「北九州に勝つばい！」

今週末からはじまる史上最大のダービー『バトル　オブ　九州』を前に、いま大分で最も旬な２人『ケイゴ＆リョウスケ』が声高らかに必勝宣言した。

17日の７節草津戦では、得意のヘディングシュートで２試合連続となるゴールを挙げたリョウスケ（刀根亮輔）。そのお膳立てはケイゴ（東慶悟）の高精度のＣＫから生まれた。ちなみに６節岡山戦のプロ初ゴールも同じようにケイゴのアシストによるもの。北九州産のホットラインは、大分ユースという九州一の肥沃な土壌で大事に育てられ、大輪の花を咲かせている。

北九州出身の２人は、幼少の頃から同じボールを追い続けてきた旧知の仲。リョウスケはケイゴの背中を追うように深町ＳＳ―若松中―大分Ｕ−18と同じ道を歩んできた。「試合に出る度に成長しているのが分かる。大分の柱となる選手になってもらいたい」と中学の頃から２人のプレーを見てきた柳田信明コーチは目を細める。

年齢が１つ違うビミューな関係は、親友というわけでもなく、先輩後輩という間柄でもない。ライバルという関係が一番近いのか、互いに意識しながら切磋琢磨し、成長してきた。「２人が話しているところを見たことがない」とチームメイトは冗談交じりに不仲説を唱えるが、ピッチ上では深い結びつきを感じており、ケイゴ曰く「目と目で通じ合う関係」のようだ。一方、リョウスケから見たケイゴは「すごい」のひと言。「でも負けたくない。いつかは追い越さないといけない人」とも。

コンビ結成13年目。いまや大分に欠かすことのできない２つのピース。ピッチ外では絶妙なコンビネーションを発揮できずにいるが、『ケイゴ＆リョウスケ』のボールに心通わせ育んだ友情物語は、これからも長く続く。

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■4月25日（日）
J2 第8節 大分 vs 北九州（13:00KICK OFF/大銀ド）
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2010.04.21 Reported by 柚野真也