ってボールを追い、体を張って守ろうとするプレーに表われる「ひたむきに努力すること」(江尻監督)が欠けていたことだろう。
連勝が3で止まり、前節終了時で順位を4位に下げた千葉にとって、今節は仕切り直しの一戦となる。前節ではシュート4本で2点を奪った岡山の決定力は本当に見事だったが、裏を返せば、それだけ相手に完全な決定機を作らせた千葉の守備のミスがあったということだ。その点は、今週の練習で監督から改めて厳しく戒められたにしても、選手個々にはより一層の試合での集中力の維持と的確な状況判断、正確なプレーを望みたい。
攻撃に関しては、前節の試合後のMF佐藤勇人の「1点だけじゃ少ないということだと思う」という発言、それから今季のリーグ戦の結果に1−0の勝利がないことからも分かるように、千葉は1−0で勝つチームではないといえるだろう。2点、3点と得点できる攻撃の厚みと迫力があってこそ千葉は勝ちきれるだけに、気迫あふれる攻撃なくして勝利はない。チーム全体で惜しみなく動きながらボールを素早く、時には左右に大きく動かし、相手の守備を揺さぶって隙を突く。そんな基本に立ち返った攻撃でのゴールが見たい。
岐阜は、3連敗後の連勝で迎えた前節の東京V戦は攻撃にいいところが少なく、0−1で敗れて前節終了時は10位。判断と動きの悪さからセカンドボールを拾えず、パスがつながらなかった。ゴール前まで攻めてもラストパスの精度を欠き、シュートはわずか3本。第2節大分戦の3失点を除けば、今季のJ2リーグ戦の失点は0点もしくは1点(連勝の試合はいずれも無失点)と守備は修正されてきている。あとは、速い攻守の切り替えで中盤を制し、正確にフィニッシュまで持ち込めるか。岐阜も今節は仕切り直して勝利を狙う。
Jリーグの公式戦では両チームの対戦はないが、昨季の第89回天皇杯4回戦で初対戦。その試合は、CKからDF吉本一謙(今節の試合日前日の4月24日が22歳の誕生日)がゴールを奪い、岐阜が1−0で勝った。その時の千葉はJ1リーグ戦でJ2降格圏の16位以下確定直後で、ショックを引きずっていたにしても負けは負け。今節はその時の借りを返すリベンジマッチでもある。しっかりとリベンジを果たし、再び上昇気流に乗りたい。
以上
2010.04.23 Reported by 赤沼圭子