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【J2:第7節 北九州 vs 栃木】レポート:北九州が4試合ぶりの得点で引き分けに持ち込む。栃木は開始直後に得点しながら追加点奪えず(10.04.19)

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4月18日(日) 2010 J2リーグ戦 第7節
北九州 1 - 1 栃木 (13:03/本城/2,596人)
得点者:1' 高木和正(栃木)、50' 大島康明(北九州)
スカパー!再放送 Ch181 4/19(月)12:30〜(解説:小野信義、実況:石田一洋、リポーター:麻倉ももこ)
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北九州の与那城ジョージ監督には手応えのある試合だった。普段なら数分で終わる試合後の記者会見は10分以上に及び、「勝点1になりましたけど、それもいい結果だなと思います」と安堵の表情を浮かべていた。
3試合無得点と厳しいゲームが続いていた北九州。与那城監督は「組み立てはできているが、最後のところで人数を厚くしていきたい」と話して試合に臨み、実際、後半は人数をかける攻撃を仕掛けることができた。久々の得点が入り、勝点も挙げた。トンネルは抜け出したと言えるかもしれない。

しかし、与那城監督が「20分くらいまでちょっと不安な材料がたくさんあった」と話す前半立ち上がりは魔の時間帯だった。
試合開始直後、右サイドでフリーキックのチャンスを得た栃木は、佐藤悠介の緩やかなロングボールに高木和正が反応。動きがバラバラだった北九州DFの間をすっと抜け出して先制点をもぎ取った。北九州のディフェンスのばらつきはしばらく続き、前半は栃木にプレッシャーが掛からない状態。栃木は佐藤を軸に中盤からパスを繋いだり、クロスボールを多用してリカルド・ロボや杉本真がゴールに迫った。

北九州は川鍋良祐を出場停止で欠き、センターバックは急きょ起用が決まった河端和哉と長野聡が今季初めて組んだ。長野が「前半からしたら1失点でなんとかよかった。(河端と組むのが)初だったのでやっぱり連携が厳しかった」と振り返るように前半のディフェンス大きな課題を残した。
左サイドバックも本来はMFの日高智樹。逆に言えば、栃木にとって付け入る隙はたくさんあった。ところが追加点を奪えないまま栃木の時間は前半で終わってしまう。「前半のうちに追加点どころじゃなくもっとたくたん点を取っておかなかったことが一番の敗因」と話す松田浩監督の言葉が全てだった。

ハーフタイムで与那城監督は「思いきりよくやろう。シュートを打とう」と指示し、選手はそれに応える。後半立ち上がりの50分、佐野の直接フリーキックをキーパーがはじき、詰めていた河端和哉が臆することなくゴールを狙う。再びGK柴崎邦博がはじくものの、北九州のFW大島康明が飛び出してゴールゲット。北九州に待望の同点弾が生まれた。

その後の時間帯も北九州が攻め続ける。68分には佐野、関光博、桑原裕義とボールが繋がり桑原のクロスに池元友樹が狙うが惜しくも外へ。76分には再び池元がセンタリングをフリーで受けて、キーパーをすり抜ける強烈なシュート。一度は決まったかに見えたが、トラップ時のハンドを取られ幻のゴールに。しかし北九州はサイドから何度も崩しにかかった。
押し込まれ気味の栃木だったが、後半のシュートの数は北九州の8本を上回る9本。決定的な場面もあり、80分には途中出場の廣瀬浩二のパスを受けたリカルド・ロボがキーパーと1対1に。しかし北九州のGK水原大樹の好セーブに阻まれ、得点機をものにできなかった。

廣瀬は「1対1の場面で点を決めないと。チャンスは作れていたのであとは決定力の問題」と話す。
松田監督は、開始直後の得点で緩みが出たのではないかと聞かれ、「選手に聞かないと分からないが、外から感じたのはやはりそういうことです」と話した。得点力が向上してきた栃木だったが、北九州DFが万全ではないにもかかわらず得点後の89分間、一度もゴールネットを揺らせなかった。慢心があったわけではないのかもしれないが、何点でも取るという高い意識を持ち続けないと追加点を挙げていくことはできない。

北九州は中央から佐野が池元と大島の両FWに向けてボールを出したり、関光博や重光貴葵がサイドからゴールに迫った。特にサイド攻撃はめざましい成長を見せた。前節まではサイドをえぐっておきながらクロスを上げられなかったり、中に送っても受ける相手がいないなど、得点には程遠い攻撃になっていたが、この試合は違っていた。FWがゴールに近い位置でボールをもらうことができ、決定的なシュートも放つことができた。
あとは決定力ということになるが、シュートまでの形ができつつあり、得点が量産される日も遠くはないだろう。

入れた得点は両チームとも同じ1点。勝点も同じ1だったが、意味が大きく異なる試合になった。北九州の選手たちは「勝点2を失った」(大島)と振り返るが、勝点2を逃した栃木と勝点1を手にした北九州というようにも見えた。
それぞれに意味のある勝点1を胸に、次戦の勝点3を誓って選手たちは八重桜の舞う本城陸上競技場を後にした。

以上

2010.04.19 Reported by 上田真之介
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