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【J1:第8節 横浜FM vs 鹿島】プレビュー:横浜FM・中村と鹿島・小笠原が軸となる激しい攻防とセットプレーが勝敗のカギ(10.04.23)

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4月24日(土)J1 第8節 横浜FM vs 鹿島(17:00KICK OFF/日産スチケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch181 16:50〜(解説:小野剛、実況:桝太一、リポーター:中願寺香織、リポーター:田中毅)
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勝って上位へ顔を出すのか、負けて中位へと転落してしまうのか―。6位の横浜F・マリノスと5位の鹿島アントラーズの対戦は、ある意味、そんな『崖っぷち対決』だと言える。

横浜FMは前節、ようやくトンネルから脱する。モンテディオ山形に1−0で勝ち、リーグ戦では4試合ぶりに白星を得た。しかし、試合後の選手たちはどこか不満げな様子。
「ここ数試合、ブロックを作って守ってくる相手に対して、後ろでボールを回せるけど、逆にそのままのリズムになる。スローダウンしすぎる」(山瀬功治)
その通りかもしれない。ただ、山形戦では改善の兆しも見られた。前半15分ぐらいまでは、前線の選手たちが連動。好機を多く創出し、「そこで点を決めていれば2、3点は入った」(波戸康広)。その起点となったのが坂田大輔。相手DFの裏を突こうとする彼のフリーランニングが奏功し、前線が活性化された。今後、坂田の特徴を生かさない手はない。

一方の鹿島はリーグ戦ではここ3試合未勝利。参戦しているAFCチャンピオンズリーグの疲労の蓄積が、少なからず影響しているのだろう。前節のサンフレッチェ広島戦も、中国でのACL・長春亜泰戦後、中3日で行った。「前半から体が動かなかった」という興梠慎三の言葉に象徴されるように、疲れがあったことは明白。やや緩慢な試合内容となり、スコアレスドローに終わる。しかしながら、オズワルド・オリヴェイラ監督は「何も問題はありません」と一言。これが王者たる所以なのか、まったく動揺していないのだ。今節は中5日の間隔を空けて戦えるゲーム。しっかり立て直しを図って、臨んできそうだ。

また、鹿島には頼もしい男が戻ってくる。出場停止だったマルキーニョスが、今節から復帰。横浜FMの何人かの選手は、相手のキーマンとして必ず彼の名前を挙げていた。「すごいシュートを打ってくる。前を向いてプレーされたくない」(金井貢史)などと警戒している。ところが今週、守備の要である中澤佑二が突然のダウン。20日の練習を体調不良で休んでいる。リーグ戦、ヤマザキナビスコカップ、代表戦とフル稼働してきた『鉄人』だが、さすがに疲労が出てきたようだ。とはいえ、鹿島の攻撃を完封するには彼の力が必要。復調具合が気になる。

横浜FMの選手が、勝敗のポイントに挙げていたのが「セットプレー」と「攻守の切り替えの速さ」。「セットプレー」は、中村俊輔のキックから得点するパターンが確立されてきており、今回も当然、武器となる。逆に鹿島にも岩政大樹というストロングヘッダーがおり、FK、CKはチャンスの場だ。中澤、栗原勇蔵と岩政が交えるエアーバトルは見逃せない。
「攻守の切り替えの速さ」に関しては、木村和司監督から指摘を受けており、栗原は「鹿島は切り換えが速い。それに対抗しなければ」と重要性を強調。横浜FMには中村、鹿島には小笠原満男とともに名コンダクターがいる。2人を軸に、攻守が激しく入れ替わる展開になる予感が漂う。

以上

2010.04.23 Reported by 小林智明(インサイド)
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